
カイザーベルクびわ湖
カイザーベルクびわ湖は、レッドバロン会員や、会員が同伴するグループが気軽に利用できる日帰りリゾート施設。軽食やコーヒーを楽しみながら仲間とゆっくり過ごしたり、付近のツーリング情報を集めることができる。手ぶらで楽しめるバーベキューサイト(要予約)も設けられている。
ライダーの楽園へ

「われはうみの子」からはじまる有名な日本の歌は2曲ある。「われは海の子 しらなみの さわぐ磯辺の 松原に♪」と、元気いっぱいに海の喜びをうたい上げる『われは海の子』が有名だが、いっぽう「われは湖(うみ)の子 さすらいの 旅にしあれば しみじみと♪」と、哀調をおびたメロディにのせて旅と人生、友情をうたう『琵琶湖周航の歌』もよく知られた名曲だ。
『琵琶湖周航の歌』は、第三高等学校(現・京都大学)のボート部の学生が、琵琶湖をめぐる舟旅をうたったもの。旅のフィナーレとなる6番の歌詞には「西国十番長命寺」が登場する。
長命寺を仰いで

長命寺へ参る808段の長い石段はここからはじまる。「千手十一面聖観世音菩薩三尊一体」 を本尊とする本堂は、標高約250mの高みに建つ。
長命寺は、近江八幡市の長命寺山腹にある。歌詞では「西国十番」と歌われているが、正式には西国三十三所「三十一番」の札所。なぜわざわざそれを「十番」と歌ったのか、諸説あるものの今も真相はわからず謎のままとなっている。
この長命寺から北へ約10分走れば、そこがカイザーベルクびわ湖だ。

カイザーベルクびわ湖へのアクセスは、センターラインがない湖岸のワインディングを経由する。ついスロットルを開けたくなるが、速度規制を確認し、対向車や自転車等に気を配って走りたい。

ライダー御用達の日帰りリゾート

カイザーベルクびわ湖のゲートをくぐり、庭園風の小路を少し進むと、まもなく広々とした二輪駐車場が見えてくる。マシンはそこに停めて休ませてやろう。バイクツーリングでの利用が基本の施設だが、四輪でも利用できる。ただし四輪の駐車スペースは少ないので、不安なときは事前に問い合わせると安心だ。

訪れた時期には敷地内にちらほらと紅葉が見えはじめていた。


ライダーだけでなく、愛機がゆったりと羽を休められるスペースとなっている。

豊かな自然と充実した施設のおもてなし

カイザーベルクびわ湖の機能が集約された本館。まずはここで受付を。
本館は受付のほか、ライダーズカフェやショップスペースを備えている。居心地のいいロビーは、悪天候の日や、暑さ寒さの厳しい季節の休息にぴったり。グループのツーリングイベントなどでは、よりリラックスできるGOリザーブルーム(要予約)も利用できる。
入口の車両展示場で、2台の激レアバイクが出迎えてくれるのも嬉しいポイントだ。欧州車ファンのみならず、どんなライダーにも一見の価値がある貴重な車両の展示だ。 ※本館展示車両は入れ替えられる場合がある。

本館入り口に展示されているMV AGUSTA F4 1000S。イタリアの鬼才、マッシモ・タンブリーニの手によるダイナミックなボディデザインが目をひく2005年式。

同じく展示されているbimota TESI 1D 906。ハブセンター・ステアリング機構をもつ1992年式の革新的スポーツモデルだ。ドゥカティ851系パワーユニットを搭載している。

ひろびろとしたロビーラウンジではランチやティーブレイクが楽しめる。

壁面には、付近の見どころを紹介した情報カードがびっしり。スタッフが実際に足を運んで積み上げてきた情報だけにリアルで精細だ。

グループで気兼ねなく過ごせるGOリザーブルームはひときわ豪華なしつらえ。(要予約)

