ForR編集部より二輪車定率割引に関する記事の企画をご提案いただいた時のことです。

編集部「高木さんには二輪車定率割引を利用して、高速道路で弾丸ツーリングに行ってもらいたいんです」

高木(筆者)「そ、それってつまり!高速道路で好きな場所へ出かけてもOKっていうことでよね!?」

編集部「…食い気味ですね。どこか行きたい場所があるんですか?」

高木「ちょうど今、富山県ではホタルイカの旬を迎えているらしいんですよ~!富山でホタルイカ、どうですか!?」

編集部「了解しました。それではホタルイカを目指して走ってきてください」

──こんなやり取りがありました。まさかお仕事で好きな場所へツーリングに行けるなんて!

春と言えば、ホタルイカ。ホタルイカと言えば、富山と言っても過言じゃないですよね。
旬な食べ物を産地でいただけるなんて、これ以上ない幸せです。張り切って走ろうじゃないですか!!!!

いざ、出発!

迎えた当日は、4月としては暑すぎるぐらいの快晴。絶好のツーリング日和です!
久しぶりに走る高速道路ということで、かなり緊張しています。万が一の際にも備え、手持ちの中で一番丈夫なKOMINE製のジャケットを着てきました。

今日の目的地は、富山県滑川市にある道の駅ウェーブパークなめりかわと、ほたるいかミュージアムです。新鮮なホタルイカをたくさん食べるぞ…!

さて、出発する前にドライブレコーダーとETCをチェックしておきましょう。


どちらも問題なく作動しています。
他にもウインカーやタイヤのチェックも欠かせません。遠出の前には、愛車に問題がないかしっかり確認するのが大切です。

それでは!いざ、出発~~~~っ!

高速道路を使ったらこんなに速いんだ!

まずは岐阜県 多治見ICから中央道へ入ります。
万が一ETCが上手く作動しなかった時のために「ETC・一般」兼用レーンに入りましたが、無事動いてくれました。


本線と合流する時って、飛ぶ前の助走をする飛行機になったような気分になります。
「よし、行くぞ!」と気合を入れて、いざ、合流!


はじめは久しぶりの高速道路に緊張して体中に力が入っていましたが、慣れれば快適そのもの。
幸いにも道が空いていたため、ひたすらに自分のペースで走り続けることができました。


なにより一般道と違うのが、岐阜と富山間にある連続するトンネルたち。
一般道であればつづら折りの峠道を越える必要があるのですが、高速ではトンネルでズドーン!と山の中を通り抜けられるのです。


そしてトンネルを抜けた先にはなんと、雪が残っているではないですか!
まるで春から冬へ、季節を遡ったみたいです。

気温は10度前後に下がり、急激に寒くなってきました。
多治見を出発してわずか2時間しか経っていないのに、すでに郡上市の山の中、標高800mまでやって来ました!一気に長距離を進んだ実感がわきますね。

ひるがの高原SAで休憩

ツーリング中は、こまめに休憩をとるようにしましょう。
もちろん疲労回復の意味もありますが、高速道路の楽しみのひとつと言えばサービスエリアだもの!
今回は岐阜県郡上市の『ひるがの高原SA』に立ち寄りました。

場内に設置されたビュースポットからは、大日ヶ岳と白山が一望できます。
飛騨牛コロッケパンを食べながら眺めます。空気が澄んでいて気持ちいい!

「ヤッホー!」と叫びたくなる景色です。


写真を撮り忘れてしまったのですが、ソフトクリームもいただきました。
ひるがの高原産の新鮮な牛乳を使用した、さっぱりと美味しいお味でした。サービスエリアにはご当地の名物が揃っているので、食べたい物がたくさんあっていつも迷っちゃいます。

敷地内には僅かに雪が残っていました。子供たちが今季最後の雪遊びを楽しんでいます。
私もちょっとだけ端っこを踏んでみると「ボリッ」。見た目以上に硬かった…。

いよいよ富山県に入ります!

