新緑にはまだちょっと早かったけれど、4月第3週に行ってきました。栃木県の日塩もみじライン。その名の通り、道沿いには無数のもみじが立ち並んでいますから、春は新緑、秋は紅葉が美しい、北関東を代表する絶好のワインディングロードなのであります。

日塩もみじラインはここ

 栃木県の県北、東北道で言ったら矢板ICや西那須野塩原ICが最寄りのICとなる、日塩もみじライン(正式には県道19号 藤原塩原線)。鬼怒川温泉方面と塩原温泉を結ぶ、全長約28㎞の長いワインディングで、標高1,000mを超える区間もあるため、夏は比較的涼しく、爽快感はばっちり。

日塩もみじライン

 同じ栃木県内の絶景ワインディング「霧降高原道路」の北側終点から、わずか16㎞(約20分)ほどしか離れていないので、同じ日に両方まとめて走っちゃうライダーも多くいるようです。

 

2020年から無料化

 この道もかつては有料の観光道路だったところで、無料化されたのは2020年12月のこと。それまではバイク通行料金として410円が徴収されていました。まあそれは仕方がないことだけれど、あの面倒な料金支払いがなくなったことは、とてもうれしい話。
 料金所で一時停止してギアをニュートラルに入れ、ハンドルから手を放してグローブを外してポケットから財布を取り出してお金を払ってお釣りをもらって……、なんて、それまで気持ちよく走っていた身としてはゲンナリですからね。

日塩もみじライン

 もみじラインって名前なだけに、もみじがすごい。もみじと一言でいっても、実際にはいろいろ種類があるようで、この道にはイロハモミジ、ヤマモミジ、イタヤカエデ、ハナノキ、ベニシダレ、ノムラ、デショウジョウ、ミツデカエデ、ハウチワカエデなどのもみじが揃っているのだとか。
 だから紅葉は見事。見頃の時期は例年10月下旬~11月上旬ですが、週末や祝日は渋滞に悩まされるそうですので、行くなら平日か、あるいは紅葉を求めず、新緑や深緑の時期を楽しむのがいいかも。

日塩もみじライン

 4月第3週の平日に走った限りでは、クルマの通行量は非常に少なく、快適に走ることができました。それを見越してか、訪れるライダーは少なくありませんでした。みなさん、よくお分かりのようです。
 新緑にはまだ早く、葉が茂っていないので、視界の抜けがよく、道は明るくて、これはこれでいい時期なのかも知れません。

休憩スポットは、白滝

日塩もみじライン

 日塩もみじラインを南側から北上していくと、12㎞ほど走ったところに人気の立ち寄りスポットがあります。それが「白滝」と呼ばれる滝。落差約15mの美しい滝で、道路からも見えますが、せっかくですから駐車場にバイクを駐めて、目の前で眺めてみましょう。

日塩もみじライン

 駐車場には公衆トイレもあります。日塩もみじラインでは唯一のトイレのようです。
 峠の茶屋も滝のすぐ隣にありましたが、この日は閉まっていました。ハイシーズンは営業しているのかな?

日塩もみじライン

 白滝から南側は、急なカーブが続き、北側は緩やかなカーブが多くなります。白滝の北側には、ハンターマウンテン塩原など、大きなスキー場のゲレンデが広がります。それだけ標高が高く、冬は雪が積もる場所だということですね。

ラーメンスープに焼きそばが!!

 旅に出たなら、その土地ならではの料理を楽しむ、これぞ旅めし。この日は塩原温泉の名物「スープ入り焼きそば」。ラーメンのどんぶりに焼きそばが盛られ、さらにその上からラーメンスープが注がれている、変わったメニューです。
 元祖を名乗るお店が2軒あります。今回のれんをくぐったのは、そのうち1軒「釜彦」さん。

スープ入焼きそば

 久しぶりに訪ねましたが、お店が大きく、駐車場も広くなってました。しかもバイク用の屋根付き駐車スペース「二輪舎」なる建造物まで用意されています。うれしいおもてなしです!

スープ入焼きそば

 昼時ということもあり、入り口の前には行列が。相変わらずの大人気です。でもまあどのお客さんもパッと食べてサッと席を立ちますから、10分も待たずに入店できました。

 メニュー表には、ソースカツ丼、チャーハン、焼きそばなどがあるけれど、お客さんのほとんどが注文するのは「スープ入焼きそば」(800円)。ちなみに釜彦では「スープ入り」ではなく「スープ入」と表記しています。
 で、テーブルに運ばれてきたのがこれ。

スープ入焼きそば

 どうしてこんなスタイルになったかというと、今から70年近くも昔の昭和30年ごろ、出前で焼きそばを運ぶ時のこと。お客さんがラーメンスープも飲みたいというので、どうやって運ぼうかと思案したらしいのですね。今と違ってラップもない、密閉できるフタもない時代。そのまま運んだのでは、こぼれてしまう……。
 そこで思いついたのが、このスタイル。スープに麺が入っていると安定し、こぼれにくいぞ!
 けれども、ただの焼きそばに普通のスープをかけただけじゃ、味がとんでもないことになる(筆者も自宅でやってみました。確かにダメでした)。ということで試行錯誤の結果、醤油とソースをバランスよく組み合わせたオリジナルスープが完成、現在に至る、と。

 いきなり箸を突っ込まずに、まずはスープをいただきます。酸味の効いたスパイシーなスープは、あきらかにラーメンのそれとは違います。

スープ入り焼きそば

 続いて、麺。特注のちぢれ麺が、スープとよく絡みます。食べ進めていくうちに、焼きそばの味とスープの味がしっかりと融合していき、味わいに絶妙な変化が!
 あまりのおいしさに、普段はラーメンのスープを完全に飲み干すことのない筆者も、完飲。

 日塩もみじラインを走れば、塩原温泉でこれが食べられる。だから何度も訪ねたくなる。
 あなたも、ぜひ!

 

 

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