全銀河1京8198兆4649億2525万飛んで117人ForR読者の皆さん、ご無沙汰しております。往年の名(迷)車についてあれやこれやなコラムを書き連ねてきたオガワです。スズキ「インパルス」編が終わってヤマハ「セロー」編を予告しておきながら1ヵ月以上音沙汰なしでしたが、油冷好きがたたって高脂血症で入院していた……わけではなく宮城県は仙台市へ引っ越していたのです。そこはまさに異世界で……!? この感動を共有したいッ!
ジクサー250シン生活の前フリとなる【油冷夫婦】ネタはコチラ!
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イヤハヤナントモ右も左も分かりま仙台! だが、それがいい……
「♬ひろせぇ~がわ~~ながれるきしべぇ~」と、TBSドラマ『2年B組仙八先生』で主人公・伊達仙八郎先生役を好演した、さとう宗幸さんの大ヒット曲『青葉城恋歌』の導入部分くらいしか灰色の脳細胞にデータのない、筆者にとってまったくもって見知らぬ大地……それがSENDAI!
嗚呼それなのに「んじゃま、新しい事業所を作るから仙台赴任ヨロシク」と訪問マッサージ(←本業)の社長ジキジキに訓示を受け、「アイアイサー!」とヘリウムガスより軽く返事をしてから数ヵ月後。
さすがに直前となって感じたいくばくかの不安と布団と着替えとスズキ「ジクサー250」を積んだハイエースがマイハウスのある神奈川県横浜市を出発して数時間後……、大雨の降り注ぐ宮城県仙台市へと不肖オガワが降り立ちました。
以降、ゼロから事業所を構築しながら関係各所へ書類を提出したり、仕事でお世話になる施設へ挨拶を行なうといった疾風怒濤な日々が始まった……のですが、
持ってきた「ジクサー250」で仙台市内&市外(のごく一部)を駆け抜けるにつれ、これまで長年過ごしてきた関東首都圏とはハッキリ異なる様々な事象へ驚くとともに深い感銘を受けていきました。
そこでかくいうベリーインタレスティングな数々を「ForR」に書き記しておかねば!と思い立った次第……。
と、いうわけで不定期的にアップしていきたいと思いますので、しばしお付き合いのほどを m(_ _)m。
あ、スズキ「インパルス」編以降もまだまだ続く、名(迷)車コラムもご期待ください!
生き馬の目を抜くような首都圏とは、何もかもが大違いな杜の都!
さて仙台市……。
宮城県のほぼ中央に位置する東北地方で唯一の政令指定都市で109万人強の人口を持つ、押しも押されもしないビッグシチー(笑)。
独眼竜政宗の異名で知られる戦国武将、伊達政宗公が仙台藩初代藩主として開発に尽力した自然豊かな都市の姿は、美しき“杜(もり)の都”として世界的にも賞賛を集めている……というのは皆さんもご存じのとおりですよね。
プロ野球なら「東北楽天ゴールデンイーグルス」、サッカーなら「ベガルタ仙台」の本拠地があり、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの故郷で、ずんだ餅と牛タンと萩の月で知られるワンダーランド(情報が偏っている点についてはご勘弁ください)。
そんな市の中心部……事業所開設諸手続のため宮城県庁すぐ隣にある仙台市役所や青葉区役所などへ何度となく通ったのですが、まずそこでガツンとファーストインパクトを受けました。
「街を走るライダーたちがスリ抜けをしていない!」
……少なくとも私が経験した範囲内 ~約1ヵ月間、毎日「ジクサー250」でチョコチョコ走行したなか~ ではビッグバイクの皆さんのみならず原付(二種)スクーターに乗る人たちでさえ、キチンと車列の間に挟まって粛々と前へ進んでいくではないですか!
少しでもスキあらば車道に現出する隙間という隙間を見つけて勇猛果敢に猪突猛進していく……という関東首都圏(特に通勤時間)では当ったり前の風景が、ほぼほぼ皆無なことにメチャクチャ驚かされたのです。
仙台を走るライダーたちは、いつも“悟りモード”なのか?(←違う)
なぜだろうなぜかしら?
政令指定都市の中心部だけに朝夕のラッシュアワー時には結構な混み具合ですし、路肩や車間スペースが狭すぎるわけでもありません(いや、むしろ広いくらい)。
郊外に目線を移しても同じで、例えば首都圏ベッドタウンから東京都心へ向かう朝の幹線道路なんて、とこもかしこもガテン系(死語?)のアンちゃんからスーツを着込んだ企業戦士まで「モトGPの予選かよ!」とツッコミを入れたくなるほどスロットル全開にてミラー幅ギリギリのスペースを爆走していくのがフツー。
ちょっと先で信号が赤になれば、右へ左へハンドルを切って止まっているクルマをやり過ごし、ノソノソと停止線までたどり着いたらブルーシグナルが点灯すると同時に再び猛ダッシュ……というのが日常茶飯事な光景だったりします。
かくいうセサミストリート……いや荒みストリートなカオス状態に慣れ切ってしまった筆者にとって、仙台の整然とした混合交通シーンはあまりにも清浄で美しく、まばゆいばかりに光り輝いて見えました。
仕事先で知り合った地元民ライダーに聞いてみたら、「へ? それが普通でしょ」と取り付く島がないくらいの真っ当なご反応。
いや確かにそうなのです、そうなのですけれどね……ハイ。
マーベラスに過ぎる土地柄、人柄、仕事柄にナイアガラ……!?
というわけで、摂食衝動ばかり発達した筆者灰色の脳細胞で、仙台のライダーたちがスリ抜けしない理由を今一度ネチネチ考えてみると、これはもう仙台という土地柄が作り上げた人柄によるもの、という仮説にたどり着きました。
杜の都と謳われるだけあって、郊外のみならず都心部まで美しく育てられた巨木が立ち並んでいることには感銘を受けるほど。
目から入っていくる葉の瑞々しさと、そこから発散されるアロマやマイナスイオンはイライラを解消し、心身ともにリラックスさせてくれるセラピー効果も満点。
気候も東北他県と比べれば雪が少なく穏やかで、米どころ(水がうまい!)であり、三陸沖からは豊かな海の幸も届くという住みやすさが仕事でもプライベートでもセカセカ&イライラしない「おおらか」な気質を形作っているのかな……と。
朱に交われば赤くなる。
気が付けば筆者も近ごろスリ抜けをしなくなりました。
もとより法規上もグレーゾーンな上にリスクの高い行為ですので、ここはひとつ鷹揚な仙台ライダーを見習って安全運転にて陸奥を存分に楽しんでいきたいと思うっちゃ!
【仙台バイクライフ、ちょっとイイ話】仕事の合間を縫ってのプチツーリング時、ドライブレコーダーのインジケーターが突然オレンジ色に輝いて異常を通知。
取りあえず通りがかったレッドバロン仙台で立ち寄って相談すると、店長と工場長がツートップでしっかり対応してくれ、SDカードの不具合が原因であることが速攻で判明。すぐに近くの電気店で新品を購入して事なきを得ました。こんなとき全国300店舗超を誇るレッドバロンのネットワークは本当に助かるもの。小さなトラブル発生時にも実感できました!