山梨県北都留郡小菅村は、秩父多摩国立公園内にある、多摩川の源流部に位置する村。人口は715人と小規模ですが、この村にある「道の駅こすげ」が充実していて魅力的で、休日ともなれば多くの行楽客が訪れる大人気の施設なのです。ぶっちゃけ、ここを日帰りツーリングの目的地にしても充分にアリなんじゃないかと思うほど。今回はその理由を4つ、ご紹介いたします。

奥多摩周遊道路から近い

道の駅こすげ

▲道の駅こすげ。山梨県北都留郡小菅村3445

 理由その1は、関東圏のライダーに人気の山岳ワインディングロード・奥多摩周遊道路から近いということ。
 奥多摩周遊道路を北側へ走り切ると、奥多摩湖の三頭橋に出ますが、ここから「道の駅こすげ」までは国道139号線でわずか8㎞。バイクなら10分程度で到着します。

奥多摩周遊道路

▲奥多摩周遊道路

 奥多摩周遊道路は約20㎞も続くワインディングロードですけれども、これは30分もあれば走り切ってしまう距離。だったら、せっかくですから道の駅にも立ち寄って、食事をしたりお土産を買ったりしつつ、ちょっと休憩するのはアリだと思うわけです。

たくさんのバイクが見られる

 奥多摩周遊道路へ行ったら、「道の駅こすげ」に立ち寄る。そう考えるライダーは、多いのでしょう。筆者が訪ねたこの日は10月の3連休の中日でしたが、道の駅の駐車場にはバイクが軽く100台以上は駐められていました。

道の駅こすげ

 「道の駅こすげ」の駐車場は、バイク専用の駐車エリアがしっかりと設けられています。それもかなり広範囲に渡って用意されているので、見渡す限りにバイク、バイク。スーパースポーツ、アドベンチャー、クルーザーなど種類も豊富、最新モデルもあれば絶版名車もあり、それを見ているだけでも楽しいのです。これが理由その2。
 これだけたくさんのバイクがある、ということは、それだけたくさんのライダーがいる、ということでもありますから、多くのライダーのファッションなり装備なりを拝見して「なるほどなあ」と感心したりして、これも勉強になります。

石窯で焼いたピザがうまい

道の駅こすげ

 「道の駅こすげ」には、小菅村の水で育った食材をふんだんに使った料理がいただける「源流レストラン」があります。店内にはピザを焼くための石窯があり、本格的なピザが手軽な金額で味わえるところも魅力。これが理由その3。
 モッツァレラチーズやフレッシュバジルのピザマルゲリータ、4種のチーズと小菅産ヒラタケのクワトロフロマッジョなどありますが、筆者が好きなのは、こちら。

道の駅こすげ

 小菅産ヤマメのアンチョビとヒラタケを使ったクリームピザ(1,400円)。
 渓流の女王、ヤマメ。そのアンチョビって、珍しくないですか? 筆者は小菅村以外でヤマメのアンチョビを見たことがありません。
 ピザは直径30㎝ほどありますので、食べ応え充分。

道の駅こすげ

 ヤマメのアンチョビは、程よい塩気で旨味もたっぷり。
 ヤマメのアンチョビそのものはこちら、「道の駅こすげ」の物産館で販売されています。

道の駅こすげ

 自然豊かな小菅村で育った野菜や特産品を、数多く取り扱う物産館。家で帰りを待つ家族に、ここでお土産を買うのもいいです。

道の駅こすげ

 ヤマメのアンチョビは、1188円。筆者はこのアンチョビとキャベツを使って、家でパスタを作ったことがありますが、おいしかったですよ。おすすめです。
 ヤマメのアンチョビの他には、ヤマメの塩焼き、ニジマスの塩焼き、イワナの一夜干しなども。さすがは多摩川源流の村です。保冷剤(20円)と保冷バッグ(100円~)も用意されていますので、バイクでも安心してお買い求めを。

日帰り温泉が併設されている

 ツーリングの目的地に「道の駅こすげ」はアリだと思った4つの理由、最後は日帰り温泉「小菅の湯」が併設されているということ。

小菅の湯

 施設利用料金は、大人800円。高アルカリ性温泉の「小菅の湯」は、肌がつるつるになることから「美人の湯」として人気だそうですが、筆者としては、内風呂の他に露天風呂、壺の浴槽にひとりずつ入る五右衛門風呂、強力なジェット噴流のジャグジー風呂、のんびり浸かれる寝湯、肩や背中に心地いい打たせ湯など、いろいろと楽しめるところがお気に入り。

小菅の湯

 「小菅の湯」は源泉の温度が30度ぐらいなので加温が必要とのこと。加温には、地元で伐採された間伐材が有効活用されているそうですから、素晴らしいじゃないですか。
 薪で沸かしたお湯って、気持ちいいんですよね。しかも温泉。ダブルの効果で体が温まります。
 ということで、道の駅こすげ。気になる方は公式サイトで各施設の営業時間などをお確かめの上、愛車でお出かけください。
 ではまた!


■道の駅こすげ
■小菅の湯

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