2020年6月から厳罰化された、あおり運転。違反による罰則は「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」、高速道路上で相手車両を停車させるなど著しい危険を生じさせた場合は「5年以下の懲役、または100万円以下の罰金」。そして行政処分として、一発で免許取り消し。これほど重い罰則と処分が下されるのですが、あおり運転は、なくなりません。対応策として有効なのが、実際にあおり運転をされた時の証拠が残せるドライブレコーダーですよね? また、相手のドライバーが走行中にドラレコに気づけば、抑制効果も期待できます。ということで、筆者もバイクに取り付けました。レッドバロン会員限定のバイク用ドライブレコーダー、ROM「ONESドライブレコーダー」(38,280円、取付技術料 別)です。
ドラレコ本体の設置場所はどうする?
ドラレコを取り付けるにあたって悩んだのが、ドラレコ本体の設置場所。基本的にはシート下に設置するのが望ましいのでしょうが、愛車にしているXSR700のシート下はスペースがとてもせまくて、現在はETC車載器の本体がそこを占拠している状態。
画像のど真ん中にあるのが、ミツバサンコーワの二輪車用ETC車載器「MSC-BE51」。これを別の場所に移設すればスペースが空きますから、ドラレコ本体が置けそうです。
といっても、ETC車載器、どこに移設すればいいやら。何かいい方法はないかと調べたところ、ワイズギアからこんな製品が出ていたではありませんか。
ワイズギア「ETCブラケット3(XSR700専用)」8,580円。ETC車載器(別体型)の本体を車両右サイドにスマートに固定できる専用ブラケットです(このブラケットはヤマハの他の車両にも専用モデルが多数、用意されていますので、気になる方はぜひ調べてみてください)。
ブラケットは自分でも簡単に取り付けられましたので、あとは車両をレッドバロンに持ち込み、ETC車載器をブラケットに移設してもらい、ドラレコの取り付けをお願いするだけ。
ONESドライブレコーダー、無事に取り付け完了
レッドバロン立川から作業が終了したとの連絡を受け、愛車を引き上げることに。
XSR700の場合、やっぱりシート下の空きスペースがせますぎるということで、ETC車載器を移設しただけでは足りなかったみたい。ドラレコ本体の設置の邪魔になっていた、シート下の樹脂製のフタも取り外すことに。
フタに配置されていた車載工具はすべて外して、シート裏にバンド留めされていた収納袋に移動させました。
無事にONESドライブレコーダーを取り付けることができて、ひと安心です。
ONESドライブレコーダーのいいところはHDR(ハイダイナミックレンジ)対応で、昼夜問わずキレイに撮影できる点。トンネルの出口付近で発生しがちな白トビや黒ツブレを抑えて記録できるそうです。
また電子式ブレ補正も搭載しており、バイクにありがちな振動によるブレを抑えられるとのこと。
防塵・防水性能を示すIP(侵入に対する保護)の保護等級に関しては、ドラレコ本体がIP55相当で、動作が損なわれるほどの粉塵が侵入せず、水が直接噴流されたとしても有害な影響を受けない仕様。いくら本体をシート下に設置したとはいえ、バイクはホコリまみれの風を受けて走るものだし、時には雨天時、シートを開けることもあるでしょうから、防塵・防水性能が高いというのは安心です。
前後2カメラ仕様で安心
ONESドライブレコーダーは、高画質で広角撮影ができる前後2カメラ仕様で、カメラの有効画角は対角181°(水平147°)と、バイクの前後をかなりワイドに撮影することができます。
フロントカメラはヘッドライトの斜め下、フロントフォークにステーを使って取り付けてもらいました。業界最小レベルのカメラサイズなので、フロントフォークだけでなく、カウル付きバイクの場合はカウル内に取り付けたりもできるそうです。
風雨に直接さらされるカメラですから、防塵・防水保護等級はIP67相当とハイレベルなもの。強風による粉塵が内部に入らず、一定時間水中に沈めても浸水の恐れがない完全防水仕様。
リアカメラは後方のクルマの運転席からよく見えるように、ナンバープレートの右側に取り付けてもらいました。こうしておけば、すぐ後ろを走るドライバーに対して抑止効果が期待できると考えたのです。
スイッチとGPSアンテナも、防塵・防水保護等級はIP67相当。つまり完全防水仕様。これらはハンドルのスロットル側、セルスターターのすぐ隣に設置してもらいました。
そしてアプリと連動させる!
ONESドライブレコーダーは基本的に常時録画で、愛車のエンジンをかけると録画がスタート、録画された動画はドラレコ本体内のSDカード(別売)に記録され、愛車のエンジンをオフにすると録画も停止する仕組み。
専用のアプリ「ツーリングEYEs」をスマホにインストールすれば、ONESドライブレコーダーとスマホを無線接続することができ、各種設定を行なったり、ドラレコ本体のSDカードに録画された動画をスマホにコピーしたりできます。
バイク用のドラレコとしてはこれだけで充分、後はいざという時に録画データが証拠になる。そう確信してドラレコのあるバイクライフを送ることにした筆者なのでしたが……。
レッドバロン、JVCケンウッド、あいおいニッセイ同和損保の3社が共同開発したONESドライブレコーダーには、万が一の事故発生時、事故状況の動画を保険会社(あいおいニッセイ同和損保)へ素早く送信できるというスペシャルな機能が備わっているのです。
ただしこの機能を使うには、筆者の場合、他社で加入している愛車の任意保険を、あいおいニッセイ同和損保のオートバイ保険に切り替えなければならないのですね。
さあ、どうするか。このままでもドラレコとしての機能は充分だし……。いやでも、せっかくならONESドライブレコーダーの機能をフルに使ってみたいし……。
悩みに悩んだ筆者は、結局、あいおいニッセイ同和損保のオートバイ保険に切り替えることにしたのです。
任意保険をA社からB社に? 手続きは面倒? 割引された等級は引き継げる? なんていう話は、次回。
結論から言えば、カンタンでしたよ。では!
■ROM-ONESドライブレコーダー - レッドバロン公式 (redbaron.co.jp)
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