今ではすっかりおなじみの調理器具となった、スキレット。鋳鉄製のスキレットは、熱がじっくり伝わるほか蓄熱性も高いため、料理をおいしく仕上げてくれると大人気。ダッチオーブンと違ってコンパクトなので、我々ライダーだって気軽に持てます。ということで今回は、ライダー向けのスキレット料理をご紹介。題して「 ベーコンと枝豆のトマト煮」。これが夏にピッタリのレシピなのです!

冷凍枝豆が缶ビールの保冷剤代わりにも

ベーコンと枝豆のトマト煮

 材料は、ブロックベーコン、冷凍枝豆、ピザチーズ、そしてカットトマト缶。まずはこの材料が、実に夏のライダー向き。 
 ベーコンは、そもそも加工されているし塩味が効いているから、暑い夏でも傷みにくい。
 そして冷凍枝豆。キャンプ地に缶ビールを冷たいまま持ち込みたいなら、最高の相棒となります。保冷バッグに一緒に入れておけば缶ビールはキンキンのままだし、時間が経てば凍った枝豆がほどよく溶けて、数時間後にはちょうど食べごろに。
 ピザチーズは少量パックが手に入らなければ、とろけるスライスチーズでもOK。余れば翌朝、バゲットと一緒に食べてもいいですしね。
 カットトマト缶はキャンプの強い味方。野菜不足を補ってくれるし、旨みも豊富。ふつうのトマトと違ってグチャグチャにつぶれたりもしません。
 分量は各自、お好みで。食べたいだけ用意してください。一応、写真の分量が、筆者にとっての一人前です。この他、お腹いっぱいになりたいなら、バゲットも用意しておきましょう。それでは調理開始!

味つけ不要のお手軽調理

ベーコンと枝豆のトマト煮

 まずは食べやすい大きさにカットしたブロックベーコンをスキレットに投入し、火にかけます。油は引かなくても大丈夫。スキレットが熱くなるにつれ、ベーコンの脂が溶けだしてきますから。いい具合に脂が溶けだしてきたら、今度はその脂で枝豆を軽く炒めます。油が不要なだけでなく、ベーコンには塩味と旨みが、枝豆にも塩味がついているので、味つけは不要。

スキレット

 ベーコンと枝豆を炒めたら、そこへカットトマト缶を投入。量はお好みでOK。一人前なら、一缶全部は多いかなあ。二人前なら一缶でちょうどいいかも。ちなみに余ったトマト缶の有効活用法としては、水とコンソメを合わせて翌朝のトマトスープにするというのもいいし、個人的には「サッポロ一番 塩らーめん」にチョイ足しするのが好きです。

チーズで彩りとコクをプラス!

スキレット

 トマトソースが熱々になったら、とろけるチーズを上からパラパラと。冷凍枝豆のおかげで冷たいままだったチーズは簡単にはとろけてくれないので、筆者は時間短縮のため、ガストーチを使います。

スキレット

 カセットガスにガストーチを装着し、火炎放射スタート。みるみるチーズがとろけていきます。ついでにトマトソースの海に浮かんでいる、ベーコンの表面も軽くあぶってやりましょう。うっすらと焦げ目がついて、いい感じに!

スキレットは夏こそ活用したいもの

ベーコンと枝豆のトマト煮

 はい、完成。油も引かず、味つけもせず、「ベーコンと枝豆のトマト煮」のできあがり! トマトの酸味がほどよく効いて、ビールはもちろん、よく冷やした白ワインにも合います。ベーコンと枝豆とチーズに塩味があり、トマトとベーコンに旨みがあるので調味料は使いませんでしたが、汗たくさんかいたしなあ、もうちょっと味を濃くしたいなあ、というならお好みで塩コショウ、もしくはタバスコをどうぞ。
 蓄熱性の高いスキレットを使った料理は、熱々でいただけることから寒い季節に向く、と思われがちですが、そんなこたあないんです。いくらスキレットだって、寒風吹きすさぶ冬のキャンプ場ではすぐに冷えます。冷えた焼肉は固くなるし、餃子もウインナーも寒々しい味に。
 やっぱり冬は、鍋。夏こそスキレットの出番なのだと筆者は思うのですね。てなわけで、今回は夏のキャンプツーリング向きスキレットレシピを、自宅の台所からお伝えしました(早くキャンプに行きたい~)。ではまた!

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