連日、災害レベルの猛暑日が続きます。こうも暑いと、バイクに乗るのもツライほど。何かいい方法はないか。ということで、シートの上に敷くメッシュカバーをAmazonで購入。さて、その効果は!?
熱とムレを何とかしたい
猛暑日、バイクで出かけて用事を済ませ、再び走り出そうかというとき。
シート表面が直射日光にガンガンに照らされ、アッツアツになっちゃってて困った、という経験はありませんか? 熱くて座れたもんじゃない。かといってバイクを放置して帰るわけにもいかない。ガマンして跨り、走り出します。するとお尻が熱せられ、汗でビジョビショに。
それをなんとか解決すべく、Amazonで買ったのがこれ。
メッシュ素材でできた、シートカバーです。メッシュシートカバーはラフ&ロードが取り扱っている、ミネルヴァというブランドのものをCRF250Rallyに取り付けていまして、その効果の高さは2023年7月9日にForRで公開した記事「真夏のライディングは『メッシュアイテム』で走行風を味方につける」でもお伝えした通りなのですが、もう1枚、XSR700用にも欲しくなったのです。
Amazonで見つけたこれは、ベストセラー1位。カスタマーレビューには「いい!」という意見も「ダメ!」という意見もありましたが、評価の平均点が3.8。しかも特選タイムセール中ということで、今なら1,980円のものが「-20%」1,584円で買える。
大の大人が悩む金額じゃないぞ、ということで注文。
おかしいぞ「ベストセラー1位」!?
注文後、なんだか妙な気分がしたものですから、もう一度じっくり画面を読み込んでみたのです。そうしたら、あれ!?
ベストセラー1位ってことですけど、「カテゴリ」がバイク用バックステップになってる! いったいこれのどこがバックステップなんだ!
バックステップは基本、車種ごとに設計されていますから、そんなに数は売れませんよね。それに対し、メッシュシートカバーは汎用品なので、バックステップよりは数が売れる。つまり、バックステップのカテゴリ内に紛れ込ませておけば、ベストセラーにもなりやすい……。これが意図的なものなのか、Amazon側のミスなのかは不明です。
さらに「特選タイムセール」という点についても言いたい。筆者が注文したのは7月23日。なのに、次の日も、そのまた次の日も、「特選タイムセール」のままなのです。
今この記事をまとめている7月27日でさえもそう。タイムセールって、何時間限定とか、一日限定とかじゃないの? やられたなあ、って感じです。
届いたので検品してみる
届きました。「MADE IN CHINA」を堂々と主張。袋を開けてみましょう。
メッシュシートカバーは2重構造。素材はポリエステル繊維で、全面が3Dメッシュに。裏面には滑り止め加工が施されています。縫製は、まあまあしっかりしている様子。
問題はなさそうです、今のところは。
サイズはAmazonではW36×H31cm、厚さ1.2cmと記載されていましたが、実際に計ってみるとこうでした。
厚さは1.2cmというより、1.4~1.5cm程度のような気が。
なので、このメッシュシートカバーを装着すると、足つき性が少し損なわれるはず(座れば多少は潰れ、厚みが減ります)。
装着してみた
バイクのシートを外し、ゴムベルトを巻きつけ、ベルト先端のマジックテープで固定。
あとはシートを取り付けるだけ。見た目がいいか悪いかは気にしません。座っちゃえば見た目の問題は解決するし。
この日の最高気温は37度のはずでしたが、夏の太陽に照らされたシートの上はもっと熱い。これじゃ、お尻も悲鳴を上げるはず。
装着して走ってみた
またがってみると、クッション性が向上していることがすぐに分かります。
XSR700のシートはもともとケツが痛くなりにくいですが、ロングツーリングがより快適になりそう。
さあ、走行開始!
一般道をしばらく走り、高速道路へ。
クッション性もあるため座圧が分散され、座っていて快適。
カバー裏面の滑り止めも効いていて、ふつうに走っている分には問題なし。
時速50㎞を超えたあたりから、お尻の下を走行風が徐々に通り抜けるように。高速道路で時速80㎞ともなると、効果はバッチリ。
熱風とでも呼ぶべき走行風ですが、なぜ涼しく感じるのか。
筆者の印象ですが、おそらく気化熱です。シートに座っていると、熱でお尻がじんわりと蒸れ、その蒸れが走行風によって乾かされる際、気化熱が奪われる。だから涼しく感じられるのでしょう。
最後にテストをもうひとつ。
雨が降ったらどういう感じになるのか確かめたくて、帰宅後、ジョウロで水をかけてみました。
メッシュですから水切れはいいです。ただし、乾いたタオルで拭いても、素材に水分は残ります。直後に座ればお尻は濡れる。
けれども、ツーリング中に雨が降った場合は、雨が上がったとしてもカッパが渇くまでは着たまま走りますから、そのあいだにメッシュシートカバーも乾いてくれるんじゃないでしょうか。そもそも、速乾性の高いポリエステル製ですし。
結論。
最初は「ダマされた!?」と思ったけれど、試してみたら、筆者的にはオッケーでした。
耐久性は不明。使っているうち、ゴムベルトがいずれビロンビロンになるかも。そうなったらゴムベルトを切り捨て、メッシュシートカバーの四隅に細いロープを通して、縛りつけるかな。
この先、不具合が生じたらまたご報告します。ではまた!
【関連記事】
【電熱ベスト】Amazonベストセラー1位を買ってみた