2026年6月14日(日)、静岡県浜松市の浜名湖畔、渚園(なぎさえん)キャンプ場で開催された「CBRミーティングin渚園2026」の模様をレポートする。

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・全国からオーナーが大集合! CBRミーティングin渚園<前編 >
・全国からオーナーが大集合! CBRミーティングin渚園<後編 >

なお、イベントの主な内容とスケジュールは次の通りだ。

<イベントスケジュール>
10:15 参加者場内受け入れ開始
11:15 場内案内終了
11:30 開会式
11:45 CBR1100XX 30周年 特別トークショー
12:00 全体集合撮影→歓談タイム(前半)
13:30 じゃんけん大会&中締め閉会式 ※以後自由解散
13:45 歓談タイム(後半)
15:00 参加者退場、備品撤収開始
16:00 スタッフ解散、全退場

CBR1100XX開発責任者の山中さんが来場!

▲1996年に登場、翌1997年に欧州で販売開始されたホンダ「CBR1100XXスーパーブラックバード」。「世界最高峰のスーパースポーツ」をキーワードに当時のホンダの先進技術が投入された。水冷4ストロークDOHC直列4気筒1,137ccエンジンは軽量・コンパクトで、デュアルバランサー搭載により振動も低減、スムーズかつ力強い出力特性と相まって特にロングツーリング愛好家に高い評価を得た ※写真は、2001年3月に国内販売されたFI採用モデル

 

さて、今回のCBRミーティングの見どころは、CBR1100XXスーパーブラックバード(以降、ブラバ)の登場30周年を記念し、開発責任者(LPL)・山中 勲さんによるトークショーが開催されるというところ。

山中さんはこれまでにも渚園のCBRミーティングに来場されていたが、今回はブラバに特化した開発秘話が聞けること、また山中さんがご高齢ということで主催者からも最後のイベント参加になるかもしれないということが伝えられ、全国から多くのブラバオーナーが駆けつけた。

▲CBR1100XXスーパーブラックバードの開発責任者を務めた山中 勲 さん(81歳)。CB750F、CB900F、CB1100Rなどの車体設計に携わり、VF750F、ゴールドウイング(GL1500)、NR(NR750)などの開発責任者を務めたホンダバイク開発のレジェンド。定年後は浜松市内で喫茶店「コーヒー・ブラックバード」を経営され、現在も多くのファンが訪れている

CBRミーティングならではのスムーズ運営

▲渚園キャンプ場内を通ってミーティングスペースに向かう参加者

 

それでは、ミーティングの模様について紹介しよう。CBRミーティングはオーナー有志による事務局運営がしっかり行われていることで知られている。今回のイベントでも連絡や申し込み、受付などでPeatix(ピーティックス)アプリが活用されていた。

 

▲事務局の受付シーン。Peatix (ピーティックス)で管理されているので参加者はスマホのアプリ画面を見せるだけで受付完了

 

また、注意事項や禁止事項なども徹底して周知されており、オーナーの同意を得ずに車両に触れない、許可なくエンジンをかけない、空ぶかし厳禁、(イベントにありがちな)被り物等をしないよう通告されていた。

 

▲会場内に並べられた参加者のバイク。CBRシリーズでなくても来場は可能だ(駐める場所は分けられる)

山中さんの開発秘話にのめり込む参加者

▲開会式で挨拶を行うスタッフ関係者と出展メーカー担当者

 

参加者来場後、ミーティングは開会式から始まった。事務局スタッフの紹介、出展社の紹介、各地のCBRオーナーズクラブの挨拶のほか、ForRもWEBメディアとして紹介いただいた。

 

▲そういえば、入場時に筆者(レッドバロン座間で購入したブラバ)も写真を撮ってもらってました。ありがとう! 写真提供:CBRミーティング事務局

 

