お待たせしました! 「那須MSLライディングカレッジ」の受講後にラップタイムを実測。カレッジ受講前と比べて、タイムは短縮できたのか? ヤラセなし、ガチの結末はいかに!?
受講後、ついに審判の時!? 最強の助っ人も参戦
「那須MSLライディングカレッジ」(以下カレッジ)のカリキュラム終了後、いよいよテーマの一つであるタイム計測に入った。「ライテクUP講座5」で説明したとおり「カレッジを受講すると本当に速くなるのか」検証するのが趣旨だ。体が暖まっているうちに急いで計測に入った。
ちなみに、受講前のタイムは1分00秒59だ。
走行前に山本インストラクターが「力まずに走ればきっと短縮できますよ」と声をかけて下さり、大きな励みになった。
タイム計測で心がけたのは、カレッジでの学びをなるべく再現すること。目線、下半身ホールド、操作と動作の連動、フロント荷重を活かしたコーナリング、理想的なブレーキング&クリッピングポイントなどなど。そして、フォームは学んだとおりリーンウィズとリーンインだ。自己流ハングオフと比べ、速く走れるかもと思ったからだ。
緊張はしていたけど、緊張は下半身のホールドに活かし(?)、上体の脱力をなるべく意識して走る。
苦手意識のあったバックストレート~第2コーナーのシフトダウンとブレーキングポイントをカレッジの受講中に考えていたせいか、いい感じでクリアできた。
コースインして2周目、ホームストレートでラップタイマーをチラ見したら、「59秒台」に! よかった・・・・・・(笑)。ひとまず肩の力が降り、さらにリラックスして走ることができた。
結果、6周してベストタイムは58秒25。受講前に比べ、2.3秒短縮したことになる。確かにカレッジを受講すると速くなることを実証できた! またハングオフの真似ごとをするより、リーンウィズ+リーンインの方がタイムがよかったのだ。「リーンウィズの可能性」を少しは引き出せたのかもしれない。
なんと「那須のロッシ」が先導、その結果は・・・・・・
この様子を見守ってくれていたのが"那須のロッシ”こと片平亮輔インストラクター。
「まだまだいけるはず!」と言って、なんと先導を買って出てくれたのだ。
「よっしゃーベストラインを盗んでやるぜ!」と思っていた。だが、片平さんは軽く流している感じなのに、コーナーごとに距離が! 特に第2~5コーナー、ヘアピンで大きな差がつく。これらのコーナーは自分としても苦手で、速度が落ちてしまうのを感じていたが、これほど差があるとは(笑)。さすが那須MSLを知り尽くした男。異次元の走りだ。
結果、ベストタイムは「57秒09」。受講前から3.5秒短縮できた。やはり速い人が引っ張ってくれるとタイムが縮む。
片平さんによると「沼尾さんの1コーナーへの突っ込みがよかったから、予定よりちょっと速く走りました」とのこと。練習で感じていたけど、自分としても1コーナーは得意な気がしていた。受講前はグダグダだったので、カリキュラムでしっかり練習できたこともあり、そこでだいぶタイムを削減できたのかもしれない。もちろんフルコースを走りまくって習熟できたのもよかった。
確かにタイムは短縮できたけど、正直どうなのかな、と思っていたら、中井直道講師が「いやいや立派。1分からの3秒短縮は大きな進歩です。ロングコースならともかく、全長1.2kmの那須MSLでの3秒短縮ですから」と嬉しいお言葉が。
ともあれめでたしめでたし。最高の結末を迎えることができた。
ライディングカレッジの運営に携わった皆様、講師の方々、そして企画にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
【まとめ】カレッジを終えて。確実にバイクとの一体感が増した
サーキット走行と縁遠かった私だが、理詰めでタイムを削っていく喜びを知った。そういう喜びがあることを頭では知っていたけど、実際にやってみると、ハマってしまいそう。ギヤの選択、ライン取りなど、まだまだ万全とは言い難く、リーンウィズ+リーンインでもまだまだタイムは短縮できそうだ。
峠道で速くなったのかはまだわからないが、余裕を持って走れるようになった実感がある。バイクとの一体感が確実に増し、フロント荷重を使ったコーナリングは間違いなく速さに貢献しているはず。もちろん安全性を損なうことなく、スムーズに走れるようになったのは大きな収穫だ。
私のように長くバイクに乗っているけど、自己流のライテクで伸び悩んでいる人は多いと思う。そんな人は、お世辞抜きで一度カレッジの門を叩いてほしい。バイクをより楽しむための扉が開くはずだ。
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ライディングカレッジを受講すると本当に速くなる? タイム計測で実証!【ライテクUP講座5】
ヒザすりの前に「リーンウィズの可能性」を引き出せ!【ライテクUP講座6 カレッジ編】
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