休憩を終え、再び走り始めました。このまま目的地へと向かいます。

飛騨清見ICを抜けると、海に向けてどんどん高度が下がります。
少しずつ雪が少なくなり、白川村を抜けて富山県に入ります。そして南砺市では桜が満開です。春に戻ってきた~!


滑川ICに到着です。今回は多治見から滑川まで、4時間ほどの旅路でした。


滑川ICから10分ほどで、道の駅ウェーブパークなめりかわ&ほたるいかミュージアムに到着です!

駐車場はほぼ満車。土曜日のお昼過ぎということで、たくさんの人が訪れているようでした。
ほたるいかミュージアムは小さい水族館のような施設のため、小さい子供がいる家族連れもたくさん。

よく見てみると、多くの人が大きなビニール袋を持っているではないですか。
みんな美味しいホタルイカグルメを買っているに違いない!ワクワクしてきました!!

ホタルイカはしゃぶしゃぶでいただきます!


まずは道の駅内に店舗を構えるカネツル砂子商店にて、ホタルイカをいただきます。
朝獲れピチピチのホタルイカ、想像するだけでヨダレが出ちゃいます。

お刺身やボイルなど どれも美味しそうだったのですが、悩んだ結果ホタルイカしゃぶしゃぶセット(訪問時は1200円 )に決めました!

見るからに新鮮なホタルイカはプルプル&透明感があります。キラキラと光を反射する姿は、まるで宝石みたいです!
おいしそう~~~~!


箸でつまむと、むにゅっと柔らか。可哀相になっちゃうけど、ちゃんと美味しく全部食べるからね!


しゃぶしゃぶ。
ホタルイカには寄生虫がいる可能性があるため、しっかりと火を通しましょう。


火が通ったら体全体が真っ白になり、赤い模様が浮かび上がってきました。市販のボイルホタルイカと比べると水分量が多いのか、サイズが大きくてふっくらしているような気がします。
熱々のまま、ポン酢につけていただきます!


「ヤバい……。すっごく美味しいです」思わずニヤリとしてしまいました。

火が通ったばかりのホタルイカはプリプリ・チュルチュルで、旨みがたっぷり。ポン酢とあわせることで、濃厚さと爽やかな味が両立しています。
特にワタには旨みがギッシリ!日本酒がのみたくなってきました…!


カネツル砂子商店では、他にも干物や瓶詰といった富山産のお土産物を購入することができます。
オシャレなパッケージのものが多いので喜ばれそう。自宅用に干しホタルイカと白えび燻製を購入しました。

ほたるいかミュージアムで好奇心を満たす!

滑川に来たらはずせないのが、ほたるいかミュージアムです。道の駅のすぐ隣に入り口があります。


ホタルイカは普段は深海に住んでおり、毎年春になると産卵のために富山湾にやってきます。
ほたるいかミュージアムにはホタルイカの生態や光る仕組み、そして実際に光るところを見学できる発光ショーなどの展示があります。

タッチプールでは、生きたホタルイカに触れることもできます。

ピューっと水を吐きながらニュルニュルと動く姿は可愛い!…けど、同時に先ほどのしゃぶしゃぶの記憶が蘇り、美味しそうにも見えてしまいます。(ごめんね!)

ホタルイカの寿命は1年。ミュージアムにやってくるイカたちは既に産卵を終え、寿命を迎えつつあるのだそう。
もうすぐ死んでしまうのかと思うと寂しさに心が締め付けられるようでしたが、次の命へバトンを繋ぎ、立派に役目を果たしたということなのですね。

ミュージアム一番の見どころである発光ショーは、残念ながら撮影厳禁。切なげに青白く光るホタルイカたち、本当に美しかったです…!


すべての展示を見終わる頃にはすっかりホタルイカが好きになり、気がつけば館長監修のオリジナルぬいぐるみを購入していました。

実際のホタルイカと同様、暗いところで手が光ります。デフォルメを加えつつも特徴的に再現されている、クオリティ高めのぬいぐるみなんですよ!


富山湾でホタルイカが獲れるのは5月下旬まで。気になる方はお早めの訪問がオススメです。
プリプリ食感の絶品ホタルイカ、一度食べてみる価値ありですよ!

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