活気づくバイクシーンが嬉しい!

こんにちは、青木タカオです。この秋は、近年まれに見るニューモデルラッシュだと感じているのは、きっとボクだけではないはず。

スズキ渾身のニューモデル「DR-Z4S」(写真左)と「DR-Z4SM」。メディア試乗会にて。撮影:青木タカオ

▲スズキ渾身のニューモデル「DR-Z4S」(写真左)と「DR-Z4SM」。撮影:青木タカオ

スズキ「DR-Z4S」と「DR-Z4SM」が10月8日に発売されたのを皮切りに、10月30日にヤマハ「YZF-R9」、11月14日にホンダ「CB1000F」と続き、国内バイク市場が活発化しています。

888cc水冷直列3気筒エンジンを搭載するヤマハ「YZF-9」。画像提供:ヤマハ発動機

▲888cc水冷直列3気筒エンジンを搭載するヤマハ「YZF-R9」。画像提供:ヤマハ発動機

いずれもメーカーが発表して以来、反響の大きい魅力的な新型で、話題性の高いモデルが続々と市場へ投入されていることは、専門メディアだけでなく一般情報誌の編集部も察知しているようです。

反響の大きいニューモデル、ホンダ「CB1000F」。撮影:青木タカオ

▲反響の大きいニューモデル、ホンダ「CB1000F」。撮影:青木タカオ

定期的に記事を執筆させていただいている「月刊 GoodsPress/グッズプレス」(徳間書店)からも、バイク特集の監修と記事の執筆を依頼していただき、やはりこうしたニューモデルたちを中心に取り上げる内容で仕上げました。

普段はバイクに接する機会が少ない人も、ちょっとだけ興味がある人も、ライダーデビューしてくださるキッカケになれば嬉しい限りです。

ついに乗ったCB1000F

スズキ「DR-Z4S」「DR-Z4SM」報道向け試乗会。撮影:青木タカオ

▲スズキ「DR-Z4S」「DR-Z4SM」報道向け試乗会。撮影:青木タカオ

前回ココでも「DR-Z4S」と「DR-Z4SM」に乗ってきたことを報告した通り、ジャーナリスト向けの試乗会も続きました。

ホンダ「CB1000F」報道向け試乗会。撮影:青木タカオ

▲ホンダ「CB1000F」報道向け試乗会。撮影:青木タカオ

翌週にはホンダが「CB1000F」の報道向け試乗会を開き、ボクも参加し、2日間みっちり乗らせていただきました。

ホンダ「CB1000F」。撮影:青木タカオ

▲発売を間近に控えるホンダ「CB1000F」。撮影:青木タカオ

全域で扱いやすく、それでいてパワフル。軽快なハンドリングで、ワインディングも得意としていることが走り込んでわかりました。

上位モデルの「CB1000F SE」(2026年1月16日発売)を含めた国内年間販売計画台数は5000台で、なんと発売を前に1600台を超えるオーダーがすでに入っていることが明かされました。

車体カラーはウルフシルバーメタリック(ブルーストライプ)、ウルフシルバーメタリック(グレーストライプ)、グラファイトブラックの3色を設定。受注カラーの比率は以下の通りで、ブルーストライプが人気です。

CB1000F ウルフシルバーメタリック(ブルーストライプ) 37%、
CB1000F SE ウルフシルバーメタリック(ブルーストライプ) 27%、
CB1000F グラファイトブラック 25%
CB1000F ウルフシルバーメタリック(グレーストライプ) 11%

※SEはブルーストライプのみ。

10月30日より一般公開がはじまる「Japan Mobility Show(ジャパンモビリティショー)2025」でも展示されるので、ファンにとっては注目の1台となりそうです。

いよいよはじまるジャパンモビリティショー

ジャパンモビリティショー2025の展示内容が各メーカーから発表され、ここまでホンダ、ヤマハ、スズキについてわかっていることを紹介させていただきました。

開催を直前に控えた今回は、カワサキブースの見どころとなりますが、他のメディアでも報道されているので、いつものようにここではボクの独断と偏見で。

ジャパンモビリティショー2025にて必見のカワサキ「Z1100 SE」。

▲ジャパンモビリティショー2025にて必見のニューモデル、カワサキ「Z1100 SE」。

テーマは「伝統と革新」で、本邦初公開モデルでは「Z1100 SE」が登場します。日本時間2025年9月26日に海外で発表されたニューモデルで、国内導入に向けて準備が進んでいます。

