1990年代に入るやネイキッドブームの超過熱ぶりと同調してクルーザージャンルも絶好調モードへ突入! 250&400クラスを中心に上はリッターオーバーから下は原付一種まで多彩なモデルが次々に市場へと投入されていきました。2ストと覇権を争った4ストVツイン搭載車まで登場し……!? 今思い返せば夢のような日々を振り返ってみましょう!

2025年型レブル250eクラッチ

●2025年1月に発売された現在最新のホンダ「Rebel 250 E-Clutch」。1985年に登場した「レブル」というブランドが(紆余曲折はあったものの)40年後の今、現役バリバリでベストセラー街道をひた走っていると考えるとグッとくるものがございますね〜。500と1100の兄貴分も人気アリアリ。そしてあれほどいたライバルたちは……!?

 

 

ホンダ・レブルという傾奇者!【その3】はコチラ!

 

ホンダ・レブルという傾奇者!【その5】は今しばらくお待ちください m(_ _)m

ヒジョ〜にゴリッパな原付一種クルーザーもあったのです!

 

絢爛豪華たる1990年代クルーザー群の話をする前に、忘れてはならない存在に触れておきましょう。

 

 

それがホンダ「ジャズ」

1986年型ホンダジャズ

●1986年型ホンダ「JAZZ(ジャズ)」……。1980年に登場した「ラクーン」、1982年デビューの「MCX50」と2スト原付アメリカンの世界ではヤマハ「RX50スペシャル」やスズキ「マメタン50/E」らの後塵を拝していたホンダが4ストエンジン(4馬力)+本格的なクルーザースタイルで反撃開始! 当時価格は19万9000円でした

 

 

『個性あふれる本格的アメリカンスタイルの50㏄スポーツバイク』と1986年4月14日に発表されたニュースリリースに明記されているとおり(発売開始は4月30日)、ティアドロップ(涙滴)型フューエルタンクに長いホイールベース、前方へ長く傾斜したフロントフォークなどは、まさしく前年4月30日にリリースされた昭和レブル……いや初代ホンダ「レブル」のイメージそのまんま。

ジャズ斜め

●こちらも1986年型ホンダ「ジャズ」。イメージカラーでもあった青は有名なので、あえて赤とベージュをご紹介。以降、小改良とカラーチェンジを繰り返して1997年モデルまで生産が続けられた長寿車として活躍(最終型は税抜きで25万9000円……)。今もたま〜に走っている姿を眺めてはホッコリしています(^^ゞ

 

 

ロー&ロングの小粋なクルーザーとして老若男女を問わず幅広い支持を集めました。

AV50_1982

●今をときめく漢(?)カワサキ!も1982年に49㏄4スト単気筒OHC2バルブエンジンを搭載した「AV50」をデビューさせていました。気合いの入った造りでしたが当時は2ストジャメリカンの最盛期で……。1986年型を最後に生産終了したのですけれど、あと数年続けていれば追い風がきていた!?

 

多くのライダーたちがノンビリ走る快感に目覚めていき……!?

 

レーサーレプリカーブームにおけるヤマハ「RZ50」やホンダ「MBX50」、スズキ「RG50Γ」などの例を挙げるまでもなく、バイクライフ登竜門である原付一種クラスで注目すべきモデルが登場すると、かくいうジャンル自体の隆盛にも大きく関わってくるもの。

●1981年に登場した初代ヤマハ「RZ50」。前年衝撃のデビューを果たした「RZ250」と同様、当時としては画期的な水冷エンジンを搭載し、最高出力7.2馬力(最高速度90㎞/hオーバー!?)を誇示! かくいう存在がスーパーゼロハンブームを牽引し、ステップアップしていったライダーたちやそれに応えるマシン群が空前絶後のレーサーレプリカーブームを形作ったと言っても過言ではないでしょう。裾野が広ければ広いほど乗っかる山は高くなれるのですから

 

 

実際、筆者の周囲(取材対象者含む)でも「ジャズ」購入を皮切りに「レブル」、「スティード」(or ヤマハ「ビラーゴ」等々)のようにクルーザー道を順調にステップアップしていかれたライダーたちが多数いたものです。

ステップアップ

敷居の低いモデルからスタートして楽しく乗りこなし、より大きな車両へ挑戦していく……。安全バイクライフの王道でもありますね。あ、レッドバロンでは今年も『ステップアップ試乗会』やってますよ〜

 

 

そんな新時代のクルーザーブームを牽引していったホンダ「レブル」は1990年に大規模な仕様変更を敢行!

