セイコーマート、通称“セコマ”。北海道を走ったことがないライダーでも、“北海道にはセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートといったコンビニ大手3社以外にもセイコーマートなるコンビニがあってなかなかに幅を利かせている”……なんてことは聞いたことがあるだろう。今回はそんな北海道のご当地コンビニであるセコマを深掘りしてみよう!!

オレンジ色のコーポレートカラーが特徴のコンビニエンスストア・セイコーマート。ちなみに北海道だけでなく茨城や埼玉にも進出している。写真は函館にて。
兎にも角にも北海道のドコにでもあるのがセイコーマート
公式ホームページによれば、北海道に1096店舗、茨城90店舗、埼玉9店舗(2025年8月末現在)、合計1195店舗のネットワークを持っている。北海道だけでみればこの数は圧倒的でコンビニ大手3社をしのぐとのこと。

信号もないような郊外の県道にもセコマならある!! 写真は亀田半島の県道278号線にて。
バイクで北海道を走っていてびっくりするのは、とにかく僻地におけるセイコーマートの強さだ。集客が見込める都市部や街中にコンビニが出店するのは当たり前として、“なぜこんな場所に!?”と思うような小さな町や信号機もないような道に現れるコンビニは必ずセイコーマート。それこそスーパーや八百屋や魚屋はなくてもセイコーマートだけはある感じ。おかげで我々ライダーがお世話になる確率も自ずと高くなるというわけだ。

高速道路のパーキングにもセコマ!! 写真は札樽自動車道の金山PA上りにて。
ちなみにセイコーマートの営業時間は店舗によって異なり、都市部など24時間営業のところもありはするが、たいてい開店が朝6時。閉店に関しては夜10時〜12時というお店が多いようである。とにもかくにも北海道を旅するライダーにとってこれほど使いやすいコンビニはない。

出発の朝が早くたって、大抵やっているのがセコマ!! 写真は帯広にて。
セイコーマートのプライベートブランドの商品群がスゴすぎる!!
郊外にもたくさんあり、早朝からお店を開けてくれている。それだけでもありがたいと思うのだが、さらに驚くべきはその品揃えだ。お店に入って商品を見ていると内地ではあまり見かけない商品がたくさん並んでいることに気付くことだろう。

ん? 見たことないオレンジジュースだな……と思っているとセイコーマートのプライベートブランド商品。しかも「国産果汁100%丸絞りみかんソーダ」はどうやら復活するほどの人気らしい。ちなみに隣のダンボールの「京極の名水(ミネラルウォーター)」もセコマオリジナル。
それどころか店内をよくよく見回してみると、コンビニに置いてある食品のほぼ全てのジャンルにセイコーマートのプライベートブランド商品が進出しているではないか!! 列記すれば……

お弁当。サンドイッチにそば、サラダ。なんでも今年は日本そばの味が美味しくなったらしい。

お惣菜。びっくりしたのは惣菜の数。この数と種類はスーパー並みである。

スイーツ。スイーツ類のラインナップも大手コンビニメーカーに負けてない!!

ソフトドリンク。どこかで見たような配色やフォント使いが多いが、実は中央の2列は全てセコマオリジナル!!

パン。惣菜パンから菓子パンまでかなりのラインナップ。

セイコーマートがオリジナル商品として先鞭をつけたのがアイス。北道産牛乳など地産地消に力を入れており、現在セコマグループには農業、食品加工業などたくさんの会社がある。

スナック菓子。見たことないな? と思うパッケージはだいたいセコマオリジナル。

酒。ビール類から酎ハイ、サワーまで、かなり豊富なラインナップ。セコマグループにはお酒の開発・卸の会社もある。

生鮮食品。うどん、そば、ラーメン、酢だこやニシンの甘酢漬けまでみんなセコマ!!

カップ麺。色々あるが「ジンギスカン焼きそば」が気になるぜ!!
いやぁ、セイコーマートがここまでプライベートブランドを充実させているとはビックリ!! 今回は食料品に絞ってみたけど、トイレットペーパーやマスクなどの日用品といったオリジナル商品もある。30年以上前に住み込みバイトで知り合った札幌在住歴20年以上の友人夫妻に話を聞いてみれば、“北海道におけるセイコーマートはコンビニというよりスーパーに近い存在だ”という。ちなみに最近はセコマオリジナルの“安くて酔えるお酒”にハマっているとのことで、筆者も一緒に試してみたのだが……。久しぶりに千鳥足でホテルに戻ることになった。

とにかく安価で酔いたいという方にはオススメの「オランダモルト39」。ハイボールやベルギービールもある!!
いやぁ、あまりにも深追いしすぎて、今回記事を書くはずだった“ホットシェフ”のネタが入らなくなってしまった!! ということで我々ライダーがお世話になるべきセイコーマートの“ホットシェフ”は次回紹介します!!
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