バイクのインプレッション記事やバイク乗り同士の会話で出てくるバイク専門用語。よく使われる言葉だけど、イマイチよくわからないんだよね…。「そもそもそれって何がどう凄いの? なんでいいの?」…なんてことは今更聞けないし。そんなキーワードをわかりやすく解説していくこのコーナー。今回は高級なツーリング用マシンで見かける電子制御装備の『コーナリングライト』。メーカーによってはコーナリングランプとも呼ばれているぞ。
そもそも 『コーナリングライト』とは?

CRF1100L アフリカツインアドベンチャースポーツは、コーナリング中の傾きに応じて段階的にイン側のLEDランプを点灯。点灯数が増えれば増えるほど寝ていることになり、バンク角に応じた範囲を『コーナリングライト』で照らし出す。
夜間、真っ暗な峠道を走ったことがあるライダーなら誰でも持つであろう不満を解決してくれるのがこの『コーナリングライト』だ。夜間、バイクはヘッドライトの灯りを頼りに走るワケだが、外灯が一つもないような山の中のクネクネ道は、コーナー先の視界確保がとてもしにくい。
直線や緩いカーブを走っているだけならいいのだが、ちょっとカーブがキツくなるとイン側がヘッドライトの照射範囲から外れてしまい、街灯ひとつない峠道などでは非常に見にくく感じる場合があるのだ。

イラストはCRF1100L アフリカツインアドベンチャースポーツの『コーナリングライト』の照射範囲イメージ。実際に乗った雰囲気はイラストよりももっとRのきつい、ヘアピンカーブに近い状況の方が効果を体感しやすい。

ハーレーダビッドソンのパンアメリカ1250スペシャルはコーナリングライトを装備。スクリーンの下の小ぶりのライトがコーナリングライトで、8°、15°、23°とバイクが寝るごとにLEDが順次追加点灯してコーナーのイン側を照らし出す
『コーナリングライト』のここがスゴイ!
バイクの傾きに合わせてイン側をしっかり照らし出す
ヘッドライトの光源にLEDやマルチリフレクターを採用するようになったからなのか? はたまたヘッドライト光量が飛躍的に上がったからなのか? 最近、ヘッドライトの照射範囲内と照射範囲外の明暗の差がとても大きく感じるバイクが増えた。
昔のカットレンズのヘッドライトのように前方全体を照らすのではなく、水平方向に広がった帯状の照射範囲で視界を確保するようになったこともあるのだろう、照射範囲内と外の明暗さが妙に目立つのだ。それだけにコーナリングでマシンが傾いてしまうと、照射範囲から外れたコーナーの先が暗いと感じる場面も増えた。

カワサキのNinjaH2 SXに搭載されている『コーナリングライト』の傾き具合による照射のイメージ。

カワサキのNinjaH2 SXの場合、コーナリングライトはLEDを3段階で照射する。
そんな不満を解消してくれるのがこの『コーナリングライト』で、バイクの傾きによってコーナーのイン側を段階的に照射して明るく照らし出してくれる。実際に走ってみた印象は、メインライトの照射範囲から外れるイン側の視界に対して、補助灯が「パッ、パッ、パッ…」と照らし出してくれる感じ。
真っ暗な峠道。それもヘアピンカーブなどRのきついカーブでは非常に有効で、路面状況を確認しやすく走りやすいと感じる。僕自身、それほど飛ばして走る方ではないのだが、『コーナリングライト』はそんなライダーにも十分有用に感じる実用的な装備である。
機械式のアダプティブヘッドライトもある

BMWの高級ツーリングモデルに採用されるアダプティブヘッドライト。
BMWの一部のモデルには、補助灯が追加点灯する『コーナリングライト』ではなく、バンク角の深さに応じて補助灯の向きが変わるアダプティブヘッドライトを採用しているモデルもある。
最近主流の『コーナリングライト』が「パッ、パッ、パッ…」と補助灯が段階点灯するのに対し、アダプティブヘッドライトは傾きに合わせてシームレスに照射範囲が移動。バンク角に合わせた範囲を明るく照らし出す。
乗った印象としては、こちらも夜間の峠道などでコーナーのイン側を照らす照明装置としては非常に便利な装置だ。ただ真っ暗な峠道を走っている場合にはちょっと違和感を感じることも…。滑らかにバイクをバンクさせているような場合はいいのだが、クイックな操作を行ったような場合、バイクはすでに直立しているのにアダプティブヘッドライトの追従が僅かに遅れてスッと照射範囲が動く場合がある。酔うほどではないのだが、気になるライダーは気になるだろう。
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