外国車編のパート2では、KTM、トライアンフ、ハーレーダビッドソンの3ブランドを紹介。いずれも特色のある機能が採用されている!

[KTM]125クラスにまでスマホ連動+カラー液晶を投入

オーストリアのブランドであるKTMは、2017年頃から採用を始め、現在では多くの車種を網羅している。390DUKE、同ADVのほか、125DUKEもスマホ接続が可能。アンダー400どころか、125クラスにまで対応しているのは、唯一KTMのみだ。
標準装備のほか、オプションで有料ソフトウェア「KTMマイライド」(税込3925円~)をインストールすることで機能が使用になるモデルや、モジュールの購入が必要な場合も。なお非対応なのは、890ADVENTURE R/ラリー、690エンデューロ系など本格指向のオフ系となる。

ブルートゥース接続すると、スマホに着信した電話番号や、スマホ内の音楽リストをメーターパネルに表示可能。スマホとインカムを接続していれば、もちろん電話での通話ができる。左手のハンドルスイッチで電話応答の可否のほか、楽曲の停止、頭出し、スキップ、ボリューム調整がOK。本来、ナビ機能も搭載するが、KTMもまた日本では未対応だ。

125DUKE

原付2種クラスで唯一、フルカラー液晶+ブルートゥース接続機能を搭載する125DUKE。

 

KTM 電話応答

電話着信時はメーターに、アイコンと相手の名前または電話番号を表示。ちなみに英数字表記であれば、名前のほか、音楽リストの歌手名+曲名が表示されるが、日本語は表示できない。これは基本的に他の海外モデルも同様だ。※写真はhttps://www.ktm.com/ja-jp/my-ride.htmlより引用

[トライアンフ]業界初、グーグルやGo Proとの連携機能アリ

トライアンフでもほとんどの車種がオプションで対応している。アドベンチャーのタイガーシリーズ全車をはじめ、3気筒ストリートファイターのスピードトリプル、ストリートトリプルシリーズ(スタンダード仕様のSを除く)にも対応する。2021年に登場し、税込100万円切りの価格で話題のトライデントも装着可能だ。

目玉は、グーグルによるナビと、アクションカメラ=Go Pro(ゴープロ)の連動機能だ。
前者のナビは、アプリの「My Triumph」でルートを選択して走行を開始すると、シンプルな矢印アイコンをメーターパネルに表示。無線接続でヘッドセットも併用すれば、音声ガイダンスが流れて、目的地までナビしてくれる。表示が最小限で済むため、小型の液晶パネルでも十分役割を果たせるのがポイントだ。
ゴープロとの連動機能は、バイクでは史上初。ゴープロとバイクを無線接続でき、ハンドル手元のスイッチで写真や動画の撮影が可能だ。Youtuberはもちろん、バイク動画を撮影したい人に持って来いの機能だ。

トライアンフ ナビ

トライアンフでは「ターンバイターン」と呼ばれるナビシステムを導入。プレミアムバイクブランドとしては初めてグーグルと提携した。最大21の目的地を追加でき、シンプルな矢印と音声で案内してくれる。ラリーで使うコマ地図の雰囲気?

 

トライアンフ ゴープロ

ゴープロとの無線接続時には、撮影モード、動画撮影開始&停止、バッテリー残量などのアイコンも表示される。

[ハーレー]タッチパネルが主流、カープレイにも対応する

ツーリングファミリーのウルトラリミテッドをはじめ、ストリートグライド、ロードグライドの各シリーズ、CVOファミリーが対応している。
オーディオシステム「BOOM! BOX GTS」は、収納ケース内のUSBまたはブルートゥースでスマホを接続でき、通話や音楽、ナビの表示が可能。画面はタッチパネルで、ハンドルスイッチや、音声入力での操作にも対応する。
また、別売のハーネスを使えば、アップルカープレイやアンドロイドオートにも対応。一段と便利になる。

ハーレー メーター

BOOM! BOX GTSでは、6.5インチの大型液晶にナビや音楽リストを映し出せる。2019年型以降は日本語表記にも対応済みだ。※写真はhttps://www.harley-davidson.com/jp/ja/motorcycles/ultra-limited.htmlより引用

 

LIVEWIRE メーター

話題の電動モデル、ライブワイヤーもスマホ連動機能を搭載。こちらも画面はタッチパネルだ。iOSまたはアンドロイド経由で音声認識や文字読み上げにも対応している。※写真はhttps://www.harley-davidson.com/jp/ja/motorcycles/livewire.htmlより引用

[まとめ]日本へのローカライズにも期待

バイクとスマホの接続機能に関して、海外モデルがいかに進んでいるか、わかっていただけたと思う。ただし、日本の地図や言語に対応していない場合もままあるのが残念(海外ブランドなので当然ではあるけど……)。このローカライズが上手く進めば、一層使い勝手が向上するだけに、ぜひお願いしたい!

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