前回はコチラから

ついに目的を果たすときが来たっ!

『R18B』そして『R18トランスコンチネンタル』の発表/試乗会に参加しに、ドイツ・フランクフルトまでやってきたボク。

 出発直前に日本が“ハイリスク地域”に指定されるとドイツ大使館のホームページで発表があり、入国後に隔離措置が取られるとの情報も飛び込んできましたが、わずか数時間の差で滑り込みセーフというのが、前回までのハナシ。


 第4回目となる今回は、いよいよ『R18B』に乗ります!

ついに!!

という想いで、感慨深いものがります。

海外でバイクに乗るには欠かせないもの

 まず海外でバイクやクルマを運転する場合は、国際運転免許証が必要となります。これを日本の免許証と携帯します。

 
 国際免許証は、住民登録をしている都道府県の運転免許試験場で申請取得できます。
 東京都の場合、手数料2,350円。手続では日本の運転免許証のほか、下記が必要です。

・写真1枚(縦5cm×横4cm、無帽、正面、上三分身、無背景、枠なし、申請前6か月以内に撮影したもの。
・古い国外運転免許証をお持ちの方は、その国外運転免許証もお持ちください。
・パスポート等渡航を証明する書類(原本の提示)。

 発行から1年以内で、日本の免許証が有効期限内であることが使用条件となります。

ナビもセットされ、異国の地でも不安なし

 今回の試乗会では『R18B』に乗ることができました。同時発表の大陸横断ツアラー『R18トランスコンチネンタル』はまたの機会に。

 さぁ、ヨーロッパのジャーナリストたちとグループとなって出発です。車両が割り当てられ、自分が乗る車両を確認します。
   
 タンクコンソールに収納ボックスがあり、中を見るとスマートフォンがすでに接続されていました。『R18B』のインフォテイメントシステムにてスマートフォンのアプリ「My BMW」を使うことができ、10.25インチもの大画面で見ることができるのです。


 BMW Motorradのスタッフによって行き先がナビにセット済み。なんと親切なのでしょう。先導車も付いてくれるし、見知らぬ土地でのライディングもこれなら不安なしです!
  
 キーレスイグニッションを採用。セルスターターを押すと、1801ccもの排気量があるビッグボクサーがブルンっと生き物のように震え、目覚めました。


 右側通行ということを肝に銘じて出発します。駐車場から道路に出るときが要注意。また交差点では、信号の切れ目など自分が先頭になることもよくあります。左折や右折は日本と感覚がだいぶ異なりますから、気を引き締めます。

トラコンのおかげで安心

 まずは市街地を走行。ヨーロッパではよくある光景ですが、路面電車が街の中を走っています。線路や石畳の道は滑りやすいので二輪車は気を遣いますが、トラクションコントロールが『R18B』には備わっていますので、不安なくアクセルを開けることができます。トラコンの優位性も欧州ではより強く実感できるのでした。

 市街地走行は少なめで、すぐに高速道路へ。
 そう、アウトバーンです!

 アウトバーンは速度無制限区間があることで有名ですが、今回走った区間では120kmなどとサインがあり、制限速度が設定されていました。
※写真はイメージです。

『R18B』と『R18トランスコンチネンタル』には「アクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」が搭載されています。ヘッドライトの上にはレーダーセンサーが埋め込まれ、これが前走車との距離を検知。走行中にACCをセットすれば、自動的な加減速をおこなってくれるのです。大型フェアリングは防風効果バツグンですし、高速巡航は快適そのものです。
 
 マーシャルとの共同開発によるオーディオシステムも秀逸としか言いようがありません。接続されたスマートフォンのオーディオプレイヤーには、マーシャルとBMW Motorradのスタッフによって選曲された音楽がたっぷり入っていて、素晴らしい音色でミュージックが楽しめたのです。


 高速道路を20分も走れば、もう郊外って感じで、のどかな風景です。

走行シーンの撮影

 試乗コースの途中で、走行シーンを撮るための撮影タイムが何度かあります。試乗レポートするとき、写真はとても重要な要素ですから、こうしたジャーナリスト向け試乗会ではキモとなる部分でもあります。

 撮影ポイントは何日も前からフォトグラファーやBMW Motorradのスタッフらが考え、逆に言えばこれによって試乗コースが決まってきます。シューティングポイントではフォトグラファーたちのチームが先回りし、待機してくれています。
 ボクたちジャーナリストのグループが到着すると、どのようにして写真や動画を撮るのか説明してくれ、ひとりずつ順番に撮影がスタートしていくのです。

 スムーズに撮影できるように、フォトグラファーらのチームによって最適な場所がいくつか選ばれており、段取りや準備もしっかりされています。どこでUターンするのかなど念密に計画され、スタッフも配置されライダーに適宜指示を出してくれます。

 こうして撮影した走行画像が、専門誌をはじめとする雑誌であったりWEBメディアなど、さまざまなところで使用されることになります。もう、感謝しかございません!

続く。

 今回も最後までお付き合いしていただき、ありがとうございました。 次回はいよいよ最終回です。お楽しみに!

BMW R18B 海外【ドイツ】試乗記  Vol.01 なにがなんでも新型クルーザーに乗りたい

BMW R18B 海外【ドイツ】試乗記  Vol.02 滑り込みセーフ!? 数時間後に日本がハイリスク地域へ

BMW R18B 海外【ドイツ】試乗記  Vol.03 水平対向2気筒のシリンダーに足乗せの奥義が純正採用!? 密かに興奮!!

SHARE IT!

この記事の執筆者

この記事に関連する記事