WRITING ARTICLE
小川 恭範の執筆記事一覧
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コラム&エッセイ
NSR250Rという奇跡【後編】 ~電子制御をメガ進化させ孤高の領域へ~
1986年10月にデビューしたNSR250R(MC16)で最大のライバル、ヤマハTZR250と同じ土俵に立てたホンダは、ここから怒濤の攻勢をかけて一気に市場を席巻していきます。そのポイントとなったのはPGM(プログラムド)システム。ファミコンと同じ8ビットCPUのECUに技術者の執念(怨念?)がこもったデータの書き込みがなされていったのです! 約1年で2万7000台近くが生産された伝説の“ハチハ…
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コラム&エッセイ
NSR250Rという奇跡【中編】 ~打倒TZR250! 起死回生の要は排気デバイス~
(前編はこちら) 追っても追っても逃げ水のように遠のき、技術の差を見せつけられる……。1980年代初頭から中盤にかけてホンダは、こと2ストスポーツの世界においてはスズキとヤマハに苦汁を味わされ続けました。MVXを早々に終了し、NSシリーズでやっとRG-Γ、RZ-R/RRに追いついたと思ったのですが、なんとそこからヤマハ発の“ゼロ戦”が出てきたような衝撃! それがTZR250だったのです。 ラ…
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コラム&エッセイ
NSR250Rという奇跡【前編】 〜誕生前夜 HY戦争後に2度の敗北〜
1999年に販売が終了されてから、すでに20年以上が経過している2ストロークスポーツモデル、ホンダNSR250R。すでに様々な記事や特集はネットやリアル出版物であふれかえっておりますが、ここでは発売されていた期間に同時並行して青春を過ごせた“いちライダー(後に二輪雑誌編集部員)”という立場から、奇跡の軌跡をたどっていきたいと思います。 「2ストはスズキかヤマハ! ホンダなんて全然ダメだよ」 諸…
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コラム&エッセイ
今欲しい絶版名車5選【GR650・GSX-R750・NSR250R SP・R1200GS・クロスカブ】
序:出会えてきた数多くのバイクに感謝! 不肖オガワ、幸いにして(別冊を含む)モーターサイクリスト編集部時代には、サイドバルブエンジンのハーレー・ダビッドソンから、スズキの燃料電池スポーツモデル試作車に至るまで、多種多様なバイクを体験することができました。近所のガソリンスタンドへ満タンにしにいっただけという車両までを含めれば、本当に膨大な数となります。 その中から5台……えっ? たったの5台だけ…
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バイクを買う
【油冷夫婦☆爆誕レポ】その1・妻が突然、バイクを買いまして
人生、何が起こるか分かりません。なんとなく先送り、先送りにして10年間ほど滞っていた懸案事項が1日にして全解決することもあるのですから。最愛の妻が晴れてスポーツバイクのオーナーになった顛末……しばらくお付き合いいただけたら幸いです。 【油冷夫婦】一覧はコチラ 文化の日、散歩ついでに立ち寄ったレッドバロンで 関東地方が好天に恵まれた11月3日(文化の日)、陽気に誘われ近所の散策…
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役立ち情報
120歳まで乗り続けるために〈第19話〉「体のメインフレーム:骨(後編)」
「お堅い」だけではない五刀流プレイヤー 大きく分けて5つある「骨」の役割。 多くの方が広く理解しているのは、①「身体を支える」と、②「脳や内臓などを保護する」でしょうか。 頭蓋骨はヘルメットのように脳を包んでおりますし、背骨から伸びる肋骨は胸にある胸骨まで鳥かごのような形状となっていることで、大切な肺や心臓などの内臓を外部の衝撃から守っています。 蛇足ながらバイクに乗る…
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役立ち情報
120歳まで乗り続けるために〈第18話〉「体のメインフレーム:骨(前編)」
骨がないとタコ人間になってしまう!? 「美しい彼女(彼)と目が合った瞬間、私はすべてを骨抜きにされた」 ……というような恋愛小説のシーンでも使われている骨。この場合は相手にとても強く惹かれてしまいメロメロというイメージで、料理のとき骨を取り去った魚や鶏肉などのように軟体化した状態が想起される表現として“骨抜き”という言葉が効果を発揮しているわけですね。 そう、存在しないとタコのようにフニャフ…
