コロナ禍が収束して、ようやく平穏な日常が戻ってきた感がある今日この頃。ただ、あの人々の生活に甚大な影響を与えた流行り病は、人々の生活にいろいろな影響を残していった。
僕の場合、その一つが“人疲れ”だ。リモートワークが当たり前になり、いちいち出社しなくてよくなったのは僕的にも大歓迎だったのだが、最近の流れは逆。会社としてはリモートワークの弊害も色々見えてきたらしく、“出社要請”や“会議は対面で”なんてことも増えてきた。
通勤時間のないリモートワークに慣れてしまった身には、“1時間かけて電車で都内へ出る”という行為がものすごい負担に感じて、それだけで気が滅入ってくる。混雑する電車に揺られて都内へ通う生活を3日も続けると、“ちょっと一人になりたい”と思うことが多くなった。
『カイザーベルク城ヶ崎』はお一人様大歓迎!
そんな“人疲れ”によるストレス発散には、ライディングという物理的な孤独が作り出せるバイクが一番ってわけだが、最近さらに“人疲れ”の発散に最適なツーリングスポットを見つけてしまった。それがレッドバロンが運営する会員制リゾートクラブ『カイザーベルク城ヶ崎』だ。
カイザーベルクは現在、全国に6ヶ所あり、宿泊利用が可能なのは『カイザーベルク穂高』のみであとは全て日帰りの立ち寄り施設。今回紹介する『カイザーベルク城ヶ崎』も泊まることはできないのだが、それだけにちょっと違った使い方ができることに気がついてしまったのだ。
都心から3時間の程よい距離感
この『カイザーベルク城ヶ崎』、ライダーにとってはなんとも都合がいい場所にある。なんせ伊豆スカイラインの南側の終点である天城高原ICから18分という好立地。関東屈指の快走ワインディングを3本まとめて駆け抜て、程よい充足感が得られた頃に現れるのが『カイザーベルク城ヶ崎』というわけなのだ。
『カイザーベルク城ヶ崎』の面白いところは、かつては宿泊サービスをやっていたこともあり個室の用意があること。しかも、ここ伊豆高原は温泉付きの別荘地として有名な場所。『カイザーベルク城ヶ崎』にもしっかり温泉が引かれており、温浴施設を備えた「風林亭(ふうりんてい)」という離れまで用意されている。
先日、この「風林亭」を取材する機会に恵まれたのだがびっくりしてしまった。この1日1組の利用者限定の「風林亭」には大きな和室が2部屋ある他、専用の温泉浴室まで付いていたからだ。つまり離れの「風林亭」利用者は他に利用者に気をつかうなんてことも必要なく温泉が入り放題!! なんという贅沢だろうか。
「風林亭」や個室はリモートワークにももってこい
ここで『カイザーベルク城ヶ崎』の利用情報を整理しておくと、本館2階の個室利用が丸1日(10時〜16時)借りても2000円なのに対し、「風林亭」は5000円(税込/入湯税150円が別途必要)。料金に関してはちょっと高めな気もするが、利用時間入り放題の源泉掛け流しの温泉は何ものにも代え難い魅力。
最近は、貸切風呂なんてサービスのある日帰り温泉施設も増えてはいるが、日中とはいえ丸1日貸切で5000円なんて格安の施設は皆無。ツーリングを楽しんで温泉を独り占めして帰るだけでも価値があるってもんだ。
バイクで日常からの片道3時間の現実逃避の先に、貸切温泉付きの個室。ちょっと早起きして出かけるだけで極上の贅沢空間が手に入るというわけである。『カイザーベルク城ヶ崎』、これはもう“ライダーの隠れ家”と言ってしまっていい。
カイザーベルク城ヶ崎
●住所:〒413-0232 静岡県伊東市八幡野1041-46
●電話:0557-53-5511
●定休日:毎週木曜日(祝日は営業)・年末年始(12/31~1/3)
●営業時間:10:00~17:00
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