 

 

サイドカバーまわりやカラーリングだけでなく、エンジンはシリンダー形状やヘッドカバーまで一新してきたではあ~りませんか。

1990年型レブル

●1990年2月10日にリリースされたホンダ「レブル」(写真はフラットバーハンドル仕様)。どうしてもエンジンの造形に目がいってしまいますが、660㎜という低さを誇ったシートは表皮をゆったりとした縫製へと変更したり、さらにブレーキペダルやサイドカバーなどにも重厚なクロームメッキを施したりすることでゴージャスさを演出!

 

 

よく見ればクランクケースのデザインまで変えられており、莫大なコストが発生する金型の刷新を行ってまでゴロンとしたパワーユニットのカタマリ感を追求してきました。

 

より「らしい」ライバルの存在が「レブル」の改良を加速させた

 

このビッグなマイナーチェンジには驚きのVツインエンジン新規開発を行なってまで猛追してきたヤマハ「XV250ビラーゴ」の影響が全くなかった……とは言えますまい。

XV250ビラーゴスペシャル_1989

●デビュー翌年の1989年に追加されたのがヤマハ「XV250 ビラーゴ スペシャル プルバックハンドル仕様」。バフクリア仕上げのクランクケースカバーや塗り分けされたリヤフェンダーなどなど、各部の質感を向上させた仕様がスペシャル。ハンドルがプルバックかフラットの2タイプから選べたのは標準モデル同様でした。クルーザー人気の頂点に位置する存在がアノ米国Vツインメーカーでしたので同様のエンジン形式を持つビラーゴは着実に人気モデルへ……

 

 

プルバックハンドルとフラットバーハンドルのどちらかから選べるようになったのもビラーゴと同じですし。

レブル_1990プルバック

●1988年に出たフラットバーハンドルの「レブル スペシャル」はあくまで追加モデル扱い。2種類のハンドルのどちらか一方を正式に選べるようになったのは、この1990年型「レブル」からなのですね(写真はプルバックハンドルバー仕様)。どちらを選んでも税抜き当時価格38万円

 

 

ちなみに1992年3月に発売された兄弟車とも呼べるホンダ「ナイトホーク250」のエンジンは1989年までの「レブル」と同じ外観(^^ゞ。

ナイトホーク250_1992

●1992年型ホンダ「ナイトホーク250」。登場当時のプレスリリースでは『軽快で素直な走り味をもつシンプルなアメリカン・スタイルのロードスポーツバイク』と紹介されていました。税抜き当時価格は34万9000円と超絶リーズナブル! ……だったのですが大ヒットには至らず

●写真は1994年型ホンダ「ナイトホーク250」カタログより。『アメリカン〜』の惹句は消えてなくなりシンプルで飽きのこないスポーツバイクであることを主張。1992年に登場した「CB750(セブンフィフティ)」のようにカラーリングを一工夫しただけで大化けしたのではないかと……たらればな妄想は膨らみます

 

 

モデルごとのイメージに細かく配慮&対応していたのですね。

 

「クルーザーだったらやっぱりVツインでしょ!」との声が大きくなり!?

 

またカワサキは1987年にデビューした「エリミネーター250」をベースに、スタイルの方向性を変えた「エリミネーター250SE」と「エリミネーター250LX」を相次いで登場させ、一定以上の支持を得ながら1990年代の中盤まで駆け抜けていきます。

エリミメーター250SE_1996

●カワサキ「エリミネーター250 SE」としては最終型となる1996年モデル。バックミラーがブラックアウトされた角形デザインとなり精悍さはマシマシ! 兄弟車たる「エリミネーター250 LX」も1996年型で生産終了。それでカワサキの250クルーザーは打ち止めかと思いきや……!?

 

 

なぜかスズキは1990年代後半まで250クルーザーに熱心ではなく(もっと言えば400クラスでも)、たわわに実ったオイシイ市場をみすみすスルーしていた印象が拭えません。

サベージLS400_1987

●1987年にデビューしたスズキ「SAVAGE(サベージ)LS400」。前年に登場した650版同様の車体構成で迫力満点のインパクトを受け継いだシングルクルーザー。10年後には「テンプター400」へ活用されることになる396㏄空冷4スト単気筒OHC4バルブエンジンは24馬力/2.7kgmという実力で、独特の鼓動感が病みつきとなった趣味人も少なからず存在……したのですが、当時は250・400クラスにもVツインエンジンを所望するライダーが圧倒的に大多数……。かくいう要望へスズキがようやく応えた1994年の「イントルーダー400」まで孤軍奮闘し、役目を終えた(?)「サベージ LS400」は1995年型が最終モデルとなりました

