この春、千葉県マザー牧場で開催された「Door of Adventure 2023春」に参加するべく、マップホルダーを自作したのが前回まで。

>コマ図ラリーが楽しすぎて「マップホルダー」を自作しちゃいました!

今回はいよいよ愛車XR BAJAと自作マップホルダーをひっさげて参加した。ところがいきなり、マップホルダーが……(汗)。そして帰り道では……(大汗)。

 

残念ながら前夜祭は不参加

今回、僕が会場に向けて出発したのは4月16日(日)早朝。都内の自宅から千葉県・マザー牧場までは約100kmとそれほど遠くはないので、自走で参加した。

中央道・国立府中IC手前のローソンで朝ごはんと非常食(昼飯?)を調達。時刻は午前4時前で、まだまだ辺りは暗い。

じつはつい数時間前まで大雨が降っていたのだが、僕が出発する頃には止んでいた。雨と曇りでは大きくテンションが変わるので、嬉しい限りである。

午前5時、受付開始とほぼ同時に会場に到着。早々に本部で受付を済ませ、ゼッケンとコマ図を受け取る。

スタートまでは約2時間……要領よく準備しなければ、あっという間に時間が来てしまう!!

ところで会場を見回すと、すでにたくさんの参加者や協賛ブースが並んでいる。

じつはイベントは昨日(4月15日)から開催されていて、会場施設の観光や前夜祭が行われていたのだ。そして、参加者の多くは前日からマザー牧場にキャンプ泊していたのである。

しかし、僕は仕事やマップホルダー作りに追われていて、前日は参加できず……前夜祭のジンギスカンが食べられなかったのが残念だった(決して大雨にひるんだわけではない)。


フロントスクリーンにゼッケンを貼り、車検へ。もちろん、何の問題もなくクリアした。


ゼッケンは67番! スタートは2台ずつなので、今回は34番目のスタートとなる。

ちなみに参加台数は総計200台弱と非常に多いので、今回は1番~と、101番~の2組に分かれて別々のゲートからスタート。はじめの20kmほどは別のルートを走り、途中から合流するシステムとなっていた。

ルート作りだけでも本当に大変そう。主催者の方々には感謝である。

 

マップホルダーが……小さい!?

車検の次はコマ図作り。A4用紙に印刷されたコマ図を半分に切り、さらにテープやノリで繋げるのだ。


DAISOで買ったペーパーカッターのおかげで作業が捗る。あっという間に切って繋げて、さあ、いざマップホルダーの出番である!!


ん? 途中からコマ図が巻けない?


な、な、なんと!! ケース裏側のボルトに当たって、これ以上巻けない! そう、ホルダーのケースが浅すぎて、底付きしてしまったのだ。

このあと、この2本のボルトを外して、ケース裏側をテープで補強。なんとかコマ図をすべて巻くことができたが、それでも底に擦ってしまって、スムーズに巻くことができなかった。

今回はなんとかコレで行くしかないが、いきなりマップホルダーの再製作が決定……ちょっと気分が下がる。


まぁ、嘆いていても仕方がない! マップホルダーを車体に装着し、スマホでラリーメーターアプリを起動!!

準備は万端である。


7時に開会式。主催者はじめ、協賛各社の皆様のお話を聞いて、ラジオ体操で体をほぐす。

余談だが、腰痛持ちの僕は毎朝ラジオ体操をやっている。じつはラジオ体操は全身をバランス良くほぐしてくれるとっても優れた体操で、真面目にやると効果テキメンなのだ。

腰や肩の痛みに悩んでいる人は、ぜひ、毎日やってみることをおすすめする。

 

そして、冒険の扉へ!!

いよいよスタートだ。ゼッケン順に並び、数十秒ごとに2台ずつスタートしていく。

僕は67番なので、スタートまではまだまだ余裕がある。


そこで、スタートに並ぶバイクを見ていくと……KTMのアドベンチャーにH-D パンアメリカ、グロムやスーパーカブもいて、バラエティ豊かで楽しい。

他にはどんなバイクがいるのか……

SUZUKI GS750 !? しかもオンロードタイヤって、猛者すぎる(汗)。


なんて言っている間に僕のスタート時間がやっていた。隣には偶然にも同年代のCRM250ARが!!

ちょっとテンションが上がる(笑)。


というわけでスタート!!

さあ、今回はどんな冒険が待っているのか?


今回は開催地が千葉県ということで、昨年秋に南会津で開催された同イベントほどダートは多くないんじゃないかと思っていた。実際、開催概要にも「やや少なめのダートロード込みのルート」と書かれていたし……。ところが、蓋を開けてみるとダート天国!!

もちろんオンロード多めではあるが、かといって、決して少なめという印象はない。素晴らしすぎるぜ、Door of Adventure!!


そんなこんなでチェックポイントに到着。QRコードをスマホで読み込んで、表示されたウェブサイトにゼッケンナンバーを記入すればOK!

休憩もそこそこに、すぐさま走り出す。1人だと長く休憩してもすることがないからね(苦笑)。ただ、周りに同じゴールを目的地とする参加者がいるのは、やっぱり嬉しい。


さてさて、どんどん進みますよ~! てなもんで、ダートももうすっかり慣れたもので、サクサクと走る。

XR BAJAを買う前はいろいろな車種で悩んだけど、結果、レッドバロン東大和でコイツと出会えて本当に良かった!!


