気持ちいい加速が好評のSP忠男サイレンサー

高品質かつ高性能なマフラーで支持を得るスペシャルパーツ忠男から、2010~2017年式のSR400、いわゆる『4型SR』に適合するサイレンサーが発売された。

 

スペシャルパーツ忠男
2010~2017 SR400 POWER BOX サイレンサー
10万5600円(税込)
音量 88db(近接) 80db(加速)
素材 ステンレスポリッシュアウター/ステンレスインナー
政府認証 1121021236
商品の詳細(HP)


昨年には2018年以降(5型・最終モデル)のSR400用サイレンサーがラインナップされていたのだが、今回は待望の4型用である! 僕の愛車・14年式SRに適合する!!

もともと僕のSRには同社の『POWER BOX エキゾーストパイプ』が装着されているので、これでフルエキゾーストとして揃うことになる。「それなら装着するしかないでしょ!」ということで、早速入手。取り付けてみた。

 

アウターの素材はステンレスポリッシュ。美しい見た目が所有欲を満たしてくれる。排気音は重低音が歯切れ良く響いて心地よい。


ちなみに同じFIモデルでも、僕の4型と最終モデルの5型は排気ガス規制などによって、まったく別物。そのため、見た目は同じでもそれぞれのマフラーも別物ということだ。

4型用サイレンサーの方が2200円安いのだが、だからといって5型オーナーは買わないこと! SP忠男に限らず、社外マフラーは年式や仕向け地などで適合車両が決まっているのだ。必ず自分のバイクに適合するものを選んでほしい。

もちろん、そもそも法規に適合していない違法マフラーは論外だ。不安な場合は、購入前にプロショップに相談するのがよいだろう。

 

プロテクターはシンプルで、サイレンサーのラインを妨げない。華美な装飾がない分、素材の美しさが際立つ。


さて、先述のとおり、僕の愛車にはすでに『POWER BOX エキゾーストパイプ』を装着しているのだが、これがなかなか良い。4型SRの弱点である低速のパワーの落ち込みをみごとに解消。気持ちのよい加速を実現している。

そして今回のサイレンサーである。

中低速のトルクをさらに膨らませ、高速まで心地よく回っていくという。重低音のあるサウンドも気持ちよさを倍増させてくれるだろう。この点については、先行して発売された5型用で確認済みなので、不安は皆無である。

 

Before(純正サイレンサー)

 

After( POWER BOX サイレンサー)


スタイリングはシンプルなメガホンタイプで、純正より少し短くなっていてスタイリッシュ。僕の愛車のような70年代スタイルをはじめ、カスタムスタイルを選ばずに似合いそう。

見た目も良くて、サウンドも性能も心地よい。これでますますSRに愛着が持てそうだ。

ちなみに今回、サイレンサーの装着は自分でおこなった。カスタムやメンテナンスは自分でやると楽しいし、何より愛着がわくものである。ただし、作業が難しいと感じたら、迷わずプロショップにお願いすることを強くおすすめする! バイクは命を乗せるもの……決して無理は禁物だ。

その点を踏まえて、以下に交換手順を紹介したい。

 

サイレンサーの交換手順



まずは純正サイレンサーを外す。車体左側(チェーン側)にサイレンサーを固定しているボルトがあるので、抜き取る。ダンパーゴムの間のツバ付きカラーも、サイレンサーを外したあとに抜き取っておくこと。



エキゾーストパイプとサイレンサーの接合部のバンドを緩める。



最後にサイレンサー上部のボルトを抜き取る。



サイレンサーを小刻みに揺らしながら、まっすぐ後方に抜き取る。



この際、アクスルシャフトなどでサイレンサーが傷つかないように、ウエスなどを掛けておくのがよいだろう。(※写真はPOWER BOX サイレンサー)



純正サイレンサー上部にあるステーは再利用。ボルトを抜いて、ステーを取り外し……



POWER BOX サイレンサーに移植。この時点で本締めしてOK! (車体に組み込んだあとに本締めしようとすると、手持ちの工具によっては届かない場合があるので要注意)



センタースタンド・ストッパーゴムも再利用するので、純正サイレンサーから取り外す。



外すのは簡単だが、装着はちょっと大変……。今回は潤滑剤(石油系溶剤が入っていないもの)と小さなマイナスドライバーを使って、なんとか入れることができた(汗)。



エキゾーストパイプとの結合部に装着するジョイントガスケットは再使用してもよいのだが、固着して純正サイレンサーから取り外せなかったり、外せても破損する場合がある。そのため、僕はあらかじめ新品ガスケット(品番:3GW-14714-00)を購入しておいた。



エキゾーストパイプとの結束バンドのボルトに腐食があったので、真鍮ブラシでメンテナンス。腐食がひどい場合は、新品に交換しよう。



ガスケットをサイレンサーに挿入し、バンドを装着。バンドはかなり緩い状態で組み付けておくこと。また、ガスケット挿入時はグリスを塗るとスムーズ!



POWER BOX サイレンサーをゆっくり慎重にエキゾーストパイプに差し込んでいく。あらかじめガスケット内側にグリスを塗っておくと、スムーズに入れられる。

車体とのクリアランスはギリギリなので、あらかじめウエスなどで養生しておくのがよいだろう。



純正サイレンサーに使用していたボルトとワッシャーを再使用し、サイレンサー上部を仮留めする。



プロテクターの取り付けには、純正プロテクターに使用しているワッシャープレートを再利用する。そこで純正プロテクターを外す。



純正プロテクターを固定するプラスねじの内側に使われているワッシャープレート4枚を取り出す。



取り外したワッシャープレートと付属のボタンボルトを使って、プロテクターを取り付ける。

そして、各部のクリアランスや状態を確認しながら、仮留めしていた各ボルトを本締め。



センタースタンドがストッパーゴムに当たるかを確認。

問題なければ、最後にパーツクリーナー等でサイレンサーに付着した汚れや油分をしっかりと拭き取って完了! 油分が残ったままサイレンサーに熱が加わると、跡になるので要注意。

 

マフラー交換はお手軽なのに、カスタム効果が高い


作業時間は40分ほど(このうち、センタースタンド・ストッパーゴムの装着に約10分・苦笑)。マフラー交換はお手軽にできるので、カスタムの第1歩としてはおすすめだ。

しかし、繰り返しになるが、作業が難しいと感じたら無理はせず、プロショップにお願いしよう。

また、マフラーカスタムはお手軽であるが故に、個人が好き勝手に装着しがちな部分でもある。そのため、お店で買った中古車でも、じつはマフラーが違法だった……なんてことも珍しくないのだ。

その点、レッドバロンで販売している中古車はマフラーが適法かどうかも確認済み。カスタム車両でも安心して買えるのだ。(詳しくはこちらの記事を参照)


ともあれ、こうして無事にマフラー交換を終えた我が愛車をあらためて眺めてみると……うーん、かっこよさが倍増! カスタムって楽しいなぁ。

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