だいぶ寒くなってきました。バイクで走っていると指先がジンジン冷えてきます。「そろそろウインターグローブに替えようかな」って考えている方も多いことでしょう。では、今お使いの3シーズン用グローブ、どうします？ 来シーズンまで汚れた状態で放置？ それはもったいない。きちんと手入れをしておけば、グローブは長持ちするのです。ということで、今回は3シーズン用レザーグローブのメンテナンスについて。
まずはブラシで埃などを払う
丈夫な革製のグローブも、外気と紫外線にさらされ続けるうちに、かなりのダメージが。色落ちもするし、油分も失われてきます。だからといって、いきなりオイルを塗るのは禁物。グローブは空気中のチリや埃が付着した状態ですから、まずはブラシで払いましょう。
グローブを手にはめ、反対側の手でブラッシング。指の股の部分や、革の縫い合わせの部分などは入念に。
このあとクリーナーやオイルを使いますから、作業台となるテーブルの上には、あらかじめ新聞紙などを敷いておきましょう。新聞紙がないなら、広げた段ボールでもいいかも。
革クリーナーで汚れを落とす
次は、革クリーナーで汚れを落とします。以前は革靴用のクリーナーを使用していた筆者でしたが、最近は安くて便利なスプレー式のものを使っています。それはソフト99の「しっとり長持ち！革クリーナー」。400ml入りで、実勢価格は700円前後。
用途は「皮革、又は人工皮革製品の汚れ取りと保護・ツヤ出し」で、弱アルカリ性。成分は「界面活性剤、シリコーン、ミンクオイル、除菌・防カビ剤」。
汚れを落としながら、ミンクオイルで油分を補い、除菌・防カビもできてしまう。さらには水をはじく効果もあるので防汚性を発揮し、革面を保護するというスグレモノ。
グローブに直接スプレーするのではなく、柔らかいタオルなどに2～3回スプレーし、力を入れずに軽く拭きあげてください。
これもグローブを手にはめた状態のほうが、拭きあげやすいです。
革のクリーナーを使う際の注意点としては、淡い色の革や色落ちしやすい革だと、シミになったり変色したりする可能性があること、スウェードやバックスキンなどには使えないことなどが挙げられていますので、どのメーカーのクリーナーを使うにせよ、説明書きはよく読んでお使いください。
不足している油分を補う
革製品は、使っているうちに油分が失われていきます。ソフト99の「しっとり長持ち！革クリーナー」にはミンクオイルが配合されているとはいえ、量は表示されていません。しかもライディング用グローブというものは、かなり過酷な環境で使われるものですから、しっかりとしたオイルを染み込ませてあげたいもの。
筆者の愛用オイルは、純度100％の天然ホースオイルを使用した「マスタングペースト」。革ジャンにもグローブにもこのオイルを使っています。100ml入りで税別3080円と安くはありませんが、数あるレザー用オイルの中で「最強」と、革ジャンメーカーなどのプロも認める一級品。動物性オイルなので浸透力が高く、揮発性が低く、持続性が高く、革本来のコンディションを長く保ってくれます。
塗るときは、たっぷりと、ではなく、少ないかな？ ぐらいで。塗りすぎは禁物。
直接手に取って塗ると、体温でオイルが柔らかくなり、革に浸透しやすくなります。
塗り終わったら、清潔な乾布などで革の表面を拭きあげましょう。余分な油分が取れて、埃などが付着しにくくなります。
こうしたメンテナンスをしておけば、来シーズンも気持ちよくグローブが使えるはずです。
汚れがひどかった場合は
あまりに汚れすぎていたら、水洗いしちゃいましょう。水洗いは革にダメージを与えますが、大量の汗などで汚れた革は雑菌が繁殖し、革の繊維質を分解してダメにしてしまいます。そうなるぐらいだったら、水洗いして形を整えて陰干しして、半渇き状態になったらオイルを補う。このほうがマシだと筆者は考えます。
筆者が使っているレザー用石鹸は、M.MOWBRAYの「サドルソープ」。革の柔軟性を保つための成分を含んだスムースレザー用の専用石鹸です。グローブはもちろん、ライディングブーツやスニーカーにも使えるので重宝します。
グローブの洗い方に関しては、長くなりそうなので別の機会に。
ウインター用グローブもチェック！
3シーズン用グローブの手入れが済んだら、ウインター用グローブに問題が生じていないか、使う前にチェック。出かける日の朝に「あれ？」なんてことになったら、せっかくの一日が台無しに…。
筆者が昨年から使っているのは、ROM「ゼロスグラブ ウインター」。スマートで操作性がいいのに、とても暖かく気に入っています。しかもCE規格のプロテクター内蔵。それでいて税込8580円とリーズナブル。
昨シーズン終了後、手入れをして保管していましたから、今シーズンも大丈夫そうです。気になる方は下記の【関連記事】でチェックしてみてください！
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