以前、デイトナの『アウトドアベスト』を紹介した。その際に、実際にキャンプツーリングに行ってみようと思う……と書いたのはいいのだが、なかなか時間が取れなくて行けなかった。と思ったら真夏は酷暑! ちょっとキャンプはしんどいなー……なんて思っていたらシーズンが終わってしまう!!
>バイク用でありアウトドア用でもある!? 今シーズンは「デイトナ・アウトドアベスト」でキャンプツーリングに行くぞ!
というわけで夏まっさかりの某月某日、愛車Honda XR BAJAに荷物を積んでキャンプツーリングに出かけることにした。
XR BAJAは寄り道が楽しいバイク
向かった先は埼玉県の北西部にある秩父・長瀞地域。荒川が流れていて、急流下りやSUP(サップ)などのアクティビティーも盛んな地域で、当然ツーリングスポットとしても人気だ。
ちなみに長瀞町から南西に少し走ると「バイクの町」として有名な埼玉県小鹿野町がある。
そんな秩父・長瀞地域は人気のツーリングスポットだけあって、緩やかなワインディングが続き、自然に囲まれた景色も最高! 空冷単気筒エンジンを搭載するXR BAJAの心地よい鼓動感を味わいながら走る。
ビッグバイクの余裕あるパワーも楽しいが、250ccクラスだって、それはそれで楽しいものである。なによりXR BAJAはオフロードバイクである! ビッグバイクなら躊躇してしまうような脇道や未舗装路だって、ガンガン入っていける。
ツーリングの醍醐味は、ただ目的地に向かってまっすぐ走るのではなく、気になる道やちょっとした寄り道を楽しむことにあると、僕は思っている。XR BAJAのような250ccオフロードはその点、最適だといえるだろう。
キャンプ場のチェックインは「日があるうち」に行うのが鉄則
寄り道もそこそこに、買い物を済ませる。今回利用するキャンプ場近くのスーパーで、食材やドリンクなどを購入。
キャンプツーリングでは忘れ物をすることも多いので(僕だけ?)、ここで最終チェックも行う。忘れ物があれば、スーパーや近隣のお店で調達しよう。
よくあるミスが、バッグやキャリアにキャンプ道具を満載にしてしまうこと。購入した食材などを積載できくなくなることがあるので(僕も1回やらかしたことアリ)、バッグや積載スペースには余裕を持せておくのがポイントだ。

フォレストサンズ長瀞 埼玉県秩父郡長瀞町大字本野上363 tel.0494-26-6111 (09:00~17:00) https://forestsons.jp/
今回利用したキャンプ場は『フォレストサンズ長瀞』。受付の写真を見て分かる通り、アメリカンな雰囲気が漂うおしゃれなキャンプ場。トイレなどの設備が整ったいわゆる「高規格キャンプ場」で、アウトドア初心者でも安心して利用できる。
今回、僕が利用するのはテントサイトだが、それ以外にも魅力的なサイトや設備がたくさんある。せっかくなので紹介したい。
フォレストサンズの代名詞ともいえるのが、トラベルトレーラー。アメリカから直輸入したというトレーラーは雰囲気満点! テントを持っていない人はもちろん、持っていても一度は泊まってみたいと思うはず!
ちなみに宿泊人数の異なるキャンピングトレーラーが6種類、合計25棟ある。はっきり言って僕も、今回はここに泊まりたかった(笑)。
また、荒川沿いの原生林にたたずむコテージも人気。こちらは定員8名、10名、12名の3タイプで、合計8棟が用意されている。
他に1人〜2人の大人専用コテージやカプセルホテルのようなスリープボックスなどもある。フォレストサンズ長瀞は、人数や要望によってさまざまな宿泊方法があるのだ。
屋根付きのバーベキューガーデンも用意されているので雨の日も快適な食事が可能となっている。
ちなみに事前に予約すれば、バーベキューなどの食材も用意してもらえる。
キャンプ場全体がおしゃれな雰囲気に包まれているのも高ポイント。この日は池に水はなかったが、子どもが水遊びを楽しんだり、大人たちが涼んだりと、のんびりした時間を過ごせるのだ。
屋内スケートパーク!
