バックパックをサブバッグにしてみる
さて、前回のお話「バッグの中身の収納位置を考える」では、テントやストーブなどのキャンプ用品をひとつの大きなリアバッグに詰め込みました。その際、どう詰め込めばバランスよく、いい感じに収まるのか、そのコツをお伝えしました。
今回は、その続きです。キャンプ用品以外の荷物、例えばレインウエアとか、スマホの充電セットとか、着替え、飲み物、食料、洗面道具その他を、どう持ち運ぼうか、というお話。
筆者の答えはズバリ、バックパックに入れる、です。キャンプ用品とは分けて持ち運ぶのです。
仮に今夜、嵐が来そうだとします。キャンプ、しますか? 危険かも知れませんよね。そうじゃなくても、雨のキャンプは面倒なもの。ここは無理をせず、ビジホや旅館に泊まるのもひとつの手。そんなとき、着替えとスマホの充電セットなどがバックパックにすべて収まっていたら、これひとつだけ持ってチェックインできますよね!?
あるいは日中、雨が降ってきた。レインウエアはバックパックの中なのだから、すぐに取り出せます。手早く着用し、バックパックにはレインカバーをかけてやる。カメラや飲み物もそう。すぐに取り出せるほうが便利なのです。
「だけど、ずっと背負っていると肩が凝っちゃいそうだし……」もちろんそうです。であれば、バックパックを自分で背負わず、リアバッグに背負ってもらえばいいのです。
バックパックをリアバッグに背負わせる
前回のお話では、リアバッグの中に荷物をパンパンに詰めるよう、お伝えしました。バックパックをリアバッグに背負わせるためには、これ、重要なポイントだったのです。まずは写真のように、バックパックのショルダーハーネス(肩で背負うためのベルト)を、リアバッグにかけてください。
左右ともにかけ終わったら、ショルダーハーネスの長さ調整ストラップを「ギュギュッ!」と締め上げます。
最後に、チェストハーネスを連結します。こうすると、バックパックのショルダーハーネスが、リアバッグから外れにくくなります。
これで、バックパックがリアバッグに取り付けられました。ストレッチコードで縛り付ける必要もありません。
ただし安全、確実に取り付けるには、いくつか重要な点があります。まずはリアバッグが内容物でいっぱいに詰まっていること。次に、リアバッグが車両にしっかり固定されていること。最後に、バックパックには重量物を入れないこと、です。
そして取り付け終わったらバックパックを前後左右にゆすってみてください。バックパックの中身が大きく暴れるようなら、バックパック自体のコンプレッションベルトを締めましょう。
林道ツーリングの際には自分で背負う
筆者はキャンプツーリングに出かける際、オンロードバイクであろうとオフロードバイクであろうと、ほぼこんな感じで積載します。ライディング中、できればバックパックは背負いたくないですから。
でも林道に入るときは別。リアへの荷重を少しでも減らし、重心の位置を車体中央側へ移動させるために、バックパックを自分で背負います。また、上の写真のように、バックパックの底部をリアバッグの上に載せるような感じで背負えば、肩への荷重は軽くなります。
キャンプ用に買い込んだ食材は、デイパックに収納。ストレッチコードで縛り付けていないので、食材がつぶれてしまう心配も無用です。
けれども、ストレッチコードはいらない、ということではありません。たとえば雨の時。リアバッグの上に重ねたバックパックに、レインカバーをかけますよね。このままだと、走行風で飛ばされてしまう可能性があります。なので被せたレインカバーの上から、ストレッチコードで押さえる必要があるのです。
最後にお願い。走行中、荷物を路面にばらまいてしまっては危険この上ありません。休憩時には荷物の積み具合をチェックするなど、細心の注意を払うように心がけてくださいね!
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「キャンプツーリング」パッキング/バッグの中身の収納位置を考える