1985年4月に登場するや従来のジャメリカンとは一線を画したロー&ロングな秀逸スタイリング! かつ割安感全開のお求めやすさ! さらに圧倒的な乗りやすさ! などが口コミで拡がっていき、好調なセールスを記録していったホンダ「レブル」。その存在はライバルメーカーを巻き込んでいく1990年代クルーザー狂想曲の嚆矢となりました~!

1988年型レブルアクセサリーカタログ

●250で45馬力だ、400なら59馬力だ、アルミフレームだ、フルカウルだ、筑波○秒だ、最高速200㎞/hオーバーだ!とバイクギョーカイ的にはとてもカシマシイ世の中だった1985年、21馬力の妙にカッチョいいモデルがシレッと登場……。完成度の高さからレプリカブームに乗り切れない層の心をガッチリつかみ、早々に一定以上の存在感を発揮しはじめた初代「レブル」。写真は1986年型のアクセサリーカタログ表紙なのですが、イケイケドンドンな雰囲気が伝わってきますね〜

 

 

ホンダ・レブルという傾奇者!【その2】はコチラ!

 

ホンダ・レブルという傾奇者!【その4】は今しばらくお待ちください m(_ _)m

「速い=エライ!」の時代に咲いた一輪の(反逆的な)花!?

 

意外と見過ごされがちな事実なのですが、初代「レブル」の歩みはレーサーレプリカブーム爆発期とバリバリ同時進行だったのです。

 

 

デビューした1985年4月と言ったら4スト250クラスで初めて45馬力を達成したヤマハ「FZ250フェーザー」登場と同じ月……。

FZ250

●1985年4月1日に49万9000円で発売されたヤマハ「FZ250 PHAZER(フェーザー)」。ヤマハ公式による熱い開発ヒストリーはコチラをご確認いただきたいのですが、45馬力! レッドゾーン1万7000回転! ……いやもう衝撃的としか言いようがないデビューでしたねぇ〜。時はまさにケニー&平の鈴鹿8耐参戦に向けてヒートアップしている最中! バイク雑誌にはフェーザーに跨がった(試乗した)キングの写真&記事が掲載されまくり、高3だった筆者は受験勉強そっちのけでヤマハの4スト攻勢に痺れまくっていたものです〜(^^ゞ

 

 

今回資料をほじくり返してみて「そうだったよな~」と改めて新鮮な感動を覚えました

レブル_1985

21馬力! 33万9000円(写真のSTD。スペシャルは34万9000円) で1985年4月30日にリリースされたホンダ「レブル」。ちなみに同じ月にはヤマハ「FZ750」、スズキ「RG500Γ」、ホンダ「VT250Fインテグラ」、ホンダ「XLR250R」ほかキラ星のようなモデルたちもゾクゾクとデビューしております!

 

 

そんな「レブル」はモロモロ寸足らずイメージなジャメリカンから決別する、流麗でナイスな仕上がりっぷりの良さが口コミでジワリジワリとライダーの間で広まっていき、さらに人気へ拍車がかかりだす初のマイナーチェンジを敢行した1986年11月……

レブルスペシャル

●デビューから1年半余りの1986年11月に大規模なマイナーチェンジを受けて登場した「レブル」(写真はスペシャル)。ツインキャブレターを採用して最高出力は21馬力から22馬力へアップ。それなのに燃費は55.0㎞/ℓから55.2㎞/ℓ(50㎞/h定地走行テスト値)へ向上させてきたのは流石ホンダ!? 価格はSTD=34万9000円、スペシャル=36万9000円となりましたが、まだまだ割安感は全開でした!

 

超高性能車両がどんどん高額化していくなかで存在感を発揮

 

……といえば、打倒ヤマハ「TZR250」に燃えるホンダ「NSR250R」がデビューした翌月ッスよ。

NSR250R_1986

●マイチェン「レブル」よりちょっと前。1986年10月に最高出力45馬力、最大トルク3.6㎏m、乾燥重量125㎏、55万9000円というプロスペックな内容で登場したホンダ「NSR250R」。この後も矢継ぎ早に大改良を繰り返し2ストレプリカの覇権を奪取したことはご存じのとおり。片やギャンギャン、片やトコトコ……。開発陣は同じ社屋のなかでお互いの車両をどう見ていたのでしょうか(^^ゞ

 

 

ちなみに当時のスポーティモデルは走行性能でライバルを圧倒すれば人気も爆発販売台数だって超絶うなぎ上りという図式が確立していましたから4メーカーともレーサーとの同時開発が当たり前のこととなり、日進月歩……いや秒進分歩で新しいメカニズムが投入されていた狂乱の時代!?

