もしや目下人気中!?
グルメネタが明らかに強いのでは!? そう思わずにはいれられません。こんにちは青木タカオです。
前回公開しました【昭和グルメなら柏! レストランみのわ&孤独のグルメで行列のいづみ亭へ】の記事、そして前々回の【佐野ラーメンの名店「麺龍」で幸運握った! パンヘッドチョッパー女子も取材成功!!】が、PVランキングで上位となっているではありませんか。
美味しいお店として、ご紹介させていただきました『レストランみのわ』(千葉県柏市大津ケ丘)、大衆食堂『いづみ亭』(千葉県柏市鷲野)、佐野ラーメン『麺龍(めんたつ)』(群馬県邑楽郡邑楽町)の人気ぶりがわかるのでした。
こうした名店たちは、プライベートでのツーリング時はもちろんのこと、取材で出かけた際に足を運ぶことも多く、ボクにとっては仕事の合間の楽しみだったりもします。
そういった意味では、静岡県静岡市駿河区にあるお花屋さん『フローラルアートピュール』もまた、ボクにとっては足を運ぶのが楽しみな場所です。
むむっ!? 昭和の雰囲気残る大衆食堂や町中華ではなく、お花屋さんですって!?
はい、ボクはあまりお花には興味がなく、種類もほんの少ししか知りません。なのになぜ……?
そこには昭和のバイク、そして子どもの頃に遊んだ懐かしいポケットゲーム機、レトロな家電、レコードなどがあるのです!
お店の前にバイクが置いてあるときにのみ、ご主人にお声がけをして見学させていただきます。読者のみなさまもこれはお願いですから、ゼッタイに厳守してくださいね。
バイクファン垂涎の名車たち!
植物いっぱいのステキな店構え。ボクたちバイクファンが気になるのは、お店の前に佇むホンダ『VT250F インテグラ』ではないでしょうか。
扱いやすくもパワフルな90度V型2気筒エンジンを搭載する『VT250F』は、1982年に初代が登場。当時250ccクラスを席巻していたのは、水冷2ストローク2気筒エンジンを心臓部とするヤマハ『RZ250』(1980年発売)でした。
RZの人気は“250ccクラス”の価値を高めるほどのもので、それまでの“400ccの廉価版”という位置付けから、車検のないスポーツバイクへとカテゴリーを再評価させるものでした。
各メーカーが「打倒RZ」と対抗するモデルを開発し、市場に送り込みます。4ストロークエンジンにこだわったホンダから1982年に登場したのが、「ザ・スーパー・クォーター」とカタログに謳われた『VT250F』です。
市販車初の16インチフロントホイールを採用し、ソフトな乗り心地と高い操縦安定性を両立させた専用設計のプロリンク・リアサスペンション。走りに徹した250スポーツ車として、3年連続ベストセラーなど数々の販売記録を樹立した人気モデルとなりました。
1985年にVT250シリーズの販売累計10万台達成を記念した特別仕様車が、この「ウイングスペシャルエディション」です。当時の新車価格は46万9000円で、わずか5,000台だけの限定車だったのです。
制動時の車体の沈み込みを緩和させるブレーキトルク応答型アンチダイブ機構(TRAC)や、フロントにアウトボードダブルディスクブレーキを採用。
インナーポケット付きのフルフェアリングが、これほどの良好なコンディションで現存しているとは驚きを隠せません。
定番のモリワキマフラー!!
マフラーはモリワキエンジニアリング『FORESIGHT EXHAUST SYSTEM』(フォーサイト・エキゾースト・システム)。VT250Fだけでなく、CBX400Fなどホンダ車では定番のマフラーでした。コチラも新品のような状態です。
こんなお宝がいつもお店の前に置いてあるものですから、ボクはご主人を見かけた時には話しかけずにはいられなくなりました。代表の森川さんと言葉を交わすようになり、どのくらい経つのか。いつも快くおしゃべりしてくださるのです。
※お花屋さんの営業を邪魔してはいけませんので、姿が見えない時やお忙しそうにしているときはそっと帰りましょう。
腰を抜かすレア車!!
ボクが腰を抜かしたお宝・垂涎の名車は『BEET KR310』です。エキゾーストチャンバーやマグネシウムホイール、バックステップやセパハン、フェンダーなどビートのレーシングパーツが組み込まれ、310cc化されたタンデムツインエンジンは最高出力55PSを発揮! 当時のバイク専門誌の広告でしか見たことがなかったので、目の当たりにしたときは感激しました。
70年代、WGPにおけるカワサキ2ストロークマシンKR250/350の常勝・無敵ぶりには手がつけられないほど。グリーンモンスターと称されるほどの強さを誇りました。
1984年に市販車『KR250』が発売スタート。レーサーレプリカブーム真っ只中、クラス最後発となり、フレームマウントのアッパーカウルからアンダーカウルへとつながるラインは、GPZ900Rのようにエンジンを見せるデザインを採用していました。
『BEET KR310』はレーサー譲りのフルカウルを身にまとい、今となっては外装だけでも超貴重です。ボクが寄稿しているヤングマシンの編集長が、NSRに乗り続ける2ストレプリカマニアなので「取材できるかもよ」と、教えてあげたいと思います。
そして、これを読んでいるみなさまへ、しつこいようですが伝えておきたいことがあります。「バイクを見せて欲しい」などと言って、お花屋さんの営業の邪魔をくれぐれもしてはいけません。
もしも足を運ぶことがあり、店の前のバイクを見学したい場合は必ずお声がけいただき、お礼としてぜひともお花や植木をご購入してください。
それを最後に記して、今回はここまでとさせていただきます。次回は店内へ。中に入ると、そこには名車がまだあり、昭和レトロファンが歓喜する天国のような世界が待っているのです。次回をどうぞお楽しみに〜!!