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役立ち情報
120歳まで乗り続けるために〈第17話〉「体の吸排気システム:肺(後編)」
吸排気がスムーズだとゼッコーチョー! バイクの吸排気系トラブルは地味に、しかし確実に進行していきます。 ふた昔以上前のように抜けの良すぎるマフラーでかえって不調となったり、シリンダーヘッドとキャブレターを連結するインシュレーター(インテークマニホールド)にヒビが入ったり……といった不具合は近ごろめっきり聞く機会も減ってきましたが、昔も今も変わらず存在するのがエアクリーナーエレメントの汚れや目詰…
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役立ち情報
120歳まで乗り続けるために〈第16話〉「体の吸排気システム:肺(前編)」
「生きる」と「息する」ことは同義! アナタは今、呼吸をしていますか? このウェブサイト「ForR」が天上界や霊界、魔界で閲覧できるものでないかぎり、例外なく規則的に大気を吸い、そして吐く行為をしている方々がこのコンテンツをご覧になっている、という前提で話を進めさせていただきます(笑)。 心臓と同じく、活動停止したら命が絶体絶命の危機に陥る人体の要所。 お母さんから生まれて「オギャア!」と産…
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役立ち情報
定期交換しないと奈落の底へ!? 鮮度が命なブレーキフルード【マル秘】ばなし
劇的なエネルギー交換を実現するヤバい液体 たとえ非力なライダーであっても、高速移動する数百㎏の物体を意のままに減速させることができる油(液)圧式ディスクブレーキ。 そのシステム内にはレバーもしくはペダルに加えた力を何倍ものパワーに変えてパッドをローターへと押しつける“パスカルの原理”が活用されており、ポイントとなる「容器内へ閉じ込められる液体」こそがブレーキフルードなのです。  …
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役立ち情報
“フルード”って何? ナメていると事故に直結するブレーキ作動の要
ブレーキのアレってオイルじゃないの? まだバイクの“バ”の字も知らなかったころ、「ブレーキオイルが……」と言った瞬間、苦手だった先輩から「オガワァ、油圧ブレーキの中に入っている液体はオイルじゃないんだ。フルードって言うんだよォ」と上から目線のダメ出しをされ、「じゃぁどうして油圧式ブレーキって言うんですか?」という反論さえできなかったことが、ちょっとトラウマになっている筆者です(涙)。 &n…
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ツーリング
関東朝めしツーリング【相模原市ラーメンショップ横山台店】濃いめのスープ最高でショッ!
ラーメンを食べるためライダーに!? 不肖オガワ、100kg近い体の半分ほどはラーメンでできていると言っても過言ではありません。 物心ついたときから祖母の作る『出前一丁』『うまかっちゃん』『楊夫人(マダム ヤン)』ほかの袋麺をむさぼり、成長期にはカップヌードルが学校帰りの飲み物。 山口から上京して以降は、東京で食べられる地方色豊かなラーメンのとりことなり、それらの本店をバイクで巡礼することがツ…
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役立ち情報
120歳まで乗り続けるために〈第15話〉「体のエンジンオイル!?:血液(後編)」
超絶ウルトラ高性能な液体の精密機械! しつこいようですが、人体にある約37兆個の各細胞へ酸素や栄養、タンパク質などを送り届けている血液。 心臓からドックンドックン拍出され、極小の毛細血管まで含めると10万㎞あるという全身の血管を約50秒で巡りつつ(!?)、途方もないマルチタスクを行なう、体重の約8%を占める液体の正体とは一体どのようなものなのでしょうか? 誰でも、うっか…
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役立ち情報
120歳まで乗り続けるために〈第14話〉「体のエンジンオイル!?:血液(前編)」
♫「真ぁ〜っ赤に流れるぅ〜」血潮は体重の8%! 我々が日々愛用している人体、約37,000,000,000,000[37兆]個の細胞のひとつひとつに酸素や栄養、タンパク質などを送り届けている血液。 どれくらいの量が流れているかというと体重の約8%だとか。 つまり体重60㎏の人なら4.8ℓ……つまり5ℓ弱。100㎏に近い筆者だと8ℓ弱の血液が、今この瞬間も体内を駆け巡っているというわけですね。…
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正直めんどくさい!? エンジンオイルを交換しないとどうなる?