 

 

さて、「レブル」に話を戻すと1992年にはカラーリングを一新して渋さに磨きをかけ、

1992年型レブル

●筆者にとって1992年型のホンダ「レブル」といえば、このリバーミストブルー×トワイライトグレー! タンクとシートにシックでおしゃれなベージュを採用しており写真を見た瞬間「オッシャレ〜!」とのけぞったものです。路上でもめちゃくちゃ映えてましたね(ほぼほぼ可愛いお姉さんが乗っていたこともありますが(^^ゞ)。なお、ハンドルどっちか選べ方式はさりげなく消失し、写真のプルバックハンドルのみとなりました。税抜き当時価格は39万8000円……

 

 

さらに約2年後となる1994年にはマフラーを右2本出しにするなど、より一層こだわった仕上がりへ……。

1994年型レブル

●1994年2月14日から販売が開始された最後のマイナーチェンジを受けた「レブル」。目につくのはやはり迫力ある右側2本出しマフラーですが、より低めで幅広化したハンドル形状もポイント。のみならず切削加工仕上げのトップブリッジへインジケータランプを埋め込むとともにイグニッションスイッチを燃料タンク左下へ配置。また、手になじむソフトタイプのグリップラバーやメタルワイヤーのロールを施したフロントブレーキホースも新採用。さらに大径化したヘッドライトのケース内に配線類を内蔵することで、すっきりとしたハンドルまわりを実現するなど細部に至るまでグレードアアアアア〜ップ! まぁ税抜き当時価格も大幅アップで41万8000円となってしまいましたが……

 

 

しかし同年6月、最大のライバルが同じホンダから登場してしまいます。

 

 

それが「V-ツインマグナ」!

1994年型Vツインマグナ

1993年の東京モーターショーでアンベールされたとき「ウソでしょ?」というのが、2ストRZに4ストで勝負を挑んだ1/2NRこと初代「VT250F」に魂を焼かれた筆者の偽らざる気持ちでした。一時期は43馬力にまで上りつめた珠玉のスーパースポーツ向けシリンダー挟み角90度・249㏄水冷4ストV型2気筒DOHC4バルブエンジンが27馬力までデチューンされ、空冷っぽいフィンまで施されてクルーザーの心臓になってしまうとは……。しかし1994年6月25日に実車が発売され、広報車を何度となく借り出しているうち「……アリだな」とあっさり心変わり。とにかく仕上がりっぷりが抜群だったのです!

 

 

「やっぱクルーザーはV型2気筒エンジンじゃなくちゃね~」といったカタチから入りたいユーザー層へ向けたホンダからのダイナマイト級に強すぎる回答ともいえ、登場するやいなや人気は大爆発!! 

1994年型Vツインマグナ

●改めまして1994年型ホンダ「V-ツインマグナ」。大きく寝たフロントフォークから始まるロー&ロングっぷりを極めたボディに紛う事なきVツインエンジンが収まり、衝撃的なリヤのディッシュホイール右側2本出しショートタイプメガフォンマフラーのエンド部が覆い被さるという文句のつけどころがないスタイリング。シート高はレブルより30㎜高い690㎜、車両重量はレブルより29㎏重い183㎏でしたが兎にも角にも扱いやすい走行性能が与えられていました。税抜き当時価格は53万9000円と同年式の「レブル」より12万円以上高かったのですけれど多くのユーザーの目はコチラへ……

 

 

「レブル」はどうなってしまったのか……? 

 

 

それは次回のお楽しみ、ということで m(_ _)m 。

マグナ750

●なお、1982年の「VF750マグナ」、1987年の「V45マグナ」に続き、第3のマグナとして1993年7月に登場したのが写真のホンダ「マグナ」でした。748㏄水冷4ストV型4気筒DOHC4バルブエンジンをロー&ロングかつマッチョなボディに包み込んでいますね。よく見れば各部のデザインエッセンスは「V-ツインマグナ」そのまんま(^^ゞ。まだビッグバイク免許が高嶺の花だった時代には購買欲をくすぐる有効な手法だったとも言えます

 

 

あ、というわけで爆発的ブームを起こした1990年代のクルーザー群はモデルも多彩で丁寧に乗られている車両が大多数、かつレッドバロンが誇る『5つ星品質』の中古車なら保証はもちろん交換パーツも心配ナッシング! 日本を網羅する巨大ネットワークで事故や故障への対応も万全ですので、お近くの店舗でアナタだけの「鉄馬」を探しましょう!

 

 

ホンダ・レブルという傾奇者!【その5】は今しばらくお待ちください m(_ _)m

 

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