本館とウッドデッキを結ぶ通路に、滋賀名物(?)の「飛び出し坊や」がチラ見えしているのがご愛敬。

カフェメニューは開放的なウッドデッキで楽しむこともできる。(セルフサービス)

琵琶湖を一望するウッドデッキでは、ゆるゆるまったり風をあびて過ごすのがおすすめだ。とはいえ、せっかくこんな気持ちいい場所まで走ってきて、何も食わずに帰る手はないなと考えてしまうのも、またライダーという生き物だ。せっかくなので、数あるメニューの中から人気の「チーズカツカレー&カレー」を選び、遅めのランチを楽しむことにした。
背徳のチーズカツカレー&カレー

爆裂ボリュームを誇るカイザーベルクびわ湖名物、チーズカツカレー&カレー。※秋季限定
「チーズカツカレー&カレー」は、ドライカレーに極上カレールーをたっぷりかけたカレー on カレー。そこに100gものチーズを入れ込んだうえに三元豚カツまでトッピングした "カロリー爆弾型" 超満腹メニューだ。しかもドライカレーは14種のスパイスに各種果汁をプラスした特製品。ルーは濃厚なビーフのだしに20種類ものスパイスをブレンドした本格派だ。うまくないはずがない。ピリッとスパイシーで奥行きのある滋味深いカレーだった。ただしボリュームは非常識なまでの横綱級。健啖家向きの大盛メニューなので、その点はご承知を。

たっぷり蜜をかけていただく抹茶わらび餅。※写真は調理時のイメージ。通常、キッチンで蜜をかけてから提供される。

抹茶わらび餅セットは国産緑茶付き。
カイザーベルクびわ湖のわらび餅は、香りと歯ごたえがしっかりあって食べごたえ十分、甘味がほどよく、後口も良い。たっぷりと盛られたリッチなボリュームも自慢だ。
軽くランチを楽しむつもりで訪れたが、調子に乗ってガツガツ食べまくっていたら、今日の晩ごはんはもう要らないかなと思うほど満腹になった。それだけで十分すぎる満足感だったが、琵琶湖の眺めをもう少し楽しみたくて、ついコーヒーにまで手をのばす。腹がふくれてぼんやりしかけていた頭が、コーヒーの香りと湖面をわたる風のおかげですっきり覚めていくのが感じられた。

コーヒーは数種類用意されている。おすすめは有機栽培コロンビアだ。

ウッドデッキからは、湖面をゆくボートの姿も眺められた。
湖国の美とライダーが集う場所

夕暮れ迫るなか、カイザーベルクびわ湖を発ち、湖岸を北へとバイクを走らせた。
冒頭の『琵琶湖周航の歌』は、長命寺の名をあげたあと「黄金(こがね)の波に いざ漕がん 語れ我が友 熱き心」と続いて一曲を終える。沖島を遠望する堀切港まで走ったところで、歌詞そのままにきらきら輝く黄金色の湖面が現れた。
古くから、そして今もなお、湖国の風情と友との語らいを楽しむには、ここは絶好の地だ。広大な湖の美しさとバイク旅の醍醐味をしみじみ味わう一日となった。

湖にうかぶ沖島。今も島民が日々の暮らしを営む琵琶湖唯一の有人島で「沖ノ島」とも呼ばれている。

堀切港には、沖島への足となる通船(つうせん)が発着する。

カイザーベルクびわ湖付近にはレイクビュー・スポットが点在する。その夕景の美しさが万人の胸にしみる。

【カイザーベルクびわ湖】[WEBサイト]
〒523-0801 滋賀県近江八幡市沖島町156
TEL 0748-33-0586
定休日 毎週木曜日・年末年始(12/29~1/4)
営業時間 10:00~17:00
ライダーズカフェ受付時間 11:00〜16:00
利用対象 レッドバロン会員・ロイヤルクラブ会員と、
※GOリザーブルームの利用は要 事前相談