TZR250SPR_1995

●ちなみに「NSR250R」のライバルとして鍔迫り合いをし続けたヤマハ2ストレプリカの終着点が1995年に発売された「TZR250SPR」。新設計されたアルミデルタボックスフレーム&キャブレター、トリプルYPVS、倒立式フロントフォークなどなどなどなど当時の最新テクノロジーがテンコ盛りされて税抜き78万円(1993年型の「TZR250R SP」は89万円!)。なのに当時あった馬力規制で最高出力は厳密に40馬力ぽっち……。そりゃぁ血気盛んな若者も萎えるというものです

 

 

ナウなヤングユーザーも国産メーカー四つ巴バトルの熱気に当てられて時給700円台のアルバイトを必死こいてこなしまくり、やっとの思いで手に入れた札束をピカピカ☆フルカウルの超高性能マシン入手へとつぎ込んでいたものでした……(遠い目)

一万円札福沢諭吉

●当時の一万円紙幣といえば聖徳太子サンだったよな〜とググってみれば、1986年1月4日に発行(支払)が停止してたんですね! 1984年11月1日から見慣れた福沢諭吉サンが流通を開始しておりました。忘れてたナァ〜

 

 

閑話休題。

 

 

そんな奔流のようなレプリカブームというメインストリームからすれば傍流扱いだったかもしれませんが、「レブル」の見過ごせないヒットぶりは他メーカーを刺激して魅力的な250クルーザーのフォロワーを生み出すことになります。

 

新時代の250コミューターをゾクゾク登場させる呼び水に!

 

1987年3月にカワサキは「エリミネーター250」を38万9000円で発売開始!

エリミネーター250

GPZ・GPX250R系の並列2気筒エンジン(40馬力)を迫力ある低い車体へと搭載。前年に登場した「エリミネーター400」はシャフトドライブを採用していましたが、こちらはチェーンドライブのまま。シート高は690㎜ですけれど「レブル」はさらに低い660㎜だったんですね〜

 

 

初代ニンジャこと「GPZ900R」の心臓を譲り受けるドラッグレーサー的なイカツイ車両として1985年に登場した「エリミネーター(900)」……そのマッチョなイメージをうまく軽二輪に落とし込んだ250版は400同様、スマッシュヒットを記録いたしました。

エリミネーター900

●こちらが元祖カワサキ「エリミネーター(900)」! オーバーナナハンは正規に売ってはならぬ規制(?)のあった日本向けには「エリミネーター750」も用意されました。そんな第一次エリミネーターの系譜はコチラをご覧ください〜

 

 

ヤマハも負けじと1988年1月、なんと新規に空冷Vツインエンジンまで開発しちゃった「XV250ビラーゴ」をデビューさせて猛追してきました。

XVビラーゴ250プルバック

●ヤマハ「XV250 Virago プルバックハンドル仕様」。シリンダー挟み角が60度という248cc空冷4ストV型2気筒エンジンはテイスティ志向の最高出力23馬力でトコトコ「レブル」を意識!? シート高は685㎜

 

 

ハンドルバー形状をフラットorプルバックのどちらかで選べるようにしたのも慧眼でしたネ。

XV250ビラーゴフラット

●ヤマハ「XV250 Virago フラットハンドル仕様」。価格はどちらを選んでも38万9000円! 開発陣の意気込みが伝わってくる資料はコチラ!

 

400㏄クラスには超横綱「スティード」が降臨してきた!

 

ちなみにエリミネーター(意味は「排除するもの」)とビラーゴ(同「じゃじゃ馬娘」、「口やかましい女」、「お転婆娘」……(^^ゞ)という両ブランドとも400、750、リッタークラスほかに兄弟車が存在しており、

XV1100ビラーゴ_1996

●ヤマハVirago(ビラーゴ)シリーズの最高峰モデルが「XV1100ビラーゴ」(詳細はコチラ)。ハーレーともまた違う美しさを放つ至高の空冷Vツインクルーザーだったのですよ

 

 

上級モデルへとステップアップを誘う戦略を取っていましたが、ホンダは初代たる「レブル」の称号を250クラスに留め、その上は「スティード400/600」、

スティード400_1988

1990年代のクルーザーブームを席巻したといっても過言ではないホンダ「STEED(スティード)」。写真は400のフラットバーハンドルですが、ティラーバーハンドル仕様も同価格……59万9000円で選べました(62万9000円だった「スティード600」はティラーバーハンドルのみ)。正直、発売当初は微妙な雰囲気が流れていたのですが、1990年6月にシートバック(背もたれ)を標準装備するや、なぜか爆発的な人気を獲得していきました!

