初めてのバイクを買うにあたってレッドバロンを選んだ話はすでにさせてもらった。右も左もわからない初心者時代、とにかく旅先でのトラブルが不安だった僕は日本全国に店舗展開しているレッドバロンを選んだのだ。実際、パンクに、チョークワイヤー&メーターケーブル断絶など、色々な修理を旅先でしてもらったり。大変満足したのだが、一つだけ後悔したことがある。それは購入時にオイルリザーブシステムに入会しなかったことだ。
オイルリザーブシステムとはなんぞや? レッドバロンのホームページの文章を引用すれば、
「一定量のオイルをリザーブし、いつでも全国どこのレッドバロンでも手軽にオイル交換。缶で持ち帰ると小出しができない、保管が難しいなどの問題を一気に解決したレッドバロンならではの画期的なシステムです。」
とのこと。当然、購入時に入会をおすすめしていただいたのだが、経験の乏しかった僕は「オイル交換は自分でやります! 大丈夫です!」と断ってしまったのだ。
“オイルリザーブはいらない”と断ってわかったオイル交換の面倒くささ
もともと自転車旅行をしていたこともあり、日々のメンテナンスに対しての耐性があった僕は、本気でオイル交換くらいは自分でするつもりだった。さすがに慣らし運転終了後の1000km点検はお店でみてもらい、さらに3000km走ったところでいよいよオイル交換にチャレンジ! この日のためにお店でサービスマニュアルも注文し、意味がわからないながらにヒマがあれば眺めていたのだ。それに1000km点検時にメカニックの動きをじっくり観察してたしね。
初めてのオイル交換は感動的!
必要な量のオイルも買ったし、使用済みオイルを捨てるための廃油処理パックも買った。今になってみると、どうしたのかわからないがドレンワッシャも揃えた記憶がある。多分、僕のことだから1000km点検時に使用済みのドレンワッシャをもらって帰り、バイク用品店で同じサイズのドレンワッシャを買ったりしたのだろう…。だが、いざ作業をはじめてみると、車載工具の17㎜オープンスパナでは短すぎて力が入らず、ドレンボルトが緩められないという事態に陥った。色々買い揃えてしまい引っ込みがつかなくなった僕は、ボルトをナメそうになったところで工具を買い足す決心をする。庭に広げたメンテ用品をそのままにバイクに跨ってホームセンターへ。一番安いボックスレンチのセットを買ったのだ。今見ると恐ろしく精度が悪く、よほどのことがないかぎり使いたくない工具だがドレンボルトは緩んでくれた。ドバドバと流れるオイル。自分の愛車を自分で手入れする楽しさはやはりひとしおである。自転車もそうだが自分の手でメンテナンスすると不思議と愛着が増すというか、より近い存在になるというか、本当の意味で俺の愛車になった気分さえする。やっぱり楽しいぜ! メンテナンスは!…なんて純粋に思えたのは3、4回目までだった。メンテナンス自体は好きで、エアクリーナーフィルター交換なんかも自分でやった記憶があるのだが…。
オイル交換はお店でやるのが手っ取り早い
オイル交換はメンテナンスのなかでもちょっと特殊だ。というのも毎回オイルという“交換するもの”が必要なのはもちろんだけど、交換した“廃油の処理”が面倒だったり、交換のために買ってきたオイルが微妙に残ったりする。余った分は次回に…なんて思うのだが、オイルは空気に触れてしまうと劣化が始まるなんて話を聞いてしまうと、なかなか気持ちよく使えない。手も汚れるし、オイルを全部なるべく抜こうとすると時間もかかる。手間を考えるとよっぽどお店で交換してもらった方がいい気がしてくるのだ。
ということで今回の話は、“これからレッドバロンでバイクを購入するなら、オイルリザーブシステムを利用した方がいいよ?”という先輩からのアドバイスだ。僕のようにメンテナンスがしてみたいならやってみればいいと思う。ただその場合にもオイルリザーブシステムには入会しておくことを強くおすすめする。少なくとも社会人になると、自分でオイル交換して時間を使うくらいなら、さっさとお店で交換してもらってそのぶん走り回った方がいい…というふうに思うハズなのだ。
はじめこそ「オイル交換は自分でやります!」と息巻いた僕だったが、恥ずかしながら4、5回目からはレッドバロンでオイル交換してもらうようになり、その都度オイル代を払っていた。だがそれだと逆に高くつくことに気がついて、途中で「…やっぱり、お願いします」とオイルリザーブシステムに入りなおしたのだ(笑)。しかも今のオイルリザーブシステムって、昔と違ってオイルのグレードを選べたりするんだねぇ。
【関連記事】