今年春に発表されてから多くのバイクファンの間で話題になってきたダックス125がいよいよ発売された! もともとは夏に発売予定だったのだが、長引くコロナ禍によって延期。満を持しての登場に、一般のバイクファンだけでなく、僕自身もワクワク! 早速、ホンダさんから実車を借りて、ツーリングに出かけることにした。


“魅惑の高速道路”を使わないツーリングに行きたい!

原付二種でのツーリングというと、昨年のスーパーカブC125で行った山中湖以来。僕は高速道路の非日常感(なんだか遠くに行っている感)が好きで、近場でもついつい高速道路を使ってしまいがち。

だけど、前回の記事のように下道でトコトコと走ってみると、同じ目的地でも道中の景色が全然違っていて(当たり前なのだが・苦笑)、それはそれで楽しい。……楽しいとはわかっているのだが、でもやっぱり高速道路が使えると使ってしまう……なんと悲しい人間の性なのか。まぁ、これは単純に僕個人の性格の問題なのだが。

でも、たまには高速道路を使わないのんびりツーリングに行きたい! でもついつい乗っちゃう!! ……じゃあ、高速道路に乗れない原付二種でツーリングに行けばいいじゃないか(名案)。

というわけで、ダックス125に跨って、いざ出発となった。

 

秋は絶好のツーリングシーズン!! 棚田も見ごろ!

 

寺坂棚田はちょうど収穫の時期で、美しい日本の田園風景を見ることができた。


向かった先は埼玉県秩父地方。首都圏からのアクセスがよく、日帰りツーリングの人気スポットだ。

僕の自宅がある東京都小平市からだと2時間ほどで行けるのも高ポイント! ダックスで行くにはちょうどよい距離と時間だといえよう。

ルートは自宅を出てすぐに北上。多摩湖と狭山湖を越えて埼玉県に入ってから北西に進み、しばらく行くと国道299号線に入る。

そうすると、あとはほぼ一本道。適度なワインディングがなんとも心地よい。土日はドライブやキャンプに向かう車で渋滞することも多いのだが、この日は平日で道は空いている。

そして、最初の目的地「寺坂棚田」に到着。撮影をおこなった9月下旬はちょうど収穫の時期で、黄色と緑が混じった田園は「美しい!」のひとこと。田の淵には花も咲いていて、心なごむ景色が広がっていた。

ちなみに棚田のはるか向こうには武甲山があり(トビラカット)、秩父の自然を感じながら走ることができる。

 

秩父ミューズパークから荒川沿いへ

 

秩父ミューズパーク展望台から屋外ステージ方面へ向かう道。ちょっとしたワインディングになっていて心地よい。


次に向かったのは「秩父ミューズパーク」。埼玉県秩父市と小鹿野町にまたがる広大な公園で、季節によってさまざまな花が見られたり、ライブイベントなども開催できる屋外ステージも完備。レストランや農林産物直売所、カートコースに入浴施設もある。まさに秩父を代表する一大テーマパークなのだ。

それだけ広い公園なので、園内には一般道があり、バイクで移動できる。この道がまたコーナーが続く気持ちのよい道で、走っているだけで楽しくなってしまうのだ。

向かったのは展望台。展望台自体はそれほど高くはないのだが、公園のある場所自体の標高が高いため、秩父の町を一望できる。

なかなかの絶景だ。


ダックス125は車両重量107kgの車体とパワフルな空冷単気筒エンジン、前後12インチの小径ホイールのバランスが抜群で、ワインディングを右に左に、じつに軽快に走ることができる。

それでいてクラッチ操作が不要で、シフトチェンジもシーソーペダル式だから、一般的なスポーツバイクともスーパーカブともスクーターとも違う……ダックスだけのオリジナリティが楽しい。


秩父ミューズパークを抜けると荒川へ。

上の写真は武之鼻橋。この橋と交差するように巨大な秩父公園橋(通称:秩父ハープ橋)がかかっていて、そちらはツーリングルートとしても人気なのだが、僕はその下にひっそりと掛かるこの武之鼻橋がなんだか気になるのだ。


橋の正面にはちょうど武甲山! 日本二百名山に数えられながらも、良質な石灰岩が採れるということで採掘が進み、年々その形を変えてしまっているそうだ……。

 

お昼ご飯は秩父の新名物!?

 

たぬ金亭
埼玉県秩父市荒川上田野396-1
tel.0494-54-1811
営業時間 11時〜16時
定休日 水曜日、第3木曜日


ちょっと遅めのお昼に選んだのは「たぬ金亭」。『全国丼グランプリ・豚丼部門』で8年連続金賞を受賞した人気のお店で、豚肉と温泉たまご、さくさくのたぬき(天かす)が載った「豚玉丼」は秩父の新名物として、いまや「わらじカツ丼」に並ぶ勢いだとか?

 

ながとろ丼【中盛り・お肉プラス】(ミニサラダ、味噌汁、漬物つき)1,500円


僕は豚玉丼にとろろを載せた「ながとろ丼」の中盛り・お肉プラスを注文。

トロトロに仕上がった豚肉と温泉たまごにとろろと白飯の相性は抜群! たぬきが食感のアクセントになって、まさに絶品だった。

おすすめです!

小鹿神社で安全祈願!

小鹿神社
埼玉県小鹿野町小鹿野1432

 

最後に立ち寄ったのは小鹿野町にある小鹿神社。


小鹿野町は十数年前からバイクによる町おこしをおこなっていて、小鹿神社はライダーの聖地として人気のスポット。

旅の最後に交通安全を祈願するために立ち寄った。


しっかりお参り。

交通安全を祈願するつもりだったが、ついつい家内安全や商売繁盛も……。


最後にお守りを授かって、ツーリングは終了!

ちなみにこのお守りは「てんとう虫+防止」で「転倒防止」! 洒落が効いていて、お土産にもピッタリなのだ。

昼間は暑かったけれど、この時期は日が暮れると一気に気温が下がる。というわけで、今回も昨年のC125×山中湖ツーリング同様、暗くなる前に帰路につくこととした。

原付二種による日帰りツーリングは、無理をせず、近場の魅力を再発見できる旅。遠くに行かなくてもバイクは楽しい……そんなことを気づかせてくれるのだ。

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