その後はさっそく、CBR1100XXスーパーブラックバード開発責任者の山中 勲さんのトークショーとなった。トークショーは事務局スタッフが用意した質問に山中さんが答える形で進み、最後に山中さん自身から「これだけは話しておきたい」と追加のエピソード、開発への想いも語られた。

山中さんの熱のこもったお話に、ブラバオーナーのみならずCBRシリーズオーナーからも大きな拍手が送られた。トークショーの内容については後編で詳しくお伝えする。

▲トークショーを行う山中さん。参加者はみな真剣な表情で聞き入っていた

 

CBR開発者のサイン色紙も! じゃんけん大会

▲今回、CBRシリーズの列とブラバの列は意図的に分けられた。スーパースポーツタイプのCBRもこれは!というカスタムの強者ぞろい。オーナーらが熱心に語らっていた

 

集合写真(ページトップの写真)を撮った後は、昼食時間を兼ねての歓談タイム。渚園には食事処はないものの、売店が充実しているのがありがたい(ゆるキャン△グッズも豊富)。また当日は薄曇りだったので日陰のないキャンプサイトでも暑さにやられずに済んだのはよかった。

じゃんけん大会では、バイク用品やケミカル、アクセサリー類など多くの賞品が提供されたが、中でもCBRミーティングならではの品が、CBR1000RR-R Fireblade二代目開発責任者を務めた細川冬樹さんによる直筆サイン色紙!

▲出展社のアクリポイントさんはウインドスクリーンと同じ素材のアクリルコースター(クリア、スモーク)を提供

 

CBRミーティングは各地で行われているが、岡山CBRミーティングに遊びに来られた細川さんから『渚園の来場者へ』と寄せていただいた貴重な色紙だ。驚きの声と歓声が入りまじり、参加者のテンションがひと際上がった瞬間だった。

 

▲開発責任者のサイン色紙って実はかなり貴重なもの! 参加者らの「じゃんけんぽん」の声も熱を帯びた

 

▲細川さんは現行CBR1000RR-R(SC82)の開発責任者。前モデルのSC77では開発責任者代行、さらにはSC59の開発にも携わられたとのことで、CBRオーナー達の目の色が変わった!

CBR1100XXだけで51台! も来場

じゃんけん大会の後は閉会式となり、以降は自由解散。ここで帰路につく人、浜名湖周辺のツーリングに出かける人、そのまま歓談する人などさまざまとなるが、やっぱり各所で始まるのが同じ型式、同じ車体色などで集まっての「並べ」。

▲逆輸入車のみの車体色だったキャンディーブレイジングレッドの並び

 

当日は計123台が参加したが、そのうちブラバだけで51台も集まった。ブラバはいま全国的なミーティングが行われていないので、おそらく近年最も多くのブラバが集まった場になっただろう。

 

▲ダークネス・ブラック・メタリック(黒色)と共に初期型からラインナップされたチタニウム・メタリック(通称ガンメタ)の並び

 

かつては、ブラバのオーナーズクラブらが生産工場だった本田技研工業 浜松製作所に集まるなどしていたが、現在はそういった活動は行われていない。ブラバは世界的にもスポーツバイクが最も熱かった時代に生まれた妥協のないモデルであり、その性能や魅力は現在も全く色あせない。

今回のミーティングを機にまたブラバに注目が集まり、オーナーたちの活動が活性化するなどしてくれればうれしい限りだ。

▲個人的な話にはなるが、別の仕事で浜松製作所にホームカミングできた。現在は二輪車の生産は行われていないが、それでもいちオーナーとして嬉しいもの

 

参加者が語ったCBRとブラバの魅力とは?

