レッドバロンオリジナルブランド「ROM」からリリースされるスポーツジェット


個人的にヘルメットはシンプルなストリートジェットが好きだが、長時間を走るツーリングや高速道路を使うときなどは、ベンチレーションや一体式のしっかりしたシールドを装備したヘルメットが便利だし、快適だ。

そこで僕はストリートジェットをメインに所有しつつも、お気に入りのスポーツジェットを最低1つはガレージに忍ばせておくようにしている。

先日、ROM ストリートデモを紹介したのだが、その時にもうひとつ気になるヘルメットを発見した。そう、それがROM ZEROS(ゼロス)ヘルメットである。

ストリートデモと同じく、ZEROSヘルメットはレッドバロンオリジナルブランドのヘルメット。ストリートデモの出来が思った以上に(失礼!)良かったので、これもきっと良いものに違いないと、お取り寄せしてみた♪

 

街乗りからツーリング、高速道路とシーンを選ばない使い勝手

 

ROM ZEROSヘルメット
プレーンカラー(マットブラック・ソリッドブラック・グラスホワイト・ダークシルバー):1万7600円(税込)
ツートンカラー(ブラック/ホワイト・ブルー/ホワイト・ブラック/オレンジ):1万9800円(税込)
サイズ:S 55cm・M 57cm・L 59cm・XL 61cm
※写真のモデルはMサイズ・マットブラック


スタイリングはオーソドックスなスポーツジェット。奇をてらわないルックスは、今回の相棒であるYAMAHA MT-07のようなスポーツモデルはもちろん、僕の愛車であるSR400に合わせても違和感はない。幅広い車種に似合うヘルメットだといえよう。


被り心地も上々。典型的な日本人の頭の形をしている僕にはジャストフィット。内装の触り心地も悪くない。

メガネが少し入りづらかったのが気になったが、これはツルの形状にも左右されるところ。実際に購入する際は試着して、自身のメガネとの相性を確認するのがよいだろう。


シールドを閉じるとしっかりロックされる。開ける時は左下側を持ち上げるとロック解除。簡単に開閉できるが、密着性は高く、高速走行でもシールドの不快な振動はない。

ジェットヘルメットなので風切り音はそれなりに聞こえるが、耳が疲れてしまうというレベルではないのでご安心を。


ZEROSヘルメットの大きな魅力が、インナーシールドバイザー。税込2万円を切る価格で、この装備は嬉しい限りだ。

操作は、帽体左下にあるレバーを前方に押し出すとバイザーが出てくる。しまう時は後ろ側にポンっと押すだけ。トンネルに入ったときなど、すぐにバイザーをしまいたい時には非常に便利だ。

インナーバイザーの操作方法は各社さまざまだが、ZEROSヘルメットは扱いやすくて、瞬時に操作できるのが高ポイントだといえよう。

 

ワンタッチバックルはグローブをしたままで操作が可能。利便性と安全性を両立させた装備だ。

 

頭頂部のベンチレーションは大型で、真夏に大活躍。撮影日はまだまだ暑さの残る季節だったが、全開にして走れば頭上を風が抜けていくのがわかる。

ちなみに内部は縦スリットが入った特殊な構造となっていて、排気しやすくなっているそうだ。たしかにその効果は実感できた。

 

後頭部に設けられた排出口も大型で、デザインのアクセントにもなっている。

リブラインはヘルメットの個性を高めると同時に、帽体の強度アップにも貢献しているという。高機能をうまくデザインに落とし込んだリアビューは、僕のお気に入りのポイントである。

 

もちろん内装は取り外し可能。つねに清潔な状態で使用できる。

 

1日乗ってみてわかったZEROSヘルメットの良さ

MT-07×ZEROSヘルメット

じつは今回の記事は、先日公開された内房ツーリングの際に撮影したもの。つまり、この日は1日中ZEROSヘルメットを被っていたのだ。そこで気づいたことをまとめてみた。

まず、スポーツジェットとしては非常に軽く、長時間被っていても首が疲れにくい。最近のスポーツジェットは帽体の大型化やインナーバイザーなどの装備によって重たいものがあるのだが、ZEROSヘルメットはインナーバイザーなど、スポーツジェット必須の装備を備えつつ、軽さも実現している点が◎! もちろん国内安全規格をクリアしていることは、言うまでもない。

インナーバイザーの操作のしやすさも特筆すべきポイントだろう。上に書いたとおり、操作はバイザーを出す時はレバーを押し出し、しまう時は後方にポンっと押すだけ。ツーリングではトンネルに入ることも多いので、簡単にしまえるのは良いポイントだ。あえて難点を言うとすれば、ちょっと暗すぎるかな。夕方の早い段階で視界がかなり暗くなってしまったので、もう少し明るめのレンズでも良かったかも。ただ、これも真夏の日差しを直で浴びる時は重宝するので、一概に悪いとも言えないのだが……。

シールドの開閉、ワンタッチバックルの着脱、ベンチレーションの開閉など、すべて問題なし。レバーが大きかったり、操作しやすかったりで、スムーズな操作ができる。

最初に書いたとおり、ZEROSヘルメットは決して奇をてらったヘルメットではない。じつにオーソドックス。しかし、だからこそヘルメットに必要な安全性や利便性、快適性などをすべて過不足なく備えているといえる。しかも、そんなヘルメットが2万円以下で買えてしまうのだ。それこそが最大の魅力といえるだろう。

僕は普段の街乗りではストリートジェットを被ることが多いのだが、ZEROSヘルメットなら普段から使いたくなる。……だけど、ストリートデモも気に入っているしなぁ……。

というわけで、お気に入りのヘルメットが一気に2つも増えて、僕のバイクライフ、いやヘルメットライフはますます充実してきたぞ!

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