昭和レトロが人気ですって…!?
小さい頃から、ずっと東京の東側に住んでいるボク。家族で外食に出かけたのも、デパートへ行ったのも浅草。友人たちと自転車で遊びに行ったのも浅草でした。
子どもの頃はスマートボールで遊んで、大人になってからは赤提灯でお酒を飲んだり、競馬にハマってた頃は場外馬券場にもよく行きました。コロナ禍になるまでは、浅草雷門まで歩いて10分ほどのマンションを仕事部屋にするなど、ボクにとっては身近で馴染み深い場所です。
歴史があり情緒があって大好きなんですが、正直なところオシャレとはほど遠い。いうなれば“昭和のオジサン”の街。最近は外国人観光客も減って、タイヘンだろうなって心配していました。
しかしそんな心配はよそに、若い女性たちで浅草界隈が賑わっているではありませんか。SNSに投稿する“映える”写真を求めて、“昭和感”あふれる浅草へ来ているんだとか……。
鮮やかな浴衣や着物を着た若い女性たちが、昭和レトロな背景をバックにスマホで写真。ほほぉ〜、いいじゃないですか、東京の東側が活性化すれば嬉しいかぎりで、大歓迎です。
ならばボクも!
昭和感あふれる“映える”写真を撮ろうではありませんか。こちら「ForR」の記事でも沼尾宏明さんがレポートした「オートパーラー上尾」(埼玉県上尾市久保70-2)と「オートパーラーまんぷく」(埼玉県久喜市栗橋東4-19-11)が気になって仕方がありません。レトロ自販機のある24時間営業のドライブイン、ボクも行ってみたい!
【追記】「オートパーラーまんぷく」は2023年7月惜しまれつつ閉店しました。
昭和感なら負けないっ!
というわけで、首都高と東北道を利用し、都内から快調に走ること1時間ちょっとで到着。加須インターから10分の場所にありました「オートパーラーまんぷく」に来ました!
ForRでの沼尾さんのレポートの他にも、テレビなどでも紹介されている知る人ぞ知るツーリングスポットになっています。
どうですか! 昭和感というより、
もはや昭和そのもの!!
カワサキW1SAは昭和46年式。ダブワンが雰囲気に馴染みます。
管理人さん登場!
ダブワンを停めて、「いよいよレトロ自販機コーナーに入るぞ」と意気込んでいたら、管理人さんが笑顔で歓迎してくれました。聞けば、開店から40年以上、国道を走るさまざまな人たちに愛されているとのこと。ボクのようにテレビやインターネットで知って、遠方から来る人も最近はチラホラいるそうです。
うぉー、どうですか! このダブワンと管理人さんとの2ショット。昭和そのものではありませんか!(←褒めてます)
お人柄があらわれているステキな笑顔。とてもいい記念になりました。
機械のメンテナンスや掃除など、いろいろとやることがあるはずですが、管理人さんが店内をご案内してくださいます。バイク乗りの印象を聞くと、最近のライダーはマナーもよく行儀よく利用してくれるとのこと。よかったです。これから足を運ぶ人も、どうぞよろしくお願いいたします。
あった! 目当ての自販機
ありました! 『富士電機めん類自販機』です。全国にもまだ現役で残っている場所があり、マニアたちがこぞって訪れ、うどんやそばを堪能しているのです!!
『天ぷらうどん』『天ぷらそば』、どちらも200円。ちなみに沼尾さんは、同じ『富士電機めん類自販機』が現役で活躍している「オートパーラー上尾」もレポート済みで、そちらは250円とのこと。コッチのほうが50円安いのです!!
できあがりまでカウント表示され、ワクワク&ドキドキ。沼尾さんのレポートによると“ニキシー管”と呼ばれる放電管を使ったものとのこと。それにしても、出来上がりまで25秒か20秒だったか、ちょっと速すぎません……!?
はいっ、一丁上がり! 取り出そうとすると、アツっ!! 容器がグニャグニャなほど柔らかく薄く、触るとめちゃくちゃ熱い。そっと持って、机の上に運びます。
割り箸と唐辛子は自販機本体にあり、セルフで取り出します。沼尾さんのレポートによると「オートパーラー上尾」では、ウズラのタマゴとワカメが隠されているとのこと。コチラ「オートパーラーまんぷく」の天ぷらそばには入っていません! そうだったのかー、この差が50円だったのです。
トーストの自販機はない
沼尾さんのレポートによると「オートパーラー上尾」にはトーストの自販機もあるようですが、こちら「オートパーラーまんぷく」にはございません。かつては懐かしの自販機のひとつである「グーテンバーガー」もあったそうですが、いまはありません。管理人さんがいろいろと教えてくれます。
コチラはカップヌードルの自販機。いずれも価格は190円。
明るい家族計画! こちらも昭和感たっぷり、懐かしの自販機ですが、中身は最新のようです。
いざゲームコーナーへ!
ゲームコーナーも管理人さんが案内してくれました。
朝だったためか、お客さんはまだ誰もいません。管理人さんがボクのために、自販機コーナーを見ているうちに電源を入れてくれたのかもしれません。
これほどマシンがあると、メンテナンスはタイヘンなようです。電気代もかかります。
どのくらいの年代のものか詳しくないのでわかりませんが、アイドルたちの顔ぶれを見ると、だいたい推測できそうです。藤崎奈々子さん、小倉優子さん、山川恵里佳さん、みなさん昭和生まれですが、ご活躍されてこうしてゲーム機に登場したのは平成の時代でしたね。右側にある携帯電話はスマホではなく、ガラケーです。
コインランドリーは全国的に人気と耳にしますが、ココでも利用者は多いようで、地元の人がよく利用しているようです。清潔で管理が行き届いています。
コインシャワーもあります。6分200円で利用できます。
さすがはドライブイン。駐車場完備で利用しやすいのは、言うまでもありません。
駐車場といえば、大型トラック用のスペースもあり、かつての賑わいを想像させてくれます。また夜にも来てみたい気がします。
というわけで、「昭和46年式のダブワンで行く、昭和レトロなドライブインで、浅草に訪れる女子たちにも負けない“SNS映え”する写真を撮るショートツーリング」は目的達成! 浅草ももちろんいいですが、こうした数少なくなった幹線道路沿いのドライブインも昭和感たっぷりで、昭和のバイクで行くにはうってつけです。昭和感を求めて、またダブワンでいろいろなところへ行ってみようと思います。
今回も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。W1SAが気になった人のために、走行動画を貼り付けておきます。ボクのYou Tubeチャンネルでは、現行モデルだけでなく、ちょいちょいダブワンなど昭和生まれのバイクも登場しますので、もしよろしければ「チャンネル登録」よろしくお願いいたします。