2023年7月24日(月)、宮ヶ瀬湖・奥多摩湖・有間ダムといったライダーズスポットでの清掃・地域活性活動を行っているボランティア団体「Riders in Action(ライダーズインアクション)」が、宮ヶ瀬湖のある相模原市から「さがみはらSDGsパートナー」に認定されたので、交付式の模様と共に紹介したいと思います。

▲宮ヶ瀬湖・鳥居原園地(相模原市)で清掃活動を行うライダーズインアクションのスタッフと参加者

と、その前に、SDGsとは?

と、その前に、ここ数年で盛んに目にするようになったSDGs(エス・ディー・ジーズ)について説明します。SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で「持続的な開発目標」と訳されます。国際社会共通の目標で、2030年までに17の目標と169のターゲットを達成すべく各国が取り組んでいます。
企業であれば、SDGsにどれだけ取り組んでいるかが、その企業の投資価値の大きな指標にもなりつつありますし、公共サービスを主としている自治体も「誰も置き去りにしない」という考えのもと、前述した目標とターゲットに関わる企業や団体と連携を進め、様々な取り組みを行っています。

「さがみはらSDGsパートナー」とは?

さて、宮ヶ瀬湖は相模原市、清川村、愛川町と3つの市町村にまたがっていますが、今回は鳥居原園地のある相模原市のお話。相模原市は2020年8月17日から「さがみはらSDGsパートナー制度」を始めています。

企業、NPO、団体、教育機関等が連携を深めつつ、SDGsの普及・啓発に官民一体となって取り組むためにパートナーを常時募集しています。

パートナーになると「さがみはらSDGsプラットフォーム」によりパートナー間のネットワークづくりを支援してもらえたり、SDGs関連事業などについて情報提供を受けられるといったメリットがあります。

さがみはらSDGsパートナー登録証盾交付式の模様

交付式には30以上の企業や団体が出席しました。ライダーズインアクションからは副代表の岩間大輔さんが出席し、本村賢太郎(もとむらけんたろう)市長から登録証盾の交付を受けました。

なお、本村市長は相模原市のSDGsへの取組みについてこう語りました。

本村相模原市長:市長になって4年間、職員と共にSDGsについて勉強してきまして、日経グローカル(地域経済メディア)の1月2日号では全国815市区の中でSDGsへの取組みで第5位という評価を頂くまでに成長しました。相模原市は、891団体のパートナー同士が連携できるプラットフォームの中で、市民が新たなことにチャレンジしていくお手伝いをしていきたいと考えます。今後もSDGs推進課を中心にさらに取り組みを進めていきたいと思います。(※コメントより抜粋)
交付式の中で各団体の代表者がコメントする場はありませんでしたが、意見交換会を経て、交付式は無事終了しました。

▲岩間さんはライダーズウェアで出席することにこだわりました。

なぜ、SDGsパートナーになったのか?

SDGsパートナー登録証盾交付式に出席したライダーズインアクション副代表の岩間さんにお話を伺いました。

田中:パートナー登録に至った経緯について教えてください。
岩間:宮ヶ瀬湖でゴミを拾い始めた時に「拾って集めたゴミをどこに持っていったらいいの?」という話があって相模原市に相談したんです。ボランティア用のゴミ袋が頂けるのかとか、市のボランティアとして登録するにはどうしたらいいのかとかで市役所のボランティア担当の窓口に通っていた時期があったんです。
その時に、窓口の方から「最低5人でボランティア登録をしてほしい」とお願いされたこともあって、代表の佐藤(ライダーズインアクション代表の佐藤隆さん)や「RIDER'S BASE Riberty(座間市のライダースカフェ)」さんなど5人の名前を集めて登録したのがライダーズインアクションという団体の始まりなんです。

それと同時に、宮ヶ瀬湖での清掃活動がSDGsにつながるということで、市役所内のSDGs推進課からも声をかけて頂いて、昨年、SDGsパートナーに登録させて頂いたんです。その登録証の交付が今日行われたということです。

パートナー同士の新たな動きや誘客に期待!

▲交付式のあとで本村市長と談笑する岩間さん


田中:
ボランティア登録に加えてSDGsパートナーにもなったことで、どんなことを期待されていますか?
岩間:これまでは、ライダーさんに対して「いつも使っている宮ヶ瀬湖の鳥居原園地をきれいにしようよ」という建て付けだったんですが、今後は、パートナーのホームページを見てくれた他の団体の方からも「宮ヶ瀬湖でそういう活動をしているなら、うちも行ってみよう。何か一緒にできないかな」といった参加につながってくれるといいかなと思います。

▲鳥居原園地から見た宮ヶ瀬湖と虹の大橋。


相模原の中心市街に住んでいる方に、宮ヶ瀬エリアの素晴らしい自然が大切な遺産であること、そこで清掃活動をしている団体がいるということを少しでも知ってもらえたら嬉しいですし、クルマやバイクだけでなく、ハイキング目的だとか、もっと宮ヶ瀬にいろんな人が来てもらえることが大事なのかなと思います。

田中:交付式では立派な木製の登録証(盾)を頂きましたね。
岩間:「鳥居原ふれあいの館」の館長さんのお力添えで進んだ所もありますから「みんなでここを守ろうという気持ちがこういう形になったよ」と、館内に飾って頂けたら嬉しいなと思いますね。

▲集めたゴミや清掃道具などを預かってくれている「鳥居原ふれあいの館」。


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