事実から述べましょう。2017年4月にデビューした「レブル250」……。さすがにその年の販売台数ランキングは中盤以降に留まりますが、翌2018年からは当のメーカーさんも驚くブッチギリの1位獲得が今に至るまで連チャン連チャン大連チャン継続中!? 文字どおりホンダバイクの『ドル箱』へと上りつめていった小粋なクルーザーの出世街道とは!?

●2019年型ホンダ「レブル250」カタログより。当時、すでに1日あたり約20台以上が売れていくというモードに入っており関係者もホクホクだった記憶が。そんな2019年と言えば……元号が「令和」へと改められ、イチロー選手が現役引退し、『天気の子』が興行収入ナンバーワンとなり、消費税が8%→10%へなった年ですね〜。第3次(なの?)タピオカブームも巻き起こり、筆者もブッといストローから勢いよく吸引して咽頭を直撃するキャッサバ芋のでんぷん玉に呼吸を止められそうになったことが何度もございます
ホンダ・レブルという傾奇者!【その9】は今しばらくお待ちください m(_ _)m
日本の市場でウケるとはホンダ自身も思っていなかった!?
前回紹介したデビュー時のプレスインフォメーションにも書かれていたとおり、主に北米のジェネレーションY(アメリカ合衆国において1980年代から1990年代に生まれた世代)と呼ばれるヤングメンたちへ向けて開発された「レブル250/500」。

●2017年4月発行ホンダ「レブル プレスインフォメーション」にも使われたレブルの世界観を表すイメージ図。タンデムシートの脱着が簡便なこともアピールポイントのひとつとなりました。しかしよくよく眺めて考えてみると妄想が捗るシチュエーションですなぁ。この女性はナンパされたのか? タンデムシートはどこに入ってた? 男性のヘルメットはどちら??? ……あ、大きなお世話ですね、すみません m(_ _)m
正直、「まぁニッポンじゃブームの終わったクルーザーなんて、そんなに数は出ないでしょ~」と広報担当者も割り切っていたような雰囲気がヒシヒシと伝わってきたものです。

●2010年代中盤の250クラスと言えば、ヤマハ「YZF-R25」(写真は2016年型)&「MT-25」が我が世の春を謳歌しておりました。確か2015年、2016年、2017年と3年連続で販売台数ナンバーワンの座に君臨していたはず……。カワサキ「Ninja250」も根強い人気でしたし、ナウなヤングは250ロードスポーツにお熱だったのですYO!
その証拠に2017年初年度の「レブル250/500」公式リリースに書かれていた年間販売計画台数は、250が1500台、500で1000台ポッキリでした。

●2017年型ホンダ「レブル500」。専用のヴィクトリーレッドも用意され、気合いも入りまくっていたのですけれどね……。以降、右肩上がりに人気を集めていった250とは対照的な販売推移となってしまいましたが継続は力なり。現在もしっかりラインアップに留まっており、軽量コンパクトかつ500エンジンならではのトルクフルさが刺さる人の需要に応え続けているのです
同じ250の新車で24万円近く価格差があったモデルも登場!
ほぼ同時期に出たアノ「CBR250RR(MC51)」が80万円前後という価格帯にも関わらず年間販売計画台数で3500台を計上していましたから、

●話題騒然となりましたよね〜、2017年型ホンダ「CBR250RR」シリーズ。正直、新生レブルが約1ヵ月前に登場していたことを完全に失念しておりました(今回の執筆で再認識)。それくらいコチラのインパクトが凄すぎた感……。往年のレーサーレプリカモデルと同じ車名! だったら並列4気筒かもと期待されつつ2気筒! それでもクラス最高(当時)の38馬力! 触ったら指が切れそうなデザイン! そして驚きの最たるものは税込み新車価格。ABSナシでも75万6000円〜77万7600円。ABS付きなら80万6760円〜82万8360円(カラーリングによって差があり)!! 「乗り出し価格が100万円に届きそうな250モデルなんて売れるのかぁ〜?」とバイク誌編集部内でも賛否両論ありましたが見事にスマッシュヒット!
レブルへの期待度は推してシルベスター・スタローン、いや推して知るべしでしたねぇ(^^ゞ。

●『ランボー』シリーズほかもいいですが、やはり筆者的にスタローンと言えば『ロッキー』ですね。ピンチのときは心の中であのテーマを流し、精神を鼓舞(^^ゞ。期待されてなかった(?)レブルも反逆の物語を紡ぎ始めます
駄菓子菓子!
レブル……特に「250」人気は発売開始後すぐにシュバババッと着火しました。
さまざまな体型を許容してくれるマーベラスなライポジ!
税抜きで50万円を切る仕様が選べるという低価格戦略はもちろん、それでいて安っぽさを感じさせないスタイリングやホンダならではの圧倒的な扱いやすさ。
そして何と言っても690㎜に抑えられたシート高と自由度の高すぎるライディングポジションが、老若男女を問わない大いなる安心感を担保してくれたのです。

●筆者も身長こそ178㎝ありますが座高1m超えの「座高イチ」(悪友が命名……勝新太郎か!)なので、足着き性がいいバイクのありがたさがよ〜く分かります。不意にバランスを崩したとき踏ん張れるのはもちろん、跨がったまま脚力だけで前に進んだり後退できるメリットは計り知れませんよね(Uターンや駐車時の方向転換だってラクラク!)
そして世は正にYouTube&各種SNS大流行時代!
店で見た、乗ってみた、買ってみた、カスタムしてみた、コケちゃった、修理代はいかほど……などなど驚くべき速報性とバラエティあふれる内容の情報がサクッと手に入る昨今。