さて、この時間を使って来場者に話を聞くことができた。今回はブラバがフィーチャーされたミーティングなので、主にブラバオーナーに登場いただこう。

●畠(はた)さん/群馬県高崎市・19歳
ホンダ CBR1100XXスーパーブラックバード(1998年式)

幼い頃から父親が運転するブラバの後席に乗っていたという畠さんは「バイクといえばブラバ」という感覚で育った。大型二輪免許取得中に行ったレッドバロン前橋でブラバ(50万円ほど)を見つけ、父親からの「メンテやノウハウは教えられる」という言葉も背中を押し、親子二代のブラバ乗りが誕生した。

乗り出した頃は聴き慣れた音がうれしく、(幼い頃と比べて)車体も小さく見えたが、乗ったら「重い!」と驚いたそう。セパレートハンドルによるハンドルの切れ角も同様で、大型バイクのデメリットを実感しつつも、エンジン音やライト形状などこの時代のバイクにしかない個性に魅了されている。「できればブラバに一生乗り続けたい」と語る畠さんだ。

青ブラさん、畠さんはLINEオープンチャットを活用

▲青ブラさん(左)と畠さん。LINEオープンチャットで話し合い参加を決断した

 

畠さんと一緒に参加していた青ブラさん(埼玉県吉川市・49歳/99年式)。発売当時にどうしても欲しかったバイクがブラバだった。その後は長く“中免”で過ごしたが、7年ほど前に『欲しい病気が止まらず』、車両を購入してから大型二輪免許を取得。購入後はツーリング、サーキット走行とブラバを全開で楽しんでいる。

ところで、住所も年齢も離れている2人が同じブラバで参加したのはLINEオープンチャット(利用無料)のおかげ。実は山中さんもオープンチャットに投稿されたことがあり「ご本人だ!」とメンバーが盛り上がったそう。

その山中さんのミーティング参加が最後になるかもしれないということで、2人ともかなり悩んだそうだが「行かない後悔、山中さんに会えない後悔をしたくない」と参加を決断した。ブラバオーナーの2人にとって山中さんはそれほどの存在なのだ。

なお、オープンチャットでは“友だち”同士でなくてもトークや情報交換ができ、パーツ情報や整備・車検情報などブラバについて様々な情報が共有されている。LINEオープンチャットの“バイク”カテゴリーで“CBR1100XX”と検索すれば「CBR1100XX super black bird」(記事執筆時点でメンバー107名)が出てくる。

地域ごとにオフ会も行われており、今回も東北からメンバーが一緒に来場するなど、仲間とブラバライフを楽しむこともできる。絶版車オーナーになるならこうしたトークルームに参加しておくのもお勧めだ。

●蒼白狼の彗星 タカシさん/神奈川県平塚市・28歳
ホンダ CBR250RR(2017年式)

ホロライブのバーチャルアイドル、星街すいせいさんのグラフィックが目立っていたタカシさんのCBR250RR。いろいろなバイクを試乗したうえで乗りやすさと扱いやすさ、かっこいい見た目が決め手になった。

もともとの車体色はソードシルバーメタリックだが、フレームやマフラー回りまで塗装されていてパッと見ではまずわからない。ラッピング以外の各部はすべて缶スプレーによるDIY塗装というから驚き。

仕事が終わった後に少しずつパーツを外して塗るということを日々こなしているそうで、かといってインドア派というわけでもなく、ツーリングにもよく出かける。

もちろん、すいせいさんのライブにも通っていて、推しにかける金額とバイクにかける金額では「推しにかけるほうが多いかも」。そういうこともあって、業者に出すのではなく「プラモデルも作ってるし、塗装はやってみるか」とDIYに挑戦した。

▲星街すいせいさんのステッカーが貼られたサイドカウル(左側)

 

ラッピングのステッカーも、イラストレーターさんに許可を頂いて出力までは業者に依頼したものの、デザインカッターで切りながらの貼り付けは自分で行っている。下地処理さえしっかりやっておけば剥がれることもないそうだ。

今後は各部に差し色を入れたり、ブレーキキャリパーを耐熱塗料で青く塗りたいとのこと。推し活の一環としてのDIYカスタムについて、その魅力を語ってくれた。



前編はここまで。後編では、ブラバ開発責任者の山中 勲さんのトークショーに加えて、引き続きブラバオーナーも紹介する。お楽しみに!

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