またもや子供まかせのショートトリップで江の島へ

前回の記事で相模原市にオギノパンのあげぱんを食べに行ったのは、6月のことだった。それから半年近く経ち、またもや子供(19歳女)と朝めしツーリングに出かけることにした。前回と同じように行き先は子供まかせで、「江の島にしらす丼を食べに行こう!」 という事になった。

話は逸れるが、娘は早くも若葉マークを卒業。それなりに乗れてきていたが、実は8月にやらかしてしまった。さすがに「バイクで転けて救急車で運ばれた。〇〇病院まで来て欲しい」というラインが飛んで来たら焦る。6月のツーリングでは、調子に乗ってないかを見極めることを裏テーマにしたが、バイクに慣れてくるとこういうことが起こりがちだ。

幸いケガは大したことはなく、ヒジや腰に擦り傷を負った程度で済んだ。良かったのは、この事故で調子に乗らなくなったこと。あまり履かなかったライディングシューズを履くようになったのも意識が高まった表れ。運転も慎重になっていた。私としてはスクールやオフロードに連れて行き、そこで転ぶように仕組んではいたがなかなか難しい。公道で転んでしまったのは、今でもダメな事だったと思っている。

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出発の朝。セルフ給油も慣れたもの。娘の愛車はバリオスで、今はセパハン仕様になっている。自宅のある東京都江東区から江の島までは、首都高速湾岸線で横浜まで行き横浜新道→国道1号というルートだ。

ツーリングの前日に会社のオフロード運動会に参加しジャンプする娘。4月にもオフロードコースに行ったがほとんど走れなかったので、ずいぶんと上達した。オフロードでは何度か転けていたのでさらに良かった。

バイクに優しい江の島! 駐車場にも困らない

藤沢で国道1号から国道134号に乗り換えると湘南らしい海岸沿いの景色でツーリング感が一気に高まる。そこから曲がって県道305号の江の島大橋へ向かうと、左右に海が広がり目の前の島を目指す景色が最高! 全長はわずか200mほどしかないが、この橋は日常から非日常への入り口になっている感じだ。

実際に江の島に渡ると完全なマリンリゾートで、開放的な気分になれるのがいい。先日、伊豆大島に渡るのにフェリーで半日かけたが、自宅から1時間ほどで気軽にバイクに乗ったまま島に来れるとは素晴らしい。江の島のメインストリートは日曜ということもあってツーリング集団がひっきりなしに往来していた。

江の島は小さな島なので、行くまではバイクの駐車ができるか不安だった。だが、来島が多いと思われる日曜でもバイクの駐車スペースのキャパシティは十分。国道134号線が通る湘南海岸沿いはいい意味でも悪い意味でもバイク文化の浸透度が高い地域なので、これはいい方の例でライダーが歓迎されている証だろう。

江の島大橋のこの景色は一度バイクで体験したいもの。世界遺産のモンサンミッシェルと言ったら大げさだけど、素晴らしい景色。江ノ島電鉄江ノ島駅から徒歩で渡ることもできる。

10時頃に到着するとすでに「江の島 西緑地駐輪スペース」にはバイクがたくさん駐まっていた。場所によっては、地面が舗装されていないので、サイドスタンドプレートを持っていると安心だろう。他にも舗装された有料の駐車場もある。

島に渡って県道305号線突き当りの堤防からは鎌倉方面が一望できる。ヨットやサップボードを眺めているだけで気が休まる感じだ。

島についてからお店の調査を開始、「しらす問屋 とびっちょ」は大当たり

実は、今回のツーリングでは、どこのお店に行くかは事前に決めていなかった。私が子供と出かける際は大抵このパターンで、人に聞くなどその場で調査して目星をつける。運のいいことに娘の知人に藤沢ローカルがいて「とびっちょ」を勧めてくれたので、迷わず決定。

とびっちょは、ローカルが勧めるだけあって超人気店。私らが行った江の島本店には行列ができていて入店するのに待つこと約1時間。生しらすはその日に湘南で水揚げされたものなので、売り切れる前に食べるなら朝めしが確実だろう。また、ボイルしたしらすは供給が安定している伊豆産ということなので、来たからにはぜひ生しらすを食べておきたい。

私は、生しらすといえば寿司屋で軍艦巻きを食べたことがあるくらいで"丼"で食べるのは初めて。インプレッションは「これが魚?」という食感…というかほぼ食感はなく口の中ですぐに溶けてしまう。味は無味に近く魚臭さは皆無。見た目もそうだが、ゼリーのようなほぼ液体の食べ物というのが獲れたての生しらすだった。

これだけでは味にインパクトがないためか、お店ではポン酢を入れた生卵をかけて食べるように指示されたが、これが最高に美味しかった。超高級TKGとも例えることができそうなクリーミーさは、新鮮な生しらすならではのものだ。この記事は1~3月中旬の禁漁期間に公開されることになりそうなので、しばらく時間をおいて春のツーリングシーズンにぜひ訪れて欲しい。

生しらす丼は税込1200円。生たまごか温泉たまごを選べるのと、生のり味噌汁付き。+390円で魚のあら汁、+890円ではまぐり味噌汁にできるが、この日は残念ながら完売だった。

ポン酢を入れた生たまごをかけてあとは食べるだけ。クリーミーなだけでなく大根や人参、わかめも食感のアクセントになっていた。

しらす問屋とびっちょ 江の島本店は、バイクを駐車した「江の島西緑地駐輪スペース」の向かい側と好アクセス。他にも徒歩圏内に江の島弁財天仲見世通り店もある。

江の島は、ちょっとの時間を過ごすのにちょうどいいスケール。県道305号を突き当りまで行くとロータリーがあり、そのままUターンして帰ることができる。走りのスポットはない。

 

>江の島しらす問屋 とびっちょのホームページへ

ついでに寄ったホットロッドカスタムショーに次期愛車候補が!?

ツーリングに行った12月5日は、パシフィコ横浜でホットロッドカスタムショーが開催されていた日。江の島から東京に帰るついでに見に行ってきた。こんな時間の使い方ができるのも朝めしツーリングならではの贅沢。

このイベントは世界的にも名高いカスタムショーで、カスタムビルダーだけでなくメーカーも出展するほど注目度が高い。目的はハーレーダビッドソンのフォーティーエイトファイナルエディションの取材だったが、それよりも目に焼き付いたのが私のR100GSそっくりのR nineTアーバンG/Sだった。

娘は「買え買え!」と言うものの価格は約231万円~也…いつか中古車になったらレッドバロンで買うことにしよう。

BMWブースにあったR nineTアーバンG/S エディション40イヤーズGS。黄色と黒のカラーリングは私のGSと同じ。空冷エンジンなのもいい。

こちらはハーレーのフォーティーエイトファイナルエディション。空冷スポーツスターはこれが最後になるので、今後中古車購入の際はレッドバロンをオススメしたい。

 

【特集:走れ!朝めしツーリング 一覧を見る】

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