冬のキャンプなんて寒そう!? はい、そりゃ寒いに決まってます。けれども、一度やってみたらヤミツキ。冬は空気が澄んでいるから星空が最高に美しく、焚き火も心の底から楽しめます。澄み切った夜空の下、テントの横で炎に手をかざしながら、月明かりに輝く自分の愛車を眺めて一献なんてオツなもの。そこで今回は、〈冬キャン〉を少しでも快適にするための寒さ対策をご紹介。どれも手軽なものばかりですから、ぜひご参考に。

インナーテント内に敷物をプラス

キャンプツーリング

 テントを張る際は、地面から上がってくる冷気を遮断できるようにしましょう。まずはテントの下。テントを直接、地面に張るのではなく、ブルーシートなどを1枚敷いておいてから、その上にテントを設営します。そしてインナーテントの中にも敷物を。写真のように、アルミ蒸着された敷物ならば、より効果的。毛布や、大きくて分厚いマットなどを敷くことができたらベストですが、バイクだと持ち込みにくいですからね。薄手のシートでも、敷くのと敷かないのでは大きな差に。

フライシートは「ピンッ!」と張る

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 フライシートがたるんでいると、生地がインナーテントと接触してしまいます。すると、フライシートの内側に発生した結露が、インナーテントの生地に伝わってきます。さらにシュラフまで濡れてしまっては、寒さの素に。中綿にダウン(羽毛)を使ったシュラフの場合、保温効果は一気にダウンします(ダジャレじゃないです)。なので、テンション調整用のベルトはきっちりと締め上げておきましょう。

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 フライシートの側面も同様。ループを外側にきっちりと引っぱり、ペグで固定します。ペグは、起きている間、うっかり蹴ったりすることもありますから、就寝前にもチェックしておきましょう。

寒ければシュラフは2枚重ねに

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 スリーシーズン用のシュラフだけでは寒そう。だったら、もう1枚シュラフを重ねましょう。スリーシーズン用のシュラフに、夏用のシュラフを重ねるだけで、保温力は一気に向上します。厳寒期用のシュラフがあれば何の問題もありませんが、僕らライダーは雪山でキャンプするわけじゃありませんから、スリーシーズン用と夏用の2枚があれば、1年を通じてキャンプツーリングが楽しめるはず。

焚き火用のマキは多めに用意

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 冬キャンで、欠かせないのが〈焚き火〉。というより、冬キャンの楽しみの半分はコレかも知れません。冬は日没が早いので、夜の時間が長くなります。「足りなくなっちゃった!」というのが一番ツライ。余ったら、翌日のキャンパーさんに、差し上げたっていいんです。マキは多めに用意しておきましょう。

鍋料理など、身体の温まる食事を

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 冬のキャンプ料理は、やっぱり鍋。鉄板で肉なんか焼いたって、口に運ぶまでに冷めてしまいます。具だくさんの熱々の鍋料理を、お腹いっぱい食べましょう。体が温まるし、カロリーをしっかり摂取すれば体内で熱エネルギーに変換されるはず。吊り下げられるタイプのクッカーがあるなら、写真のようにトライポッドと焚き火台を組み合わせ、常時温めておくことも。

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 筆者が鍋料理に常用しているのは、味の素「鍋キューブ」。1人前180ccの水に対し、キューブをひとつ投入します。固形だから、バッグの中で破損して液漏れ、なんてことがない点が素晴らしい。ご家庭では液体タイプもいいですが、アウトドアでは固形が安心です。具材はスーパーで売られているカット野菜、切り分けられた肉、うどんなど。鶏肉ならばアクも出にくいので調理がラクです。

テント内での足の〈冷え対策〉も

 上半身や脚部は、誰だって寒さ対策として重ね着をするものです。でも、くるぶしの下、足はどうでしょう。ライディングブーツの内側はソックス1枚だけ、ですよね? これだと、テントの中で過ごすときに寒いです。何かもう1枚、重ねたいところ。

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 筆者はワークマンの「あったかフェルト風インナーソックス」を、テントルームシューズとして使っています。柔らかくて、あったかい。それでいて、たったの350円。

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 素材にクッション性があるので、ランタンなどの壊れやすいアイテムをパッキングするとき、緩衝材がわりにも使えます。足の匂い? ポリエステル100%素材なので丸洗いOK。気になるなら頻繁に洗濯しましょう。
 ということで、冬キャン。みなさん風邪をひかないようにして、楽しんでください!

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