阿蘇・南外輪山の麓に位置するツーリングエリア、山都町

熊本県・阿蘇エリア、南外輪山の山麓に位置する山都町(やまとちょう)は阿蘇ツーリングにもひけを取らない極上のツーリングエリアだ。秘境あり、絶景あり、名物ありとツーリングライダーの“大好物”が揃っている。

特に、近世最大級の石造アーチ水路橋である通潤橋(つうじゅんきょう:上写真)は2023年に国宝に指定されており、山都町を代表するスポットだ。この辺りについての紹介は下記の関連記事を読んでいただきたい。

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高速道路の延伸で移転した「道の駅 通潤橋」

現在、山都町内を含めた九州中央自動車道の一部が無料区間となっている

 

今回は、2024年1月に移転オープンした「道の駅 通潤橋」を紹介したい。「あれ? それって前からなかったっけ?」と思った人は正解。実は以前は通潤橋の目の前にあったのだが、九州中央自動車道(九州中央道)の延伸により山都通潤橋インターチェンジの目の前、国道218号沿いに移転したのだ。

なお、熊本市街から見て、山間部の手前に位置する小池高山インターチェンジから山都通潤橋インターチェンジまでの約23kmは無料区間となっている。

高速道路のおかげで熊本市民にも山都町が身近になった

 

阿蘇市街から山都町に向かう場合は下道のワインディングも楽しいが、高速に乗ってしまえば20分ほどで山間部をショートカットできる。山都通潤橋インターチェンジで高速を降りれば、目の前にある道の駅通潤橋ですぐに休憩や食事ができることを覚えておこう。

元々の道の駅は「通潤橋ミエルテラス」として営業継続!

「じゃ、元々あった道の駅はどうなったの?」というと、どっこい!現在は「通潤橋ミエルテラス」として変わらず営業中なのだ。 こちらはこちらで、物産館もレストランも資料館も変わらず引き継がれている。名前の通り、通潤橋は目の前に見える(ミエル)ぞ。

ちなみに、道の駅通潤橋から通潤橋は見られないことはちょっと知っておきたいポイントだ。通潤橋を見るなら通潤橋ミエルテラスへ向かおう。ただし、道の駅通潤橋はさすがの最新設備でライダーをおもてなししてくれるのだ!

使い勝手抜群、おもてなし度満点の道の駅

ここからは道の駅通潤橋の設備やサービスを紹介しよう。まずはライダーにとって欠かせない二輪駐車場から。四輪駐車場の一角に広いスペースが確保されている。おぉ! しかも屋根&ポール付き! 自転車と共用のようだけれど、この広さなら駐めるのに苦労はしないだろう。

 

スペース自体はかなり広く取られているので複数台でも安心だ

 

道の駅の建物は、2つの主な施設である物産館「オオルリ」とレストラン「アーチ」で構成されており、その間の広いスペースにも屋根が設置されているので雨がしのげる造りだ。このスペースにもテーブルや椅子が置かれているから、ここで天候の回復を待ったりゆっくり休憩することもできる。

2つの建屋の間の屋根が大きいので雨天時でも気兼ねなく休憩できる

 

トイレはレストランと同じ建物の中にあり、完全に屋内タイプなので、寒い時にはありがたい造りだ。トイレの前には長椅子が複数置かれていて、ちょっと腰を下ろしたいときにも便利。ちょっとしたことだけど、うれしいポイントだ。

トイレは屋内型で、自動ドアの中に設置されている。冬でも寒くないぞ!

 

左がトイレ、奥はレストランにつながっている。エアコンと長椅子がうれしい!

 

もちろん道の駅なので、山都町の観光スポットなどを紹介したパンフレットやフリーペーパーなども置いてある。ツーリング前にあらかじめ確認しておくのがいいだろう。

レストラン前のPRスペースにはチラシやパンフレット、フリーペーパーなどが設置されている

レストランでは山都町のご当地食材が味わえる

広くて明るいレストランの内観。天井が高いので解放感がある

 

レストラン「アーチ」は天井が高く、採光窓が大きくて、木のぬくもりが感じられる空間となっている。メニューはとても幅広くて、そば・うどん・カレーからステーキまでと、ちょっとビックリ! 日帰り定食まであったので地域の人も昼ごはんで利用しているのだろう。

阿蘇の名物、あか牛を使ったカレーなんかもあって豊富なメニューに驚いた

 

メニューには地元の有機野菜や果物、ジビエ肉などが使われていて地産地消が実践されている。食事とセットでドリンクバーをつけると110円! お得感がスゴイ!

各種クレジットカードや電子マネーにも対応しているのでスマホ勢も安心だ

物産館には矢部茶や矢部のケンチキも!

すぐに食べれるお弁当などもあるので、お腹がすいたライダーはぜひお立ち寄りを!

 

物産館「オオルリ」には、山都町の特産品、名産品がズラリと並んでいる。ちなみに、山都町は熊本県最大のお茶栽培面積を誇り、矢部地域の特産品である矢部茶ひとつをとっても驚くほどのラインナップだった。

この棚全部矢部茶!ラインナップの多さに本当に驚いた



国道218号を走っているだけでは気づかないかもしれないが、標高400~500mの高地には茶園がたくさんあって、涼しい気候と山間地特有の昼夜の気温差のおかげで甘みと香りの強いお茶ができるのだ。

物産コーナーの一画には丸重本舗の“矢部のケンチキ”も置かれていた。ちなみに、道の駅のすぐ隣に丸重本舗のお店があるので、そちらでも購入できる。

山都町に来たなら外せないグルメのひとつ、矢部のケンチキ! あ、ケンチキは健康チキンの略ね

キャンプ派のライダーもご安心を。薪も販売されているぞ

まとめ:最高の立地で使いやすい道の駅!

道の駅の斜め向かいにはガソリンスタンドもある。休憩するには最適な立地だ

 

通潤橋の前から移転した道の駅 通潤橋について紹介した。九州中央道のインターチェンジ前、国道218号沿い、ガソリンスタンドも斜め向かいにあるという最高の立地となっている。阿蘇ツーリング、山都町ツーリングの際にはぜひ訪れてみてほしい。

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