前回は『ゴジラ』や『ウルトラマン』の生みの親、「特撮の神様」と呼ばれた円谷英二のミュージアムが福島県須賀川市にあるよ、というお話でした。今回はその続編、須賀川市の「松明通り」にはウルトラ戦士や怪獣たちのモニュメントがいっぱいあるぜ、というお話です。片側1車線の道路沿いにあるので、横にバイクを停めて記念写真が撮れたりとなかなか楽しいのですよ、これが。
まずは駅前から
松明通りに行く前に、まずは須賀川駅前へ。ここには2013(平成25)年5月5日、須賀川市が「M78星雲 光の国」と姉妹都市提携を結んだことを記念した特別なモニュメントがあるのです。それがこちら。
科学特捜隊のハヤタ隊員がウルトラマンに変身・巨大化するときのポーズです。カッコいい、子どもの頃に何度、マネをしたことか。
説明板には「地球暦2013(平成25)年7月7日に設置」と記されていました。「M78星雲 光の国」暦では何年なのか、知りたいところです。
TBS・円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマ『ウルトラマン』の放送開始は地球暦1966年ですから、もう59年も経過しているんですね。なのに今もなお、これだけの人気。ウルトラマンは偉大というしかありません。
松明通りへ
須賀川駅から県道187号線を南下、県道355号線にスイッチすると、そこは須賀川市の中心市街地・松明通り。ここにはウルトラ戦士や怪獣のモニュメントが13体あります。
最初に出迎えてくれるのは、ウルトラマンタロウ。ウルトラの父とウルトラの母の実子という設定でしたが、顔は両親に似ておらず、どう見てもウルトラセブン系。
そして松明通りを南下するとウルトラマンエース、ウルトラの母、ゾフィー、宇宙恐竜ゼットン、宇宙大怪獣ベムスター、ウルトラマンジャックと続き、その次がウルトラセブン。
やっぱりウルトラマンタロウはウルトラセブンに似ている。目鼻立ちはもちろん、身体の特徴も。
マンとセブン、どっちがカッコいいか論争というのも、当時の小学生はよくやってたなあ。セブンは頭頂部のアイスラッガーを投げると途端にカッコ悪くなるんですが、それでも筆者はセブンが好きでした。そんなことはどうでもいいですね。
「tette」1階には3体
ウルトラセブンの次は宇宙怪獣エレキングで、エレキングを過ぎると円谷英二ミュージアムが入っている須賀川市民交流センター「tette」に到着します。
この「tette」の1階の「ひかりのまちひろば」にも、怪獣が3体。
市民が交流する場に、怪獣がいる。それが須賀川市の日常。
バルタン星人。別名、宇宙忍者。体の大きさをミクロサイズから身長50mまで変えられます。核ミサイルの攻撃を受けても再起します。なんてヤツだ。
どくろ怪獣、レッドキング。体当たりや、岩を投げたりと、力技のみで戦う。とにかく強い。でもなんとなく、かわいい。
宇宙ロボット、キングジョー。身長55m。ウルトラセブンの最強怪獣で、アイスラッガーも通用しない。
しかしまあ、どれも独創的でユニークな怪獣たちです。ウルトラ戦士もカッコいいけど、怪獣たちの造形美も素晴らしいのひとことですね。
ふたたび松明通り
須賀川市民交流センター「tette」を出て、ふたたび松明通りを南下。
コイン怪獣カネゴンがベンチに腰かけていました。お金が大好きという少年が、あまりの欲深さからカネゴンになってしまうという恐怖のストーリー。
松明通り、一番南側に立つのは、ウルトラマン。これはもう、何の説明もいりませんね。
市役所には父が!
須賀川駅前からスタートした、モニュメント巡り。最後は須賀川市役所です。
なんと庁舎の東側入口付近の「光の広場」に、ウルトラの父の巨大なモニュメントが立っているのです。
なんて頼もしいのでしょう。威風堂々とは、このこと。
設置は2017年3月30日。そして2024年には(あ、どちらも地球暦です)、ウルトラの父の前にカメラスタンドが設置されました。
「市役所を訪れた際の記念撮影に是非ご利用ください」とのこと。そりゃもう撮るしかありません。
というわけで、みなさんもウルトラ戦士と怪獣のモニュメントを見学に、須賀川市へお出かけください。
須賀川市民交流センター「tette」と須賀川市役所には、無料のバイク駐輪スペースがあります!
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