プロテクターを装着すべき理由は、ダメージを軽減できるから

バイクに乗る時、プロテクターを意識しているだろうか。ちょっとコンビニに行くだけだからとTシャツ1枚で出かけてはいないか。まぁ、そんな人でも高速道路を使ってのツーリングとなれば、プロテクター付きジャケットを着ていたりするのだから、意識のムラというのは恐ろしい。

さて、プロテクターというものは、いついかなる時も、その強度や安全レベルに関わらず、「無いよりはあったほうが絶対に良い」、そういうものだ。ソフトなウレタン製のパッドでもいい。スリップダウン時に強打しやすいヒザ、ヒジ、肩のほか、路面に手を着いた時に摩擦を受けやすい小指球・母指球部(手の平の下部)には綿の一枚でもいいから入っていたほうがいい。
肩のソフトプロテクター近年は、バイク用ジーンズと称して、ヒザやお尻に厚手のデニムをあてがったものや、そうした部位にプロテクターを内蔵できるものもある。「プロテクターなんて面倒くさい。カッコ悪いよ」という方でも、安全性とカッコよさを両立できるのだ。

どのようなプロテクターでも装着さえしていれば、少なからずダメージを軽減できる。仕事や家庭に責任を持つ大人だったら、こうした考え方は絶対に持つべきだ。

胸部は頭部に次いで、致命傷になりやすい部位

どのような価値観のライダーでも、ヘルメットはかぶらなければならない。それは法律で決まっていることだし、なんたって頭をケガしたら大ごとだ。しかし、その頭部と同じくらい守らなければならない部位が、鎖骨やみぞおちを含んだ胸部だ。
胸部プロテクターとジャケット

ライダーは、走行中に転倒して構造物に衝突したり、走行中のクルマに激突したりすると、鎖骨やろっ骨を骨折し、その骨が内臓にダメージを与えてしまうことが多い。こうしたダメージが致命傷となり死につながるケースが後を絶たないのだ。なお、胸部プロテクターの着用率は2020年でさえ、たったの8.4%だった。

  • 二輪車乗車中死者の損傷主部位(構成率)
    ※警視庁サイト(2020年9月25日時点)より転載

だから、ヘルメットにこだわるのと同じくらい、胸部プロテクターにはこだわるべきなのだ。欧州(EU圏)が定めたCE規格(下図・左がマーク)やJMCA(一般社団法人全国二輪車用品連合会)が定めた規格(下図・右がマーク)をクリアしたものならば、現状で最も安心できるプロテクターとなる。
胸部プロテクターレベルマーク

この2つの規格には「レベル」が設定されており、レベル1よりもレベル2のほうがより安全性が高められている。プロテクターは、用品販売店などで販売されているが、お店によっては試着することもできる。最初は誰でも多少の違和感を感じるが、すぐに慣れてしまうものだ。真ん中で分離できるセパレートタイプ(下写真)ならジャケットの前身頃の左右に独立して固定できるので、装着しっぱなしでいいので楽だ。
セパレート型胸部プロテクターより高い安全性を求めるなら、剛性と衝撃吸収能力に優れた一体型の胸部プロテクターがオススメだ。中でも、インナーウェアと一体化したものだと、装着位置がズレにくく、受けた衝撃をしっかりと吸収・分散してくれる。

■山城 YKP-301 ダブルプロテクトインナーベスト
価 格:14,300円(税込)
サイズ:M、L
エアバッグ「HIT-AIR」でお馴染みの無限電光製の胸部プロテクター(JMCA・CE規格レベル1)とPOWERTECTOR社(JMCA ・CE規格レベル1)の軽量脊椎パッドを採用したインナーベスト。ストレッチ生地のためフィット感と軽量感に優れる

自分のバイクライフに合ったプロテクターで、チョイ乗りからロングツーリングまで、安全意識のムラを無くしてほしい。

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