林道特集を組むなど、伊豆半島ツーリングを応援している我らがForR(特にワタシ)。首都圏・東海圏のツーリングライダーにとって聖地とも言える伊豆半島には7市6町があるけど、これまでライダーウェルカムを推進する自治体はなかった。
そんな中、伊豆半島の中で最も大きな自治体である伊豆市が、いよいよライダー誘致を具体化させそうだ。原動機研究部(伊豆の地域クラブ)の練習走行に来ていた際の“プライベートでの私的発言”とは言え、伊豆市長である菊地豊さんにその構想について伺った。
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7月の定例記者会見でライダー誘致について言及

田中:7月19日(火)に行われた伊豆市の定例記者会見でも、ツーリングライダー誘致に関する発言がありました。すでに具体的な動きはあるのでしょうか。

菊地市長:まだ具体的な計画までは進んでいないのですが、伊豆市としてツーリングイベントを企画しています。ライダーの皆さんに休んで頂きたい良い拠点があるんですよ。いまはオートキャンプ場になっているんですけど。

場所も山の中にあって良い所ですし、いわゆる周りの迷惑になる場所でもないです。一回イベントで使って頂いて「ライダーの皆さん、どうぞ」ということで。そういうことが、伊豆半島の中で「じゃあ、うちも」ということで他の自治体さんにも広がっていけばありがたいなと思っています。

住民のバイクへのイメージは決して良いものばかりではないが…

菊地市長:ライダーの皆さんは、実際すでに伊豆半島にたくさん来て頂いているのに、ちょっと、地域住民の皆さんには「バイクって危ないよね」というイメージが強いんですよ※特に県外ライダーによるバイク事故)。

「だから来ないでね」ではなくて、実際に来て頂いているので、では、我々も休める場所を提供したいし、ライダーの皆さんは安全に走ってくださいねと。そちらに誘導したほうが合理的だと思うんですよ。だから、まずは一回、オートキャンプ場でイベントをやってみたいなと思っています。

伊豆市が秋にツーリングイベントを開催する!?

田中:イベントの開催はいつ頃とお考えですか?

菊地市長:早くて秋でしょうね。10〰11月くらいかなと。紅葉が始まる前のその頃は、観光客が割と少ない時期でもありますからイベントもやりやすいと思います。雨が降る確率も低い時期ですし。

田中:伊豆スカイラインでのバイク事故など、ツーリングライダーの誘致施策については、以前から住民の反対意見もあるということでした。

菊地市長:今まではバイクの方たちは積極的に誘致してきませんでした。一般的な観光振興とかサイクリスト向けの施策とは違う立ち位置に置いていたのですが、我々が誘致しなくてもライダーの皆さんは実際に多いですから。

ライダーに走りやすい場所、休める場所を提供したい

菊地市長:伊豆半島は美しいふるさとです。観光の皆さんもいっぱいお出でになるのですが、その中でライダーだけ排除するのではなくて、我々も走りやすい場所とか休める場所を提供しましょうと。ライダーの皆さんも安全に走ってくださいねと。それで、お互いにWin-Winにしていきましょうというほうが、政策としては合理的だと思うんですよね。

田中:ありがとうございました。伊豆市は、道の駅伊豆月ケ瀬や駿河湾フェリー土肥港にバイク専用の駐車スペースを確保してくれるなど、ライダーフレンドリーな施策がすでに実現されています。今後の伊豆市のライダー誘致施策にも期待させて頂きます。

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