日本初公開となる「Z1100 SE」は、低中回転域を強化した新型1099cc並列4気筒エンジンを、高剛性のアルミツインチューブフレームに搭載。

▲日本初公開となる「Z1100 SE」は、低中回転域を強化した新型1099cc並列4気筒エンジンを、高剛性のアルミツインチューブフレームに搭載。

スーパーネイキッド「Z1000」の後継という位置付けで、高剛性アルミツインチューブフレームに搭載される並列4気筒エンジンの排気量が1043ccから1099ccにスケールアップ。ストロークを3mm伸ばして、10,000rpmで発生した最高出力141PSを136PS/9000rpmにしています。

最大トルク11.3kg-m/7300rpm→11.5kg-m/7600rpmのスペックから読み取れるのは、実用域のトルクと扱いやすさを増していること。フライホイールの質量を増大していることからも、間違いないでしょう。

上位機種のSEモデルは、ブレンボ製のM4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパーやディスク、スチールメッシュブレーキホース、さらにリモートプリロードアジャスター付きのオーリンズ製S46リヤショックを備えます。

低く構えた姿勢と跳ね上がったテールといった“凄み”の効いたスタイルは「Sugimi デザイン」とネーミングされ、先鋭的な車体形状とダイナミックなクラウチングフォルムを構築。2014年の初代から進化と熟成を繰り返しつつ、受け継がれてきました。

ダブワンも出てくるぞ!!

以下は、カワサキの公式サイトで発表されたものです。・ワールドプレミアモデル2機種とはいったい何か? 2ストモデルとの噂もあり、期待が膨らみます。

【カワサキブース展示予定】
・ワールドプレミアモデル2機種
・Z1100 SE(ジャパンプレミア)
・TERYX5 H2 DELUXE(ジャパンプレミア/海外向けモデル/参考出品)
・NAV 4e LIMITED(ジャパンプレミア/海外向けモデル/参考出品)
・Ninja 1100 SX SE(国内販売モデル)
・W800(国内販売モデル)
・W230(国内販売モデル)
・MEGURO S1(国内販売モデル)
・KLX230 SHERPA S(国内販売モデル)
・650-W1(歴史車)
・bimota Tesi H2 TERA(国内販売モデル)
・bimota KB998 Rimini(国内販売モデル)
・水素エンジンモーターサイクル(モックアップモデル)
・モーターサイクル用水素エンジン(モックアップモデル)
・大型液化水素運搬船 1/200スケール模型
・中型液化水素運搬船 1/200スケール模型

これを見て、ボクは思わず雄叫びを上げました。ダブワン乗りとしては見逃せない展示があるのです!

なんとなんと、「650-W1(歴史車)」ですって!?

この表記の仕方なら、おそらく1966年の初代でしょう。

カワサキ500メグロK2を経て、1966年にメグロ系技術者と川崎航空機工業の設計でエンジンが改良され、650-W1へと発展。エンジンはOHV2バルブ2気筒624ccで47PSを発揮した。

▲カワサキ500メグロK2を経て、1966年にメグロ系技術者と川崎航空機工業の設計でエンジンが改良され、650-W1へと発展。エンジンはOHV2バルブ2気筒624ccで47PSを発揮した。

右に速度計、左にタコメーターをオーバルケース内に配置した一体メーターで、燃料タンクは両サイドにメッキを施した高級車にふさわしい仕上がり。

「カワサキメグロK2」をベースにした空冷4ストOHV2バルブ並列2気筒エンジンは、ボア径を8mm拡大してボア74mm×ストローク72.6mmで排気量を624cc化。

キャブレターは1つだけで、マフラーはモナカタイプ。今年のジャパンモビリティショー、これを見るだけでも価値があります!!

熱きオーナーたちのW1についての解説と、走行シーン&ファン垂涎のサウンドは、動画に収めたものがありますので、ぜひ事前にチェックしていただけたら嬉しい限りです。

というわけで、今回は長くなったのでここまで。新車ラッシュと冒頭で言っておきながら、カワサキW1にコーフンする青木タカオでした。ボクも自分のW1SA(1971年式)で行っちゃおうかな〜!!

 

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