各地のバイク練習場を紹介する企画。今回は2022年4月24日にオープンした福岡県のバイク専用練習場「小石原川ダムふれあい公園」を紹介します。
「ええ~! こんな山奥に本当にあるの?」と少し不安を感じながら現地に向かいましたが、到着した時には抜けの良い解放感に「おお!これはスゴイ!絶景じゃん!」となりました。
今回も管理元である朝倉市役所都市建設部水のまちづくり課水資源係の方にいろいろと質問させて頂いたので紹介します。
もともとツーリングコースに面していた
Q. 練習場を作った理由、背景、目的について教えてください
きっかけは、小石原川(こいしわらがわ)ダムを建設した際、独立行政法人水資源機構の不要になった土地を朝倉市が購入し、有効活用しようとしたことです。当初は一般的な公園を作る計画を立てていましたが、この場所が山間部であることから「あまり利用されないのではないか」という懸念が生じました。
再計画を立てる上でキーポイントとなったのが、この場所はバイクのツーリングコースで有名な国道500号に面しているということでした。そこで、当時の担当職員(現在は異動)からの「バイクが頻繫に通るのであれば、気軽に立ち寄れる練習場をつくろう」という提案のもと、視察や調査を経て現在の公園造成にいたりました。
バイクに関する条例が定められている
Q. 公式サイトでも紹介されている「交通公園条例」について教えてください
条例につきましては、朝倉市交通公園条例を制定しています。この条例は「自動二輪車等の運転技術を体得する場を提供し、もって地域の活性化に寄与するため、朝倉市交通公園(以下「公園」という)を設置する」という目的のもと、ライダーの方々が、安心・安全に公園を利用できるように定めた条例です。具体的には、公園内での禁止行為、公園利用の禁止・制限事項等について規定しています。
利用するライダーもゴミ拾い等で協力!
Q. 管理者は市でしょうか? 掃除やメンテナンスは誰が行うのでしょうか?
管理は朝倉市で行っています。掃除やメンテナンスについては定期的に当課が直営で行っていますが、公園利用者の方々が、率先して公園内のゴミ拾いや備品倉庫の整理等を行っていただいている状況で、当課としても非常に感謝している状況です。
宮若市交通公園も参考にコース設計
Q. コースの設計はどなたがされたのでしょうか? 参考にした場所・コースなどがあれば教えてください
コース設計は、市の職員です。参考として、宮若市交通公園(福岡県)、教習所等の視察をしました。また、警察が作成した資料をもとに設計しました。
Q.バイクに乗る地域の高校生講習や自転車講習などにも活用されていますか? また、参加者による運転競技大会(ジムカーナ等)や市・県の安全運転大会などにも使われるのでしょうか
この質問については、多くの問い合わせをいただいておりますが、一人でも多くのライダーに利用してもらうことを最優先していますので、現在は、独占利用となるような公園の貸出等は行っておらず、講習会・大会等の開催はしておりません。今後は利用状況を見ながら講習会や大会の開催等に伴う公園の貸出について検討する予定です。
【所感】広大な敷地で解放感も抜群! ただし、トイレはないので近く(歩くと遠い)のダム管理施設を利用する。また、ガソリンスタンドも交通公園から上流約8kmの東峰村(とうほうむら)、または下流約20kmの朝倉市街地まで行かないとないので、練習しすぎてガス欠なんてことにならないように注意しよう。さらに、飲料水は多めに持参しておこう。
小石原川ダムふれあい公園
利用料金 | 無料 |
所在地 | 福岡県朝倉市江川 |
開園時間 | 7:00~17:00(11~3月)、6:00~18:00(4~10月) |
主な設備 |
●アスファルト舗装のコース(S字・クランク・ブロックスネーク・一本橋など)●あずま屋、ベンチ、バイク用駐車場、監視カメラあり
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管理者 | 朝倉市役所 都市建設部 水のまちづくり課 水資源係 電話:0946-28-7584 |
URL | https://www.city.asakura.lg.jp/www/contents/1648103929549/index.html |