バイクの動力源はガソリンがメイン。ライダーにとってガソリンスタンドはおなじみの施設だ。が、給油作業には意外な盲点もある。よく知らないビギナーは予習を、よく知ってるベテランはおさらいをしておこう。

大好きなバイク、知ってるつもり、乗れてるつもりでも、ミスやトラブルはつきものだ。ライダーがやらかしがちな「バイクあるあるトラブル」と、その対策を知っておこう。
給油はどうやるの?
どこから入れるかわからない!
ガソスタでビギナーライダーがまごまごしている……昔から見かけるほほえましいシーンだ。だが最近ガソスタで戸惑っているのは、飲食店のデリバリーライダーが圧倒的に多いという。どちらも自分の乗っているバイクの構造をよく知らないことが原因だ。
フューエルタンクと給油口がむきだしのスポーツバイクで給油口の位置に迷う人はめったにいないが、それでも開け方がわからないことはよくある。スクーターのように車体がカバーされていたり、カブのような独特の構造の車種だと、なおさらだ。給油口の位置と開け方は事前に確認しておこう。

給油口の位置はさまざま。買ったばかりのバイク、借りているバイクなどは、事前に調べておくといい。
どこまで入れればいいの?
ガソスタでいちばん多いトラブルは、ガソリンを入れすぎてあふれさせてしまうこと。四輪と違い、バイクの給油は自動では止まらないから初めての給油では要注意。給油口とノズルがぴったりのサイズだと、タンクの中が目視できず、ときどきノズルを抜いてレベルを確認しながら少しずつ入れるしかない。が、ビビってチビチビやりすぎると、給油そのものが止まって面倒なことになる。セルフスタンドの計量器には、給油時間制限(3~5分程度)があるためだ。給油は「様子をみながらゆっくり、でも3分以内に」と考えておこう。
パンパンに入れちゃダメ!

給油口の位置や形、満タンの基準は各車バラバラだ。(ホンダ Monkey125)
満タンにするとき、給油口スレスレまでガソリンを入れると、燃料漏れや故障などのトラブルが起きやすいから避けよう。全車種共通のはっきりした満タンの基準ラインはないが、多くの場合はリッドを開けたときに見える内部の段差やバーなどに燃料が触れるレベルが目安になる。
もし入れすぎてガソリンがあふれたら必ずすぐに拭き取ろう。ウェアやバイクが汚れるのも困るが、なによりも万一の発火を防ぐためだ。
給油時はスマホ禁止!

ガソスタには、小規模なところで3万L、大規模なところだと10万L以上ものガソリンが貯蔵されている。
ガソスタ内は火気厳禁だ。この令和の時代に、くわえたばこで給油するようなライダーはさすがにもういないだろう。ただ、給油中のスマホ利用が禁止されていることを知らない人は意外と多い。実際にスマホ回路内の火花が直接火災の原因になるリスクは低いものの、安全運用ルールで禁止されているので、給油中のスマホ利用はやめよう。スマホ決済ができるスタンドでも「給油中は使用禁止」のルールに変わりはない。使用は給油前後に。
横着すると立ちゴケも
給油のときに横着をしてまたがったまま給油すると、まれに立ちゴケする場合がある。ガソスタの床には、足が滑りやすい材質のものもあるからなおさらだ。バイクを降りてスタンドを出し、車体を安定させてから給油しよう。
余談だけど、よその国のガソスタは?

スイスのセルフ式ガソスタ。計量器の隣に、ちょっとかっこいいAutomat(自動販売機)がついていた。
もし幸運にも海外ツーリングに行けるなら、ライダーにとっての超必須単語「ガソリンスタンド」は「こんにちは」の次に覚えよう。同じ英語でも、アメリカ語圏では「ガス・ステーション(gas station)」、イギリス語圏では「ぺトロール・ステーション(petrol station)」と呼び方が変わる。ドイツ語では「タンクシュテレ(Tankstelle)」フランス語では「スタスィオン・セルヴィス(station-service)」韓国語では「チュユソ(주유소)」だ。韓国語なら、いちいち覚えなくても日本語で「給油所!」と言えばギリギリ伝わりそうな気もするが……。
ちなみにガソスタの呼び方だけでなく、日本では赤色のレギュラーガソリンも、他国では色が違うことが多い。給油ルールや習慣の違いはさまざまある。事前に頭に入れておくといい。
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