ELIS 旅の軌跡

約3ヶ月にわたる西日本制覇の旅を終え、2021年11月23日に名古屋に帰ってきました。これまでの旅のまとめとして、 バイク旅の準備編 に続き、前回の記事では具体的に知りたい、バイク旅の費用編 も公開されているので、そちらもぜひご覧ください!

旅の目的 「いつかは47都道府県を制覇したい」

「西日本制覇の旅」という看板を掲げて、2021年バイクの日(8月19日)にわたしの旅はスタートしました。今回、西日本を完走し終えたことで、47都道府県すべてをバイクで回り終えることができました! わたしの場合、2018年9月に海外への留学やワーキングホリデーを控えていて、一気に日本一周するタイミングが無かったこともあり、渡航前に東日本の旅をしていました。「いつかは47都道府県を制覇したい」

この想いがあったから、わたしは旅を始めました。

それが芽生えたのは社会人1年目を終え、当時勤めていた職場の人間関係や仕事の内容に悩んだ末退職し、ある日ふと車で一人、静岡県にある「夢の吊り橋」へドライブに出かけたことがきっかけです。

次は何を仕事にしたらいいんだろう?自分のこれからについて悩みを抱え込んだままで行くちょっとした日帰りの旅。そこで出会った一組の老夫婦とのすれ違い様に「こんにちは」と声をかけたのがキッカケで話が弾み、ご夫婦はわたしの沈んだ顔を見て察せられたのか、「僕たちは47都道府県を制覇してきたんだよ!」とこれまでの旅の話や見知らぬ人たちとの出会いの素晴らしさをとても楽しそうに、そしてわたしを励ましてくれるように語ってくれました。

それを聞いたわたしは「いつかはわたしも47都道府県を制覇したい」。そんな夢を抱くようになりました。

レッドバロンで運命のバイクとの出会い

そして23歳の時、「自分の人生やりたいことをやろう!」と奮起し、バケットリストにやりたいことや夢を書き出して、24歳で子供の頃からずっと乗りたかった「バイクの免許を取得」しました。※バケットリストとは生きているうちにやりたいことを挙げていくリストのこと。

でも、夢のひとつである海外への渡航を控えていたので、自身のバイクは海外から帰ってきてからゆっくりと探し始めるつもりでした。ですが渡航前、ふらっと立ち寄ったレッドバロン多治見店で今の愛車「シャドウスラッシャー」に出会って一目惚れし、勢いで即購入。それからは背中に羽が生えたように休みの度にバイクで出かけ、風を感じ、季節の香りや自然をダイレクトに感じられる愉しさに魅せられ、ロングツーリング、お泊まりツーリング、キャンプツーリングとバイクの楽しみ方がステップアップしていきました。

「バイクならどこへでも行ける。これなら47都道府県を旅する夢も叶うかもしれない」と思いました。

夢を叶える旅が始まる

大大大好きになったバイク。

海外へ渡航するリミットも近づく中、愛車を手放す気は一切なく、「海外に行っている間、乗れない分を今乗ってしまおう!」と思いつき、せっかくなら夢だった「47都道府県制覇」に向けてまずは「東日本制覇」に挑戦しようと、2018年夏に出発を決めました。

行ってみたい場所、見たい景色、SNSで繋がったライダーさんに会うことや、旅先で出会う人、延々と続くワクワク感と起きた出来事を今でも直ぐに思い出せるほど鮮明に残る記憶。休憩中には「よくこんな一杯荷物積んで旅しとるねぇ。これでも飲んで頑張りなさい!」なんて声をかけていただいて、飲み物をいただくこともよくありました。そして、旅中に起こるトラブルやアクシデント。たくさんの人の優しさに触れ、日本の美しい自然に心を動かされていると、突然のアクシデントさえも大らかな気持ちで楽しんでしまえるんですよね。

「東日本制覇」という長旅を終える最終日は、まるで自分が未来にワープして戻ってきたように感じるほどあっという間。ですがわたしの人生にとってはとても濃密な旅になりました。

「旅ってこんなに楽しいんだ!」

23歳の時「夢の吊り橋」で出会った老夫婦が話していた旅の面白さが、この時ようやく100%理解できました。バイクで旅する魅力にすっかりハマりながらも海外に渡航するタイミングがきてしまった為、「待ってろ西日本!」と心の中で言い残し、愛車のシャドウスラッシャーを実家に預け、海外へ渡りました。と力んで言ったものの、実はバイク旅の楽しさが忘れられなくて、渡航先のオーストラリアに着くなりバイクを購入し、旅をしました。笑

海外生活でのバイク旅事情なども、また別の機会にお伝えしていきたいと思います‼︎

海外を旅したことで、変化したバイクの愉しみ

日本と海外をバイクで旅をしたことで、ライダーともそうでない人とも、世界中の人と友達になりました。旅をして出会った人たちとは今でもコンタクトをとっています。

帰国後、不思議とわたしの「バイクを愉しむ」心情に変化がありました。これまでだったらソロでツーリングを愉しむことに主眼を置いていて、自分の時間やペースを優先するために、あまり多人数と走ることを好んでいませんでした。でも海外で旅を続けていくうちに、バイクを通じて「もっとたくさんの人に出会い、繋がっていきたい」「一緒に過ごす時間を共有したい」という想いに変わってきたんです。住む国も、年齢も性別も人種も境遇も違う一人一人のライダーが、バイクを通して出会い、同じ時間を共有することが、かけがえのないことなのだと思うようになりました。

西日本制覇の旅のテーマと夢を叶える方法

そして、2021年8月19日の「バイクの日」に因んで、やり残していた47都道府県の半分「西日本制覇の旅」をスタートさせました。この旅では「たくさんの人と出会い、繋がり、次の夢のカケラを集める旅にする」というテーマを決めました。

また、せっかくだから何か面白いこともしたい!と出会った人に「あなたの夢はなんですか?」と夢を聞いて、自分のInstagramに発信してまわることにしたのです。わたしはこれまで小さいものから大きなものまで、バイクと旅を通じてたくさんの夢を叶えてきました。バイクに乗ること、海外をバイクで走ること、バイク雑誌の表紙に載ること…などがあるのですが、そんな夢を叶える為に実践していたことの一つに「人に自分の夢を話すこと」があります。

SNSや旅先で出会った人との会話を通じて、わたしの夢をたくさんの人に聞いてもらう、そして皆さんの夢も聞かせてもらうことで、夢を実現する後押しになると思ったのです。

実際、旅を終えてから「あの時話した夢を叶えることができたよ!」といったDMを、たくさんの方から受け取りました。そして、わたしは23歳の時に抱いた「日本47都道府県制覇」の夢を実現し、次の夢のひとつであるカフェのオープンを今叶えようとしています。

一生に一度の人生だからこそ、夢を叶えていくことは人生という旅路を自分で愉しんで生きるということなのだと思います。

わたしはバイクがあったから、バイクと出会ったからこそ、夢を叶え続けています。カフェの夢も実を結び、またいつか世界一周を自分のバイクでしてみたい、そんな夢も抱いていますが、きっとそれも叶えられると思っています。

 

皆さんも、バイクと一緒に何かの夢を叶えてみませんか?きっと最高に楽しい人生になりますよ!

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