〈ちょい乗り〉を楽しむための朝めしツーリング、筆者が最近ハマっている「府中市場」のお話、その続きです。府中市場って、何? どこ? という方は前編からお読みくださいね。さて、気になる市場食堂第3弾は、ラーメン。まだまだ朝は寒いですから、バイクから降りたら熱々のドンブリでラーメンをすすりたくなるというもの。府中市場の第1通路には「中華そば たま河」なるお店がありました。

中華そば  たま河「魚だし朝ラーメン」

たま河

 見た目からして旨そうな店構え、『ラーメンWalker』の2021年度版と2022年版に2年連続で掲載されている店とのこと。メニューを見ると「魚だし朝ラーメン」なる文字が。このお店、7時から営業しているそうですから、朝からさっぱり食べられるメニューを用意してるんですね。しかも500円と安い! 味付玉子(100円)を追加してさっそく注文。

魚だし朝ラーメン

 大きめのチャーシューに、筆者の大好きな太メンマ、そしてお麩もあります。お麩があるってことは、スープは和風?

魚だし朝ラーメン

 スープ、うまっ。さっぱり系の透き通ったスープは、魚だしの旨みが際立っています。いい感じ、朝からゴクゴク飲めちゃう。こりゃ、冷えた身体に染みるなあ……。

魚だし朝ラーメン

 麺は歯切れのいいストレートの細麺。さっぱりしたスープによく合います。朝からスルスルいけちゃう。「中華そば たま河」、レベル高っ。メニューはその他、平打ち縮れ中太麺の中華そば(690円)、きざみ玉ねぎ入りの八王子ラーメン(690円)、平日のみ1日10食限定の煮干し中華そば(740円)など。どれも気になるなあ。この店もリピート決定です!
営業時間:7時~14時
定休日:日曜・祝日・水曜(ただし府中市場の通常開市日は営業)

Homemade「パクチートマトチキン」

 府中の市場食堂、4日目に訪れたのはドライカレーのお店「Homemade」さん。このお店は第5通路にあって、通るたびにスパイシーな香りが鼻腔をくすぐり、気になっていたのです。

Homemade

 このお店は市場内の飲食コーナー、もしくはテイクアウトでいただくスタイル。メニューを見ると、ドライチーズカレー(650円)、オクラトマト(750円)、おんたまチキン(750円)……。ふだん食べないものにしようかな、パクチートマトチキン(750円)。これにしよう!

パクチートマトチキン

 刺激的な香りと、見た目の鮮やかさに目が覚めます。これも朝から健康になるタイプ、野菜がてんこ盛り。しかも手に持つと、ずっしり。かなりのボリュームです。

パクチートマトチキン

 うま! 何この旨み。ん? 大豆の旨みダレを使ってる? 大豆ってそんなに旨みが強いかなあ。ああ、醤油も味噌も納豆も大豆だ、そりゃあ仕込み方によっては激ウマも当たり前じゃないですか! ライスは長野県のコシヒカリ特Aを、七分づきで使用しているのだそう。こだわってるなー、これは次回、他のメニューも試さなきゃ……。
営業時間:10時30分~14時
定休日:水曜・日曜・祝日

えちぜん「自家製ネギトロ丼」

 市場食堂、5日目。今日はまぐろ丼のお店にでも行ってみましょうか。

えちぜん

 まぐろ専門店「吉村商店」が直営している「えちぜん」さんです。暖簾のロゴがヤザワな感じ。永ちゃんファン? 暖簾をくぐると目の前の壁に、各種メニューが貼られてます。 本まぐろ中とろ丼(1430円)、自家製まぐろヅケ丼(715円)、三色丼(1100円)などいろいろあり、その中でひときわ目を引いたのが、自家製ネギトロ丼(418円)。税抜き380円とは安すぎ。怖いなあ、安かろう悪かろうだったら……ここは無難に700円前後のものをいただく? いや、いっちゃえネギトロ!

自家製ネギトロ丼

 マジ? 小鉢2品と味噌汁までついて、これで税抜き380円? 激安スーパーなどの安いネギトロって、食用植物油脂や安価なショートニングなどの添加物でごまかしてるって聞いたことがあるけど、これは……なんじゃこりゃ、うんまっ! 甘みと旨みがザ・本物。箸が止まんない。こんなにおいしいネギトロを食べたのは、生まれて初めてです。これはビンチョウやキハダじゃなくて、本まぐろやインドまぐろを使ってるんじゃ?

自家製ネギトロ丼

 お味噌汁はなんと、まぐろの団子汁でした! まぐろの大きなつみれが2個と、野菜がたっぷり。いいダシ出てるなあ、これだけで白飯が食えそう。いやはや、恐れ入りました。さすが専門店。大量に仕入れたまぐろを、さばいて加工して小売りまで行なう業者だからこそ可能な価格設定なんでしょう。ここは絶対、次も来なくちゃ。
営業時間:11時30分~14時30分
定休日:水曜・日曜・祝日

市場食堂バトルロワイヤル、はたして勝者は!?

CRF250RALLY

 どの店が一番うまかったかって? そんなの優劣つけられません。どこも安くてうまくて庶民的。まだ入っていない食堂もたくさんあるというのに、あのラーメンもカレーもまぐろ丼も、また食べたいと思わせる逸品ぞろい。いつになったら全店制覇できるやら、筆者の「府中市場通い」は(「府中市場詣で」と呼んでもいい)まだまだ続きそうです。
 さあ、食後は多摩川沿いの道を軽く流して帰ろうかな。

■府中市場(大東京綜合卸売センター)
東京都府中市矢崎町4-1

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