今週末、久しぶりに仲間とキャンプをすることになった筆者。長いこと使っていなかったキャンプ道具は、今も使える状態なのか。欠品しているものはないか。なんてことを確認しながら、パッキングをしてみました。パッキング時に、いつも気にかけているのが〈衣食住〉別にアイテムをまとめること。忘れ物をしないためには、とても有効な方法なのです。
まずは〈住〉から
衣服を着る、食事をする、住まいの確保。衣食住とは、人間が生きていく上で欠かせない生活の基本。
これらはキャンプ時にも大切な要素ですから、筆者は出かける前の準備をする際に「キャンプ中の衣食住」を意識して道具を揃えています。
キャンプ中の〈衣食住〉別アイテムで、もっとも大切なのは〈住〉です。着替えを忘れたのなら、着替えなければいいわけだし、調理器具を忘れたのならスーパーでお惣菜やお弁当を買えばいい。
でも、テントや寝袋を忘れたら、途方に暮れるしかありません。

この写真のアイテム群が、今回のキャンプのために揃えた〈住〉に関するキャンプ用品。
忘れ物をしないように、キャンプ場に到着してからの行動を意識しながら揃えていきます。
キャンプ場に着いたら、まずはテント①を張るよなあ。テントを張るにはペグ②も必要だ。地面が湿っていたら、テントを張る前にグランドシート⑦を敷こうかな。
テントを張り終えたらマット④を広げて、シュラフコンプレッサー⑥からシュラフを取り出し、エアピロー⑤も出しておこう。
これで寝る準備はできたから、あとはテーブル⑧と椅子⑨を組み立てよう。キャンプ中、テントやシュラフの生地が破れたりしたら困るので、補修のためにガムテープ③も持っていこう……。という感じで、現場でのシチュエーションを想像しながら揃えることで、忘れ物を予防します。

養生テープとガムテープ。かさばらないようにと、芯を抜いています。その下にあるのは、畳にして半畳程度のレジャーシート。もちろんレジャーシートとしても使いますが、万が一、テントに穴が開いた際など、このレジャーシートをちょうどいいサイズに切って、ガムテープで張るというのもアリでしょう。

シュラフをコンパクトに収納することができる、シュラフコンプレッサー。ふかふかのシュラフで暖かく眠るために、キャンプ場に着いたら、なるべく早めにシュラフを取り出しておきましょう。

キャンプツーリング用の大型リアバッグに、〈住〉のアイテムを収納しました。
シュラフやテントは、かさばる割に軽いので、バッグの端に。
バッグの中央部分には、重いものを収納します。重心をセンターに寄せるのです。こうすることで、走行中、コーナリングなどでバイクを傾けた際にもバッグが安定し、グラつきにくくなります。
次に大事な〈食〉アイテム
今回は簡単な料理で済ませるつもりですが、気温のことを考えると、身体が温まるものが食べたいところ。なので、ひとり鍋が作れるように用意しました。

まずはキャンプ用ストーブ&燃料①。鍋料理を作るのと、飲み物を飲むためのクッカーセット④。夕食時は暗くなっているはずだから、LEDランタン②と、LEDヘッドランプ③も持たなくちゃ。
料理を作るのに、いちいち炊事場に行くのは面倒だから水筒⑤は持っていこう。食べる際には箸⑥も必要だし、調理にはナイフも使うかもしれないから、ナイフ付きのシステムツール⑦も用意しよう。
焚火台はどうしようか。クルマで参加する仲間が持ってくるだろうから、自分は持たなくていいや。だけど薪を細く割ったりするのを手伝いたいから、ナタ代わりの山刀⑧ぐらいは持参しよう。

壊れやすいLEDランタン、強い衝撃を与えたくないガスカートリッジなどは、ルームシューズに収納してからパッキングしています。
ルームシューズはテント内で過ごす際、足が寒いときにも使えます。
最後は〈衣〉アイテム+α
今回のキャンプは一泊だし、近くに入浴施設はないし、汗をかく季節でもないので下着は換えなくてもいいかな、なんて考えていますが、寒さ対策のための衣服は必要。

就寝中、急にトイレに行きたくなった際、いちいちライディングブーツを履くのは面倒だから、ビーチサンダル①があると便利。暖かい季節ならば、早めにブーツを脱ぎ、足をラクにしたいもの。
軍手②は焚火いじり、薪運びなどのために。
下着などの着替え③はひとつの袋にまとめておき、夜、気温が下がった時のためにインナー用ダウンウエア④も用意しました。週間天気予報で調べたら、最低気温がヒトケタらしいので。
これで〈衣食住〉別アイテムは揃いましたが、まだまだ気を抜いちゃいけませんね。

現代の必須アイテム、スマホの充電はどうするのよ、ということでポータブルバッテリー①と、充電ケーブル②。
ケーブルの脇にあるのは、ライターと、超小型LEDライト。100均で購入したこのライトはなくてもキャンプできますが、撮影時の補助灯に使うつもりで持ちました。
そしてトイレットペーパー③は、キャンプ場のトイレに紙がなかった場合はもちろんですが、食事の後、使い終わった食器をきれいにするのにも使います。紙で拭きあげ、あとは帰宅後に自宅で洗うのです。そうすれば、混みあう炊事場に向かわずに済みます。
そして洗面道具とタオル④。これは説明不要ですね。

キャンプ用リアバッグに〈衣食住〉別アイテムを詰め込みました。中央部に、かなり余裕があります。ここには当日スーパーで購入した缶ビール(たぶん多めに買うだろうからかなり重い)と食材が入ります。
事前に積載チェック!

キャンプ道具のバイクへの積載は何度もしていますが、クロスカブでキャンプに行くのは今回が初めて。当日、出発前に慌てないようにと、あらかじめ積載チェックをしてみました。
ふだん装着しているGIVIのリアボックスを外し、リアバッグを載せます。するとリアボックス取り付け用ベースプレートのツメが邪魔をすることが判明。なので、バッグとベースプレートのあいだに板を一枚かまして問題を解消。面倒くさがらずに、ベースプレートも外せばいいのに。でもまあ、この板があればキャンプサイトでサイドテーブル代わりに使えるかも。

キャンプ用マットは、ヘッドライトガードの上へ。
ストレッチコードできつく縛ると、マットが潰れてしまうので、伸縮性がゆるめのマジックテープ付きベルト(100均で購入)を使用。

レインウエアは、両足のあいだのセンターキャリア(通称:ベトナムキャリア)に。不意の雨でも、これならすぐに着られます。
さて、忘れ物防止のための〈衣食住〉別アイテム準備法、いかがでしたでしょうか。ほんの少しでも、みなさんのキャンプツーリングのお役に立てれば幸いです。
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