GSの世界をもっと身近に

▲国内初披露された新型『F 450 GS』を囲み、写真右から、BMWモトラッドジャパン ジェネラルマネージャーの大隅武氏、BMWモトラッド グローバル・マーケティング・ダイレクターのマルティン・シュライペン氏、ゲストとして登場した女優・タレントの指出瑞貴さん。
こんにちは、青木タカオです。
BMWモトラッドジャパンは6月26日、BMW GROUP Tokyo Bay(東京都江東区)で報道関係者向けの商品説明会を開催し、新型アドベンチャーモデル『F 450 GS』を国内初披露しました。
『F 450 GS』は5月中旬から専用Webサイトで予約受付を開始しており、価格はスタンダードモデルで96万1000円、最上級グレードでも103万3000円。2026年9月上旬以降の納車開始を予定しています。
BMWモトラッドジャパンの大隅武ジェネラルマネージャーは、登壇し、『F 450 GS』の狙いについてこう語りました。
「非常に戦略的な価格設定で、GSという我々の一番強いセグメントに、日本でも新しいお客さまや、より多くの方にその世界へ入っていただきたいと思っています」
続いて、BMWモトラッドジャパンの中根知彦マーケティングマネージャーは、開発コンセプトについて説明しました。
「キーワードは『大冒険だけじゃない。週末の小さな冒険をかなえる』です。単なる小排気量のGSを作るのではなく、成熟したエントリーGSを目指して開発しました」
扱いやすい車体に、オフロードで培った走破性とオンロードでの快適性を凝縮。さらに充実した電子制御システムを備え、ツーリングから林道走行まで幅広いシーンでライダーをサポートします。
これからアドベンチャーモデルに挑戦したい人はもちろん、軽快さを求めるベテランライダーにも応える一台に仕上げられています。
さらに、BMWモトラッドジャパンの平野司テクニカルマネージャーは、新開発の451cc水冷並列2気筒エンジンについて詳しく説明しました。
「今回のエンジン開発で最も重視したのは、ミドルクラスらしい扱いやすさとGSらしいエモーショナルな走りの両立です。135度クランクピン・オフセットとバランスシャフトを組み合わせることで、高周波振動を抑えながらも、並列2気筒ならではの鼓動感をしっかり味わえるエンジンに仕上げました」
最高出力35kW(48PS)/8750rpm、最大トルク43Nm/6750rpmを発生する新開発エンジンは、扱いやすさとライディングプレジャーを高次元で両立しています。
BMW本社幹部が語る「F 450 GSは本物のGS」
商品説明会には、ドイツ本国からBMWモトラッド グローバル・マーケティング・ダイレクターのマルティン・シュライペン氏も来日しました。
「GSは常にオンロードとオフロードを意味する『ゲレンデ・シュトラーセ』を体現してきました。このセグメントにも本物のGSを届けます」
そう語り、日本市場への期待を示しました。
商品説明会後、ボクはたいへん光栄なことに、シュライペン氏に個別インタビューをする機会を得ました。
同氏がマーケティング戦略を統括するBMWモトラッドは、2025年に世界販売で4年連続となる20万台超を達成。500cc超クラスの世界需要の減少や価格競争の激化、環境規制、新たな関税制度など厳しい市場環境の中で販売を伸ばしました。
地域別では欧州が11万8814台を販売し、単一市場ではドイツが2万5516台で最大。イタリア(1万6692台)、スペイン(1万4005台)が続きます。欧州以外ではアメリカが1万4869台、ブラジルが1万4488台、中国が1万555台でした。
モデル別では『R 1300 GS アドベンチャー』が3万3570台で首位、『R 1300 GS』が3万2555台、『S 1000 RR』が1万1643台。『R 1300 GS』シリーズ(『R 1300 GS』と『R 1300 GS アドベンチャー』)の販売は合計6万6125台となり、世界販売のおよそ3分の1を占めています。
そこで、世界市場における日本の位置づけについて尋ねました。
「世界市場から見たとき、日本市場はBMWモトラッドにとってどのような存在ですか」
シュライペン氏は「非常に重要な市場です」と即答しました。
「日本のライダーはブランドへの愛着が深く、GSシリーズだけでなく『S 1000 RR』やヘリテージモデルまで幅広いカテゴリーを楽しみ、それぞれを個性的にカスタマイズする文化が根付いていることに感銘を受けています」と言います。
そして、「今回の『F 450 GS』も日本で大きな成功を収めると確信しています」と自信を見せ、その言葉からも日本市場への期待の大きさが伝わってきました。
電子制御はライダーを支えるための技術
さらに、BMWモトラッドが近年積極的に採用している電子制御技術についても聞きました。
「ASA(Automated Shift Assistant)はライダーから操作する楽しさを奪うものではありません。クラッチ操作を自動化することで、初心者には安心感を、経験豊富なライダーにはよりライディングに集中できる余裕を提供します」
「マニュアル操作のフィーリングは残しながら、ライダーを自然にアシストする。それがBMWモトラッドの考える電子制御です」
電子制御はモーターサイクルを操作する楽しさを損なうものではなく、ライダーの能力をより引き出し、ライディングを快適にするための技術というわけです。
『R 1300 GS』シリーズで築いた揺るぎないブランド力に、新たに『F 450 GS』が加わることで、BMWモトラッドのGSラインアップはさらに充実しました。ミドルクラスからフラッグシップまで幅広いユーザーをカバーする戦略は、日本市場でも新たなファンを獲得する大きな武器となりそうです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。