続いて、QP(クイズポイント)に到着。


その名の通り、クイズに答えなければならないポイントである。


クイズ自体は簡単なのだが、答えに辿りつくまでが大変。大体の場合、長い階段を上らせられる。


南会津の時もそうだったが「長い階段」ということで、神社がQPになっていることが多い。今回ももちろん神社である(笑)。

ここまでくると、長い階段がある神社をポイントにする主催者には並々ならぬ執念を感じる……。

 

ここはどこ? 知ってるはずだけど“知らない”房総半島

さて、気を取り直して出発! やっぱり絶景だぁ~! 嬉しい。

ちなみに散々走った房総半島だけど、基本的には知らない道ばかり。しかもコマ図を使っているから、自分がどこを走っているか全然わからない。


そのため、本当に道なき道を行く冒険に来ているようで、とても楽しいのだ。


いろんな道を走る。


カスタムシートメーカー「K&H」上山社長と遭遇。写真を撮ってもらった。なんでこんなに笑っているのかは覚えていない(笑)。


マップホルダーは巻き取りにくいなど、小トラブルはありながらも、なんとか使えている。良い出来だっただけに、なんだかもったいない……。

ダートが激しすぎて、両側のミラーが明後日の方向を向いてしまった。車載工具で直す。


後ろに見える丸目ライトが「K&H」上山社長のスポーツスター883……そう、こう見えてスポーツスターなんです。しかも公認車両。

前回の「Door of Adventure」記事でも紹介したコチラの車両

で、なんでこんな狭い場所でたくさんのバイクが停まっているかというと、この先に難所があるから。

はっきり言って、僕はビビっていて、後から来るバイクに先に行ってもらっていた。そして、それらのバイクが走るラインを確認して、僕も走ろうと思っていたのだ。

もちろん、上山社長はこれくらいの難所でビビることはなく、仲間と動画を撮影するために停まっていたのだが、僕が全然行かないから「はよ行けー!」とプレッシャーを掛けられるハメに(苦笑)。

そして、意を決してスタート!!

 

はい、難なくクリアしました(笑)。

いや、動画だと大したことなさそうなんだけど、実際は地面は岩だし、濡れてるし、急斜面だしで、けっこう怖いんですよ。転けてる人もいたしね。

ま、何にせよ、無事に登れて良かった(ホッ)。


1番の難所をクリアしたあとは、気持ちよく林道を楽しむ。


絶景も楽しむ。


日が西に傾き始めた頃、ゴール手前のコンビニで休憩。後ろを走っていたR1250GSのオーナーさんとしばしおしゃべり。

普段、ツーリング先でも見知らぬライダーと喋ることはほとんどない僕だけど、やっぱり1日をかけて同じゴールを目指した者同士、ついつい嬉しくて喋りかけてしまうのだ。


先ほどのライダーさんはもう少し休憩するとのことだったので、一足先にゴール!!


すでにたくさんのライダーがゴールしていた。だけど、このイベントはレースじゃないのでね。事故やトラブルなく、自分のペースでゴールできれば、それでいいのだ。

最後にコマ図を返却して(コレ重要!)、記念品を受け取ったら終了。食べそびれたお昼ご飯(菓子パン)を食べて、家路につく。

今回はルートに余裕があったので、海沿いの食堂やレストランでお昼を食べる参加者が多かった。だけど、1人だとついつい入りそびれてしまう……次回はお昼も楽しめるようにしよう! と思った僕であった。

 

レッドバロンのロードサービスの底力を体験!!

そして悲劇は最後に訪れた……。

東京湾アクアラインを過ぎ、湾岸浮島料金所を過ぎた瞬間、リアタイヤがブニュブニュ。慌てて路肩にバイクを停めると……

パンク!!

まさかの首都高でのパンク。あいにく修理キットは持っていない。というか、そもそも高速道路の路肩でパンク修理なんて怖くてできない。

だけど、僕は慌てない。なぜなら……

レッドバロンのロードサービスに入会しているから!

早速「あいおいニッセイ同和損保」のロードサービス専用ダイヤルに電話する。しかし、この時点で時刻は午後6時過ぎ。あいにく、僕がお世話になっているレッドバロン東大和へ営業時間内に到着することは困難なので、今回はレッカー業者が来てくれることになった。

レッカー業者のトラックが現場に到着したのは午後6時40分ごろ。なんとXR BAJAがパンクしてからトラックに積み込まれるまで、1時間も掛からなかった。

もちろん、現場までの混雑状況やトラブルに遭った地域によっては時間がかかることもあるだろうが、1日走り回って疲れ切り、さらに高速道路の路肩で(料金所を通過してすぐなので、高速で走る車は皆無だったとはいえ)震えながら待つ僕としては、このスピード感はありがたかった。

本来レッカー車に人は乗せられないが、今回は高速道路上なので、近くの安全な場所まで乗せてもらうことは可能。ドロドロのオフロードウェアのまま電車で帰る気力はないので、羽田空港のタクシー乗り場まで乗せてもらい、タクシーで帰ることにした。

事前に計算すると運賃は約2万円。

しかし、レッドバロンのロードサービスでは、特約に加入していれば2万円までの帰宅費用も補償してくれるのだ! 今回は概算で2万円だったので、もしオーバーしても1000~2000円だろうと判断。それなら断然タクシーで帰りたい!!

というわけで、タクシーの運転手さんには「ドロドロな格好ですみません(てへ!)」と謝りながらも、家まで快適に帰ることができた。


そして翌日、レッドバロン東大和の井口店長からXR BAJA搬入の連絡をいただき、お店へ急ぐ。対面したXR BAJAは、なんだか綺麗になっている!! あまりにも泥だらけで整備できないため、洗車をしてくれていたようだ。嬉しい!

さて、パンク修理のついでに強化チューブへの交換を依頼し、さらにオイル交換もお願いして、今回の「Door of Adventure」は終了!!

最後にとてつもないオチがついたが、あらためてツーリングの楽しさとXR BAJAの万能さ、そしてレッドバロンのサービスの素晴らしさを痛感した1日だった。

取材協力:Door of Adventure運営本部マザー牧場


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