三陸の新鮮な海の幸が食べたい！ ということで、目指したのは岩手県宮古市にある魚市場食堂。魚市場に併設された食堂ですから、安くて新鮮なのは当然。2021年に全線開通した「宮古盛岡横断道路」で向かえば、あっという間に到着してしまったのであります。行きやすくなったなあ、三陸！
三陸が近くなった！
2021年3月に復興支援道路として全線が開通した、岩手県の国道106号「宮古盛岡横断道路」。実際に走ってみたら、これが素晴らしい快走路で、内陸部から三陸海岸へ行くのが超ラクチン。盛岡から宮古までの距離は約100㎞ですが、1時間ちょっとで到着してしまいました。
宮城県仙台市から三陸を経由して青森県八戸市までを結ぶ359㎞の高速道路「三陸沿岸道路」も同年に開通済みですから、三陸は南からも北からも、西からもアクセスしやすくなりました。しかも現在はほとんどの区間が通行料金無料。
三陸は以前と比べ、遠方のライダーであってもツーリングしやすい地域になったといえるでしょう。岩手県ではNHKの「あまちゃん」でおなじみ能年玲奈さん（現在の芸名は「のん」さん）をポスターに起用して復興道路の開通を大いに祝ったものです。
まるで高速道路のような区間も
国道106号／岩手県盛岡市と宮古市をむすぶ高規格道路「宮古盛岡横断道路」は、東日本大震災の復興支援道路として整備が進められていた高規格道路のひとつ。2021年3月に全線が開通。
もともと国道106号は、峠や隘路のある険しい国道だったのですが、そういった走りにくい区間は旧道として残しつつ、新たに自動車専用道路を整備。信号機のある交差点もほとんどありませんので、まるで高速道路のような印象です。なのに、無料で走れちゃう。うれしいじゃありませんか。
ただし125㏄以下のバイクは、自動車専用道路を走ることができないため、旧道を利用することになります。
まあでも、旧道は旧道で、ツーリングを楽しむという意味では悪くありません。特におすすめなのは、区界峠のあたり。白樺の美しい区界高原を通るワインディングルートです。道の駅「区界高原」もありますので、休憩もOK。
ひっきりなしにトンネルが続く
宮古盛岡横断道路は、北上高地の山々をつらぬくため、トンネルがやたらと多いのも特徴。
トンネルは全部で20ヵ所ほどもあるでしょうか。宮古盛岡横断道路でもっとも長い「新区界トンネル」の延長は、約5㎞。東北では第3位の長さです。
トンネルの区間は景観が望めませんが、その代わり、トンネルを抜け出た時の爽快感がアップします。トンネルの向こうは、どこも自然豊かな岩手路。秋は紅葉、春は新緑に包まれ、いい気分です。
めざせ宮古市魚市場！
盛岡市内から宮古市へ、約100㎞の道を1時間ちょっとで移動できる宮古盛岡横断道路。
ここから三陸観光ツーリングが始められるわけですが、まずは腹ごしらえ。
筆者がめざしたのは宮古市魚市場。ここに食堂が併設されているのです。
漁業関係者も利用する、魚市場食堂。魚がおいしくないわけがない。なので一般市民や観光客もやってきます。
営業時間は7時～14時。お昼どきは混みますから、お昼前には行きましょう。
市場の食堂らしい、質素な店内。入り口を入ってすぐ左側に券売機があります。
定食類は焼き魚定食（安い！ 500円!!）、煮魚定食（650円）、刺身定食（1,100円）などがあって、ごはんのおかわりが無料。
丼物は、宮古産トラウトサーモン・マダラ・ホタテが盛られた宮古丼（1,100円）、宮古産トラウトサーモン・イクラ・ホタテが盛られた市場丼（1,300円）など。
筆者は「宮古まで通行料金タダで来られたんだし、一番高いやつ食っちゃおう！」と海鮮丼（1,800円）を注文したかったのですが、この日は漁に出られなかったために材料が揃わず欠品とのこと。
なので2番目に高い三色丼（1,700円）にしました。
それがこちら↓
つやっつやのイクラ、ぷりっぷりのホタテ、そして極上のマグロが盛られた、美しき三色丼。
せっかくなので反対側も撮影。
このマグロ、部位はどこなの？ 素人の筆者には見当もつきませんが、甘味があって旨味が濃厚で、酢飯とよく合います。
ホタテも新鮮で旨いのなんの、イクラも絶品です。撮影を終えるや否や、丼わしづかみにして一心不乱にむさぼり食いました。
ああ‥‥、至福の時間はあっという間。ごちそうさまでした。
もっと若かったら、浜ラーメンも注文したのになあ。海鮮や海藻がたっぷり乗った、おそらく塩スープのラーメン800円。さすがにもうお腹いっぱい。
というわけで、みなさんも来年あたり、宮古盛岡横断道路や三陸沿岸道路で三陸ツーリングに出かけてみてください。
その際は宮古市魚市場食堂にぜひ、お立ち寄りを！