既存のキャンプ場の枠に収まらない設備に溢れているのが、フォレストサンズ長瀞なのだ。
テントサイトでテントを張る。荒川を望む景色の良さが素晴らしい。
キャンプツーリングの際に守りたいのが、チェックインのタイミング。キャンプ場のチェックイン時刻を守ることは当然だが、できれば日のあるうちに入りたい。
なぜなら、日が落ちてからのキャンプ場は真っ暗。テントを立てたり、荷物を整理するのにひと苦労もふた苦労もしてしまう。
せっかくのツーリングだから心ゆくまで走りたい! と思う人も多いだろうが、キャンプツーリングでは走りはそこそこに、キャンプ場でのまったりした時間を楽しむのが王道の楽しみ方だといえるだろう。
どうしても走りたい! という場合は、一旦チェックインしてテントを建ててから、再度キャンプ場周辺を散策程度に走るのがおすすめ。ただし、日暮れ後にキャンプ場内を頻繁に走るのはマナー違反。やはり、日のあるうち(もしくは日没直後)に戻ろう。
まったり過ごすのがキャンプの醍醐味
テントを立てたら休憩♪ ツーリングといえば1日中走りっぱなしという人も多いだろう。しかし、キャンプツーリングでは基本的に日のあるうちにキャンプ場に入るので、走るよりものんびり過ごすことがメインとなる場合が多い。
僕は一度キャンプ場に入ってしまったら、再びバイクに乗る気は100%なくなってしまう(笑)。
というわけで、プシューッと乾杯! とはいえ、ツーリングでは何があるか分からないし(特にソロの場合は自分しか運転できない)、まだ時間も早いのでノンアルコールビール♪ 最近のノンアルコールビールは本当に美味い。
話は逸れるが、今から30年ほど前に発泡酒が出始めたのだが、とてもじゃないが飲めたものではなかった(個人の感想です)。当時の僕は学生で、お金がなかったにも関わらず、発泡酒には手を出さずにビールを飲んだものである。それがどんどん美味くなり、今ではさらに安い第3のビールも十分に美味い。
で、ノンアルコールビールも数年前まで「これのどこがビールやねん!」てな味だったのが、日に日に進化を遂げて、今はめちゃくちゃ美味い! 「いやー、つくづく良い時代になったなー」と思うわけである……ってコレ、なんの話だ(笑)。
で、飯! 後編の記事でも書くつもりだが、僕はキャンプで凝った飯は作らない(作れないとも言う)。
肉を焼く! 魚を焼く! それのみである。
料理ができない僕でもスキレットで焼けば、たいてい美味くなる(笑)。
ちなみにこの日は塩コショウを忘れてしまった!(スーパーでも気づかなかった。……ね、こういうことがあるんですよ!)
でもね、スキレットとステーキ醤油ソース、そしてアウトドアの雰囲気があれば、十二分に美味くなってしまうから不思議だ。
はい! 間違いなく美味い!!
続いては『ガーリックシュリンプ』。
「さっき、凝った料理はしない」って書いてたジャーン! なんて思った読者も多いだろうが、まあコレくらいはね……じゃなくて、これにはタネも理由もあるのだが、タネ明かしは後編の記事で。
凝ってようが凝ってなかろうが、キャンプの醍醐味というか最大の娯楽が料理であることは間違いない。なので、やっぱりいろいろと作ってみたくなるものなのだ。
そしてキャンプのもう一つの醍醐味といえば『焚き火』……なのだが、今回は料理と同じく、僕のなかであるテーマがあったので、あえてナシ。写真下に焚き火台が写っているが、使うのをヤメた。
ではそのテーマとは? それはやっぱり後編で明かしたいと思う(笑)。
ひとしきり食べたあとはコーヒーでまったり。そうしているうちに日が沈み、早々に眠ることにした。
夜、ひとりで焚き火を囲むのも嫌いではないが、上記の理由で今回はナシ。真っ暗で撮影もできないので、この日はこれで終了(苦笑)。
ちなみに夜、ひとりで焚き火をするとネガティブ思考に陥ることがあるので、やろうと思っている人は注意が必要だぞ!!
翌朝は早々に荷造りをしてチェックアウト。前日にあまり走らなかった分、翌日はガッツリとツーリングを楽しむつもりだ。
向かう先はもちろん……
林道である!
長瀞周辺は都心から近く、それでいて走りやすい林道が多いので、オフロードライダーにとって天国のような場所。もちろんオンロードだけでも十分に楽しめるのだが、せっかくのXR BAJAである。前日に目星をつけていた脇道を進んでいき、林道に行きあたった時は嬉しさ100倍なのだ。
こうして長瀞ツーリングをたっぷり楽しみつつ、翌日に疲れを残さないために早々と帰路につくことに。
何ごとも「もうちょっとやりたい」「もうちょっと欲しい」と思ったところでヤメておくのがベター。「もう当分ツーリングもキャンプもいいな」ではなく、「また行きたいな」と思ううちに帰るのがサガヤマ流なのだ。
さて、次回は『デイトナ・アウトドアベスト』の使い勝手をインプレッション! さらにその次は『サガヤマ流●●●キャンプのすすめ』をお届けする予定なので、乞うご期待!!