光のあるところ、必ずや影あり

さて、さんさんと降り注ぐ陽光の下でバイクを走らせることは最高に気持ちがいいものですね。

では、その太陽の光が作り出すものは何でしょうか? 

太陽が輝く晴天の青空

●気持ちのいい青空はライダーの大好物。暑くなったらなったで文句を言い始めますが(苦笑)

 

農作物? 電気? 戦略級超巨大レーザー兵器ソーラ・レイ? すみません、ここでは影ということにしておいてください(笑)。英語で言ったらシャドウ(Shadow)……ですね。ここで話は脱線しますが「シャドウ」というネーミングはホンダのクルーザーモデルにも使われていました。

こちらを閲覧している人の多くは1997年、大ヒット作「スティード」がまだ健在だったときに登場し、スティードが消えたあとも度重なる改良を受けながら国内で2016年まで続いた400/750のモデルが頭に浮かぶと思いますが、実は1986年にNV750カスタムのフレームや外観を大胆に改良して登場した下で紹介している車両も「シャドウ」という名前でした。

1986年式ホンダ シャドウ広報写真

●749㏄水冷4ストV型2気筒OHC3バルブ(60馬力/7.0kgm)エンジンを搭載したアメリカン(←当時はこう呼ばれていた)モデル「Honda シャドウ(RC25)。当時価格は69万8000円

 

発表当時、バイク好きの先輩から「今度ホンダからシャドウってのが出るってよ」と言われたとき、「しゃどう……車道? ホンダ車道とは、また斬新な名前だなぁ。スズキの刀や蘭に対抗したのかな」と大胆な勘違いをしたことを今でも思い出します。

陰は「日かげ」で陽は「日なた」!?

さて、東洋医学も根幹部分は非常に大胆です。何と言っても自然界のあらゆる事象を【陰(いん)】と【陽(よう)】という対立するふたつの概念によって分類しようというのですから! 

大まかに言うと暗い、寒い、下がる、内にこもる、静かであるものは陰に属し、明るい、暖かい、上昇的、外交的、動的なものは陽に属すると考えます。

具体的な例を挙げてみると、冒頭のシチュエーションだと明るい日差しの当たる日なたは陽、暗い影の部分は陰ということになります。日光を受けている背中が陽でお腹が陰。昼が陽なら夜が陰、太陽は陽で月が陰……。何となくでもイメージはつかめたでしょうか? 大枠さえ理解してしまえば、アレは陰かな陽かなと考えるだけでも楽しくなってきますよ。

ただし、この陰陽の分類は絶対的なものではなく、相対的かつ無限に区分できるというところが、とても面白くて興味深い部分。

陰陽太極図

●少年マンガやアニメ、映画の世界でもよく使われるこの図は「陰陽太極図」と言い、陽と陰の動きを端的に表したもの。魚の目のように見える点は、上が「陽中の陰」、下は「陰中の陽」とされています

 

陰と陽は「変わり続ける」ことが前提

例えば基本的に陽である男性も陰である女性も、活動的なとき(陽)もあれば、物静かなとき(陰)だってあります。それらを表現すると「陽中の陽」「陽中の陰」「陰中の陽」「陰中の陰」となるのです。高校時代は陰キャとして過ごした人でも、大学進学を契機に陽キャとなり、パリピデビューをするかもしれません。このように陰陽は固定されておらず、常に変化をし続けているのです。

陰気な人が陽気な人へ

●夏休み、進学、卒業、入社……。人生の節目を機に自らの性格を180度変えたい、という人は後を絶ちません。うまくいくといいですね

 

問題は陰陽のバランスが大きく崩れてしまったとき。精神的にも肉体的にも陽気か陰気か、どちらかが過度に大きくなり(あるいはどちらかが極端に小さくなり)、バランスを立て直そうとする自然治癒力の限界を超えてしまうと、その人は病気になってしまいます。

何事も「過ぎる」と良くありません

強い直射日光(陽)を浴び続けてしまえば日射病、高温の場所(陽)に居続けてると熱中症ほか。逆に寒気(陰)が強すぎるところに長く居すぎると低体温症や凍傷など……。そういった激しい寒暖といった外的要因だけでなく、各内臓や精神状態という人体の内面における陰陽バランスの不均衡でも、健康を損ねてしまう場合があります。

美味しいからといって肉(陽)ばかり食べ続けたり、ノンストップでジュース(陰)をガブ飲みし続けたりすると体がおかしくなるというのは、経験的にも理解できるところではないでしょうか。

あと、体質的にもともと陽が多い人、少ない人、陰が多い人、少ない人は存在します。といいますか誰でも多少のアンバランスさは持っており、その要因が体内のどの部分から生じているかによっても体質や性格、かかりやすい病気やその治療法などまで変わってくるのですから面白いことこの上ありません。

冷え性の女性イラスト

●例えば、単に冷え性と言っても下半身型、四肢末端型、内臓型、全身型(一例)などさまざまなタイプがあり、その症状ごとに漢方薬や鍼灸治療などの内容も変わってくるのです

 

東洋医学的に自分はどんな体質なのかをあらかじめ理解しておけば、体や心に不具合が出たときの対処法や日々の生活で気をつけるべき点も分かってきます。ヒントとなりそうなサイトを下に置いておきますので、ご参考まで……。

https://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/karadakagami/

 

【関連記事】
> 120歳まで乗り続けるために〈第4話〉 ライダーのための「天人合一思想」

> 120歳まで乗り続けるために〈第6話〉 ライダーのための「五行学説」

> 120歳まで乗り続けるために〈第7話〉 ライダーのための「鍼治療」

 

SHARE IT!

この記事の執筆者

この記事に関連する記事