 

 

750㏄クラスは「V45マグナ」、「シャドウ」などとして細分&区別化

V45マグナ

●1987年4月に発売されたホンダ「V45マグナ」。1982年に登場していた「VF750マグナ」から受け継いだ748㏄水冷4ストV型4気筒DOHC4バルブエンジン(77馬力/6.6㎏m)をマッチョな車体に搭載したパワークルーザー……。いやなんなんですかこのカッコよさは! 世はまだまだビッグバイク免許が限定解除時代だったので数が見込めず欧米向けモデルを特別予約販売しただけなので、知らない人も多いのではないかと。当時価格は74万9000円……何台日本に入ってきたのでしょうねぇ

シャドウ1986

●あ、いつでも買えるホンダナナハンクルーザーとしては、1986年4月から「シャドウ」が69万8000円でリリースされておりました。749㏄水冷4ストV型2気筒OHC3バルブエンジンは60馬力/7.0㎏mを発揮。「レブル」、「マグナ」、「スティード」、「シャドウ」……以降、ホンダクルーザー各ブランドはエンジン形式も排気量もスタイリングイメージもバラッバラの大シャッフル状態となっていきます(^^ゞ

 

 

現在の「レブル」フォーメーションとは真逆の展開だったのですね……。

レブル250

●2017年型初代「レブル250」。249㏄水冷4スト単気筒DOHC4バルブエンジン(26馬力/2.2㎏m)

レブル500

●2017年型初代「レブル500」。471㏄水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブエンジン(46馬力/4.4㎏m)

レブル1100

●2021年型初代「レブル1100」。1082㏄水冷4スト並列2気筒OHC4バルブエンジン(87馬力/10.0㎏m)。……排気量もエンジン形式もまるで違うもののデザインテイストは同じで、誰が見ても「あっ、レブルだ!」と分かる販売戦略が取られています。これが現代の最適解!?

 

仁義なき250クルーザー戦線は激化の一途へ!

 

さて、強力なライバルが出現してきたのを受けてホンダも1988年6月から「レブル・スペシャル」にフラットバーハンドル仕様を追加して対抗いたしますが、

レブルスペシャルフラットバー

●1988年6月から発売が開始されたホンダ「レブル・スペシャル」のフラットバー(一文字)ハンドル仕様。当時価格は36万9000円で国内年間販売計画は5000台(!)とリリースにはありました

 

 

カワサキ「エリミネーター250」は1988年3月に「エリミネーター250SE」

エリミネーターSE

ビキニカウルを装備し、ブラックアウトされた車体が精悍なSE(写真は1989年版[39万8000円]で、デビュー時の1988年モデルはアンダーカウルとリヤショックユニットのサブタンクがなく39万4000円でした)……。街でよく見かけた記憶!

 

 

1989年には「エリミネーター250LX」を追加でリリースするなどユーザーの選択肢は拡大していくばかり。

エリミネーター250LX

スポークホイールを採用し、各部にメッキパーツを配することでトラディショナルな雰囲気を追求していたLX(39万8000円)

 

 

気が付けば1989年4月カワサキ「ゼファー」が発売されバイク市場は大きく様変わりしていくのですが、大ブームを巻き起こしていくネイキッドムードのよく似たクルーザーというジャンルもまた1990年代に大きく花開いていくのでした……。

CD250U

●突然ですが「レブル」と心臓を同じくする兄弟車?として是非紹介しておきたかったのが1988年4月に登場したホンダ「CD250U」。なんと軽二輪ビジネスモデル! 1986年にジャメリカン(^^ゞヤマハ「SR250」のシングルエンジンを活用した「YD250」が一定以上の人気を得たためホンダも同様の手法で追撃した……のかな!? 写真はシングルシートタイプで31万9000円ダブルシートタイプも33万円で用意されていましたが1年こっきりでディスコン

CD250U

●こちらがダブルシートタイプ。いや、普通にカッコイイし超絶な過積載&過走行も楽勝でクリアしそうな雰囲気。今出ていたらスズキ「Vストローム250」対抗馬としてヒットしていた!?

 

 

次回はそんな時代に昭和レブルがどう奮闘したのかをご紹介いたします!

CD250Uカタログ

●しつこいようですが「CD250Uシングルシートタイプ」カタログ……。気付かれましたか? はい、驚くべきことにダブルシートタイプは別にカタログが作られていたのですヨ!

CD250Uカタログ

●それがコレ。モデルさんこそ同一人物っぽいですが、ちゃんとロケ地は変わってます(笑)。なんというバブル! それなのに「CD250U」はデビューした1988年型が最終モデルに(涙)

 

 

あ、というわけで「昭和レブル」に追いつけ追い越せと投入されたライバルともども、250クルーザー群は扱いやすく車検もナシでリーズナブルさ抜群! 新車がいいなら「レブル250」だってレッドバロンで購入できます。日本を網羅する巨大ネットワーク事故や故障への対応も万全ですので、お近くの店舗でアナタだけの「鉄馬」を探しましょう!

 

 

ホンダ・レブルという傾奇者!【その4】は今しばらくお待ちください m(_ _)m

 

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