手軽で使いやすく、洗車に適した水圧を備えていることから一気に普及をした、バッテリー式のハンディ高圧洗浄機。
2024年にサイン・ハウスの新ブランド『スパイサー』から『ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1』が発売され、翌2025年にはケルヒャーから『モバイル高圧洗浄機 OC Handy Compact(ハンディエア)』が発売されました。

当サイトではこれまで両製品の使用感をレポートしてきましたが、今回は両者の違いについて、実際に使用しながら比較をしてみることにしました。

ふたつのハンディ高圧洗浄機

ということで、現在筆者の手元にはふたつのハンディ高圧洗浄機があります。改めてご紹介をすると…

左がスパイサー『ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1(税込定価1万2980円)』で、右がケルヒャーが『モバイル高圧洗浄機 OC Handy Compact(ハンディエア)(税込定価1万6645 円)』。
スパイサーはシロモノ家電のようなスタイリッシュなデザイン。対してケルヒャーはブランドカラーである黄×黒が遠目からでも目立ちます。

どちらも折りたたみやノズルの取り外しが可能で、コンパクトに収納できます。

サイズ感と重さはほぼ同じぐらいですが、長さはケルヒャーがやや短く、厚みはスパイサーの方が少し薄め。使用や収納に影響するほどの差はありませんが、まったく同じ形というワケではないんですね。

使い方を比較してみた

ここからはいよいよ、ふたつの使い方を比較していきましょう。まずは可変ノズルによる噴射モードの切り替えです。
スパイサーは、ノズルを回すことで0度・20度・20度傾斜(水が下方に噴射される)・40度・シャワーという5パターンの噴射が可能です。

こびりついた汚れには強力な0度を、網戸にはワイドな40度を、洗車にはシャワーを、といったイメージでシーンに合わせて切り替えて使用できます。

続いてスパイサーは、ノズルを回すことでポイントジェット・傾斜・標準幅広・シャワーという4パターンの噴射が可能です。

スパイサーと比較すると1パターン少ないのですが、実際に洗車などをしてみた実感としては、ほとんど使い勝手の違いはありせんでした。

ただし、噴射パターンの選びやすさに関してはスパイサーの方が優れています。
スパイサーは白いノズルに対して黒字でプリントされているため、わかりやすく直感的に切り替えができました。

(ちなみに、スパイサーは同性能で黒いカラーの製品もあるのですが、その場合のプリントは白。どちらにしても視認性が高いのが特徴です)

それに対してケルヒャーは、黒いノズルにグレーでプリントされているため、目をこらさなければ噴射パターンがわかりません。

陽の光に当てて確認したり、噴射しながらパターンを選んだりと、ちょっとしたストレスが感じられました。


続いては、噴射の強弱の切り替えを比較してみましょう。
スパイサーは弱・中・強の3段階での切り替えが可能です。

切り替えの際は噴射しながら背面のスイッチを押すのですが、現在の強さの表示がないため、噴射している水を直接見て判断する必要があります。
背面には他にも、電池残量が3段階で表示されている点は、わかりやすく使いやすかったです。

一方ケルヒャーは、弱・強の2段階。背面のLEDランプの色で判断できる点がわかりやすかったです。

電池残量はランプの点滅パターン(点灯・ゆっくり点滅・消灯)を見て判断します。

噴射の強さを比較してみた

さて、やはり洗車をするにあたって一番気になるのは「どれだけ強い水圧が出るか」ということ。ここからは、実際に水を噴射しながら両者の性能を比較していきましょう。


両者の噴射パターンを「0度(ポイントジェット)」、強さを「強」に設定した上で、バケツの上に立てたペットボトルを倒せるかどうかをテストします。

まずはスパイサーから。1.5メートルほどの距離から水を噴射してみたところ…

驚くほどあっさりとペットボトルが倒れたではありませんか!
それも「パタリ」と静かに倒れるのではなく、勢いよく「ドーン」と吹き飛ばされてしまったのです。おそるべし、スパイサーの威力!

さらに距離を伸ばして3メートル離れた場所から噴射してみたところ、風で水が散らばってしまい、ペットボトルは微動だにしませんでした。



一方のケルヒャーはというと…
同じ条件で試したところ、結果はスパイサーと同じ。1.5メートルでは倒れましたが、3メートルはまったく倒れません。


ポケッタブル高圧洗浄機はあくまで「手軽に使えるモバイル用の洗浄機」。遠く離れたものを洗浄したり、屋外で本格的な掃除をするには、有線タイプの高圧洗浄機の方が適しているのですね。

──さて。こうして比較をしてみた結果、スパイサーとケルヒャーの水圧・水量は同じぐらいに見えました。交互に手に向けて噴射してみても、違いを感じ取ることはできません。

どちらもピンポイントに強力な水が噴射でき、手が痛く感じるほどの威力です。
洗車には十分な強さであり、これ以上強いと塗装やデカールを傷める恐れがあります。両者とも、日常使いにちょうど良いバランスだと感じました。

スパイサーとケルヒャーどちらを選ぶべき?

ここまで大きさ・使い方・水量や水圧などを比較してきた、スパイサー『ポケッタブル高圧洗浄機 SWU-1』とケルヒャー『モバイル高圧洗浄機 OC Handy Compact(ハンディエア)』。
最後に「どちらを選ぶべきなのか?」という結論を発表させてもらうと…

好きな方を選んでしまってもOK。ただし、筆者個人のオススメはスパイサーです!

両者の間に大きな性能の違いはないものの、可変ノズルのアイコン表示がスパイサーの方が圧倒的に見やすく、切り替えがスムーズでした。
また価格面でも、スパイサーの方が定価で2000円ほど安価。タイミング次第ではさらに割引があり、運が良ければ1万円前後で購入できる場合もあるのです。

逆にケルヒャーを選ぶメリットとしては、見た目の好みやブランドへの信頼感などが考えられます。
つまり、選び方のポイントは「ストレスの少なさと価格を重視するならスパイサー」「ケルヒャーのデザインやブランドを重視するならケルヒャー」といったイメージではないでしょうか。

…とはいえ繰り返しになりますが、両者の使い勝手や水量・勢いに大きな違いはほとんどありません。
どちらを選んでも手軽でスピーディに洗車や掃除ができ、「買ってよかった」と思えるはず。皆さんも是非、ハンディ高圧洗浄機を日常の中で役立ててくださいね!


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