テーブルの天板が、シートバッグの底面とぴったりサイズだったら、いいことがいっぱい。バッグの一番下にテーブルを収納すれば、バッグの底がきっちりと平らになるから、バイクへ積載する際の安定性が向上。サイドバッグの中身を取り出すときなんかも、シートバッグの両サイドが垂れ下がっていると邪魔じゃないですか。そんな面倒もなくなるのです。
とはいえ、自分のシートバッグにぴったりサイズのテーブルなんて、どこで売っているのやら。探すの億劫だし、だったら自分で作っちゃえ! というのが今回のお話です。
バッグのサイズに合わせて板をカット
筆者が林道ツーリングに使用している、エンデュリスタンのトルネード2ドラムバッグ(Lサイズ)。底面サイズをメジャーで測ると、板のサイズは25×50㎝が良さそうだと判明。板の角がバッグ内側に当たらないよう、やや小さめにするのがコツです。幅25㎝の板がホームセンターにたまたまあったので、それをチョイスしました。
板材は厚すぎず、薄すぎず、固すぎず、軽いものにしました。天板へ塗装するのも面倒だから、今回はあらかじめ塗装してある板を使用(手抜きできるところはとことん手抜き)。こだわりたい方は、板材の種類もよく吟味して、ニス、ラッカー、オイルステインなど、お好きなものを塗ってください。
板は紙やすりで角を丸く削り、板の四辺にも軽くやすりをかけておきましょう。この作業をていねいにやっておけば、バッグに収納した際、バッグ内側が傷つきにくくなります。
その他の材料は100均で入手可能
脚には100円ショップの折り畳み椅子を使用することに。取り付けにはダイソーの「ワイヤーネット用吊り下げフック」を活用し、この時点で材料費はわずか千円ほど。あとは接着剤と、板の厚みに合わせた木ネジがあればOKです。
折り畳みチェアはパイプフレームしか使用しないので、座面の布などは、すべて取り払います。カッターなどで切る際は、ケガをしないようお気をつけて!
ダイソーで購入した「ワイヤーネット用吊り下げフック」。写真左側のフックには返しが付いているので、折り畳みチェアのフレームの一部をここに通します。写真右側のフックには、返しが付いていませんよね? こちらは折り畳みチェアの反対側のフレームを押さえるストッパーになるのです。
ダイソーの折り畳みチェアのパイプフレームは、一部が差し込み式になっています。ここを引っ張って少しだけ開き、「ワイヤーネット用吊り下げフック」の返し付きのフックを2個とも通しておきます。
天板の裏にパイプフレームを固定する
吊り下げフックを、板の裏側に接着剤で固定します。取り付け位置は写真を参考にしてください。畳んだ状態のパイプフレームが、天板の真ん中あたりにくればいい、ぐらいの感じでしょうか。今回、接着剤はセメダインの「スーパーXクリア超多用途」を使いました。実用強度に達するのは24~48時間後だそうです。木ネジで固定すれば、より頑丈になります。
接着剤が固まったら完成! 脚のストッパーとなる吊り下げフック(返しの付いていないほうです)をタテにひとつずつ配置したことで、テーブルの高さが2段階に調整可能に。写真は、ローテーブル使用時の固定方法。内側のフックを使えば、わずか数センチではありますが、テーブルが高くなります。
畳むとこんな感じ。わずか1000円程度の材料費で、自分のシートバッグにジャストサイズのキャンプ用テーブルが完成した、というわけ。これはうれしい!
バッグ積載時の安定性が向上!
トルネード2ドラムバッグの底に入れたら、バッグ底面がフラットに! 両端が垂れ下がらないから見た目もスッキリ。これでサドルバッグを併用した際も使い勝手が向上します。
バッグに収納する際は、板の角や金具がバッグや他の荷物を傷つけないよう、布やシートにくるみましょう。テントの下や内側に敷くグランドシートなどにくるめば、荷物も増えず、一石二鳥です。
いかがでしたか? 材料費わずか千円程度でキャンプツーリング用のミニテーブルが作れるんですから、トライしてみる価値は大いにアリ。自作のテーブルは、市販品よりも愛着が湧くはず。貴方もぜひ!
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