●スマホひとつ手に入れりゃ誰も彼もが発信者となり全世界へ熱い想いや特技をアップロードできる……。考えてみりゃ凄いことですけれど、これこそが現在のリアル。You Tubeでもバイク女子というジャンルが大人気ですよね〜
生まれ変わったレブルに関するユーザー目線全開のレポートが広大なネットの海を駆け巡り、肩肘張らないでイジれるし、楽しくカッコよく移動できるという他には得難い魅力がライダー(予備軍含む)へとあまねく伝わっていったのです。

●低いシートにドカッと座り前傾姿勢もそこそこ、足をスッと前に出してステップへ置くライディングスタイルは傍目から見ても「おっ、カッコいいし楽そうだな〜」と思えるもの。「座高イチ」の筆者でも誌面映えする写真になっていたのには感動しました(プロカメラマンの腕がいいとも言えますが(^^ゞ)
思わず購入意欲が掻き立てられる色や装備を次々に展開!
2019年には「レブル250」に2色が追加されて全4色(昨今では珍しい)のカラーバリエーションに。

●2019年型ホンダ「レブル250」カタログよりカラバリ紹介部分を抜粋。ラインアップから明るい黄色が消えてしまったのは残念でしたが、ツヤ消しの渋い色は人気を集めていきました〜。なお、500は赤と銀が黒(新色)と銀(継続色)へ変更
そして「レブル250/500」の年間販売計画台数は、250が3500台で、500は500台へ……。
顔つきがガラリと変わり細かい変更を受けた2020年モデル!
そしてそして第2段ロケットへ点火したのが2020年に行われたマイナーチェンジ!

●販売台数がドカスカ高い領域へと跳ね上がっていく「レブル250」……その力強き勢いは人類を月へ運んだサターンV型ロケットのごとし!?
数多くの改良が施されるとともに灯火類は全てLED化され、今ではすっかりお馴染みになったポルシェ・カイエンかエヴァ弐号機か(笑)といった筐体の中で4つの光点が輝く精悍なヘッドライトへと変更。

●2020年型ホンダ「レブル250」カタログより表紙。当然ながらφ175㎜のアウターレンズ内に4眼インナーレンズ式LEDを配した新作ヘッドライトをド〜ンと目立たせておりますな。このカタチが登場してからもう6年ですか……。いまだ路上ですれ違うたびにドキッとしてしまうのは……恋!?(^^ゞ
同時にヘッドライトカウルやフォークブーツ&フォークカバー、ブラウンのカラーシートを備えた「レブル250 Sエディション」も颯爽デビュ~!

●2020年のマイチェン時に追加された純正アクセサリーもうまくセレクトして標準装備したというSエディション。マットアクシスグレーメタリックの車体にブラウンのカラーシートが配され、マーベラスな雰囲気!
数々のニューフィーチャーを導入したにも関わらず、標準車(ABS付き。ノンABS仕様は法令改正により消滅)の税抜き価格は54万5000円と変わらなかったのですが、消費税が2019年10月1日から8%→10%となったため、小売り価格は58万8600円→59万9500円(1万900円上昇)となってしまいました(涙)。

●2020年型ホンダ「レブル250」カタログより装備解説ページ。解像度を他の写真よりも上げていますので、興味があるところを適宜拡大しつつ読んでみてください m(_ _)m
なお、Sエディションは63万8000円という値札が付けられたものの、変更ポイントに高い価値を見出すライダーは数多く、一躍幅広い支持をGET!

●2020年型ホンダ「レブル250」カタログよりSエディションの写真を抜粋。このガチ決まりなカットで脳みそを焼かれたオーナーも多いのでは!?
リリースに明記される「レブル250」シリーズ合計の年間販売計画も9000台へと跳ね上がりました(ちなみに「レブル500」は450台へ……)。

●2020年型ホンダ「レブル250」。マイナーチェンジでの新色は表紙にも使われたマットジーンズブルーメタリックでしたが、継続色となるこのマットフレスコブラウンの人気が非常に高かった印象がございます。ちなみにもう1色はマットアーマードシルバーメタリック……どれも強そうな名前やねぇ(^w^)
この頃になると新生レブルを街中やツーリング先でも見かけることがとても多くなり、人気の大いなる盛り上がりを肌で感じたものです。

●人気車になると純正アクセサリーだけでなく各ショップのパーツもどんどん開発されていくという好循環がブンブン回り出し……。写真は車両カタログと同じ8ページで展開されたカスタマイズパーツカタログ(その一部を抜粋)。モリワキマフラーに替えると雰囲気が激変しますな〜!
しかしながら、世の中には暗雲が垂れ込めてきました。
そうです、コロナ禍です。

●全世界を大混乱に陥れた忌々しい存在、新型コロナウイルス(SARS-CoV2)……。壇蜜、いや三密(密閉・密集・密接)を避けるため社会構造自体が変わってしまいました
バイク業界も大いに影響を受けてしまった動乱の時代に新時代のレブルはどう立ち向かったのか。
次回はそのあたりを解説してまいりましょう!
あ、というわけで爆発的にヒットした「レブル250」と、同じ車体構成を持つ「レブル500」はカスタムパーツも非常に豊富。レッドバロングループには「パーツショップ日名橋」というお役立ちショップもありますので、そこにそろうパーツを活用したカスタムの相談もお気軽に~! まずは、お近くのレッドバロンで自分の趣味を主張する相棒となる車両を探してみてくださいね!
ホンダ・レブルという傾奇者!【その9】は今しばらくお待ちください m(_ _)m