ライダー誰しも一度は頭に浮かぶ「悪魔のささやき」 前回ご紹介したとおり、約80%のベースオイル(鉱物油、化学合成油、その2つをミックスした部分合成油など)と約20%の添加剤(消泡剤、酸化防止剤、摩擦調整剤、粘度指数向上剤、サビ止め剤など)とが玄妙に混ぜ合わされて出来上がっているのがエンジンオイル。 パワーユニットが本来の性能を発揮するためは不可欠と言っていい存在ですので、「愛車の血液」や「液体…
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エンジンオイル、知っているつもり!? 超ウスウスの(油)膜が愛車を護る
バイクの高回転高出力化を支えてきた存在! 昔からバイクやクルマが好きな趣味人たちは「リッター馬力」で最新鋭マシンの実力を推し量っていました。 これはエンジンの最高出力を排気量1ℓ……1000ccあたりの数値に換算をするもので、例えば排気量が2ℓのクルマで200馬力なら「リッター100馬力」。25馬力の250バイクでも「リッター100馬力」となります。多少アバウトでも比較の目安にはなりますよね(…
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120歳まで乗り続けるために〈第13話〉「体のエンジン:心臓(後編)」
1日に8トン以上の血液を送り出す心臓! 我々が日々愛用している人体(笑)は、約37,000,000,000,000[37兆]個の細胞で構成されています。 そのひとつひとつが血液の運んでくれる酸素や栄養分などを取り込んで、化学変化でエネルギーを作り出し、その過程で発生した二酸化炭素や水、アンモニアなどの不要物を排出しているのです。 ポイッと捨てられた不要物を運ぶのもまた、血…
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120歳まで乗り続けるために〈第12話〉「体のエンジン:心臓(前編)」
長生きのカギを握るのは強靱なハート♡! 「120歳 現役ライダー」を実現するためには、とにもかくにも、その日まで元気ハツラツに生きていなくてはなりません(笑)。 しかし、視力、聴力、筋力、判断力、記憶力……華麗に加齢を重ねるたび、全身の生理的機能を減退させていく“老化”や、死神の所業か痛みや苦しみとともに、リアルにライフを削って強制終了しにくる“命にかかわる病気”などが健康長寿ライダーの達成を…
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120歳まで乗り続けるために〈第11話〉 ライダーのための「不定愁訴について」
ライダーの体は不快な症状のカタマリ!? 正直に言って、バイクを走らせることは体に相当な負担をかけます。ライディングポジションひとつ取ってみても、重たい頭と上半身を腰で支えなくてはならないですし、基本的にヒザは曲がりっぱなし。うまく車両を動かすためには適宜筋力を使って多様な操作を行なう必要があります。 結果、何だかイヤ~な症状が体のあちこちに出ていませんか? 今回はそんな「不定愁訴」に関するお話…
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アナタのオイル選びは間違っている!? 失敗しないための粘度&品質、詳細情報!
2万回転……冷静になってみるとアンビリーバブル! 改めて考えてみると,エンジン……特にバイクのパワーユニットというのはとんでもなく凄いシロモノです。 我々ライダーがいつも何気なく眺めている回転計、そこで表示されている数字の単位がrpm(アールピーエム)だということは、当然ご存じですよね。 こちら英語でいう“revolutions per minute”または“rotations per mi…
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「ハイオク」か?「レギュラー」か? ケチってレギュラーを入れ続けたら、見事にエンジンが壊れた話
ガソリンが2種類ある必然性とは? ハイッ! ハイッ! ハイハイハイッ! あるある探検隊ッ! あるあ(以下繰り返し)……こちらはお笑いコンビ「レギュラー」さんのツカミですね。大気と適切な割合でミックスされた混合気がエンジン内で急速燃焼するような、爆発力のあるネタが大好きでいつも楽しませてもらっております。 ちなみに部活系少年少女にとっては学生時代を左右するほどの価値を持つレギ…
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120歳まで乗り続けるために〈第10話〉 ライダーのための「病気について」
ずっと元気にバイクライフを楽しみたい! 人間として生まれたからには、いつまでも元気ハツラツ健康に過ごしていきたいもの。この企画のタイトルには、そのような切なる願いを込めています。100歳を軽くオーバーしても現役でバイクライフを満喫できるなら、本当に最高ではないですか! 夢のような話を夢で終わらせないため「東洋医学」からも数多くのヒントをいただいてしまおう……という主旨で皆さんと共にこの場をお…
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原付二種スクーターは“一家に一台”でどうでしょう!
ボディサイズは原付一種とほぼ同等 はい、今回もまた東洋医学の世界から少し離れ、バイクライフをさらに充実させていくヒントをお届けいたします。 もう耳にタコができてしまっているかもしれませんが、筆者は現在スズキGSF1200S、同ジェベル200、ホンダXR100モタードを所有しており、用途や気分で乗り分けて、それぞれの楽しさを存分に満喫中です。 3台ともなれば仮にクルマだと深刻な【駐車場はどうす…
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120歳まで乗り続けるために〈第9話〉 ライダーのための「十二経脈」
身体内部を縦横に走るハイウェイがある!? 自分の体の中に血管とも神経とも違う、目には見えないけれど生きていくために不可欠なエネルギーの流れる連絡網が張り巡らされている……。それが東洋医学において確たる概念として存在している「経絡」です。想像するだけで興奮してきませんか? 私は経絡のことを考えると、いつだってドキがムネムネと鼓動が強まります(病気か!?)。 体が不調なとき、原因の究明や改善にも役…